第2案「「ここから聞き始めたい50曲」

さて、色々コメントをいただいた上であれこれ考えた「第2案」が以下の表です。
50曲を選ぶ上での縛りに関しては以下の3点は変更しません。

  1. 「交響曲」「管弦楽曲」「協奏曲」「室内楽曲」「器楽曲」「声楽曲」「オペラ」とほぼ全てのジャンルを網羅すること。
  2. 音楽史的に概観できるとともに、各ジャンルにおいても特定の時期にノミネート曲が集中しないようにバランスよく選ぶ。
  3. どれほどのビッグネームでも、トータルで50曲なので最大3曲までとする。

しかし、「対象が初めてクラシック音楽に親しもうという人を想定しているので、出来れば取っつきやすい作品で、なおかつそれなりの意味のある作品を選びたいとも考えました。」という部分については見なすことにしました。
いただいたコメントを拝見している中で、初案は「出来れば取っつきやすい作品」が後ろに下がり、「それなりの意味のある作品を選ぶ」が前面に出すぎていることに気づきました。それは、「これだけは絶対に聞いておきたい50曲」というタイトルに問題があったようです。
「これだけは絶対に聞いておきたい50曲」とすれば、それはどうしても「それなりの意味のある作品を選ぶ」が前面にでてしまいます。

考えてみれば、この2点を両立させることは不可能なことなのです。
そして、「初めてクラシック音楽に親しもうという人を想定」するならば、どこかで一度は耳にしたことがあるような音楽から紹介べきでしょう。そこを入り口にして、少しずつ奥座敷に入ってもらうというのが理想なのかもしれません。

と言うことで、タイトルも「これだけは絶対に聞いておきたい50曲」から「ここから聞き始めたい50曲」に変更した方がいいようです。
まあ、依然として突っ込みどころ満載ではあります。

交響曲 管弦楽曲 協奏曲 室内楽曲 器楽曲 声楽曲  オペラ
グレゴリオ聖歌 1
ヴィヴァルディ(1678~1741) 四季より「冬」 1
スカルラッティ(1685~1757) ソナタ集 1
バッハ(1685~1749) 管弦楽組曲第3番 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 教会カンタータ「心と口と行いと生活で」より「主よ、人の望みの喜びよ」 3
ハイドン(1732~1809) 交響曲第94番「驚愕」 弦楽四重奏曲 「日の出」 2
モーツァルト(1756~1791) 交響曲第40番 クラリネット協奏曲 フィガロの結婚より「恋とはどんなものかしら」 3
ベートーベン(1770~1827) 交響曲第5番「運命」 ヴァイオリンソナタ第5番「春」 ピアノソナタ第14番「月光」 3
シューベルト(1797~1828) 交響曲第7番「未完成」 ピアノ五重奏曲「鱒」 白鳥の歌より「セレナーデ」 3
ベルリオーズ(1803~1869) 幻想交響曲 1
ショパン(1810~1849) ピアノ協奏曲第1番 舟歌 2
メンデルスゾーン(1809~1847) ヴァイオリン協奏曲 1
シューマン(1810~1856) 子供の情景より「トロイメライ」 1
リスト(1811~1886) パガニーニによる大練習曲より「ラ・カンパネッラ」 1
ヴェルディ(1813~1901) 椿姫より「乾杯の歌」 1
ワーグナー(1813~1883) ニーベルングの指輪より「ワルキューレの騎行」 1
フランク(1822~1890) ヴァイオリンソナタ 1
スメタナ(1824~1884) 我が祖国より「モルダウ」 1
J.シュトラウス(1825~1899) 美しき青きドナウ 1
ブラームス(1833~1897) 交響曲第1番 弦楽6重奏曲第1番 2
ビゼー(1838~1875) カルメンより「恋は野の鳥(ハバネラ)」 1
ムソルグスキー(1839~1881) 展覧会の絵 1
チャイコフスキー(1840~1893) 交響曲第6番「悲愴」 「くるみ割り人形」より「花のワルツ」 ピアノ協奏曲第1番 3
ドヴォルザーク(1841~1904) 交響曲第9番「新世界より」 チェロ協奏曲 弦楽四重奏曲「アメリカ」 3
フォーレ(1845~1924) レクイエム 1
プッチーニ(1858~1924) 蝶々夫人より「ある晴れた日に」 1
マーラー(1860~1910) 交響曲第4番 1
ドビュッシー(1862~1918) ベルガマスク組曲 より「月の光」 1
R.シュトラウス(1864~1949) 交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」  最後の4つの歌 2
シベリウス(1865~1957) 交響曲第2番 1
ラフマニノフ(1873~1943) ピアノ協奏曲第2番 1
ラヴェル(1875~1937) ボレロ 1
バルトーク(1881~1945) 弦楽四重奏曲第6番 1
ベルク(1885~1935) ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」 1
ガーシュイン(1898~1937) ラプソディー・イン・ブルー 1
10 7 8 7 8 5 5 50

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20 comments

  • htam

    こんにちは いつもこのwebサイトには楽しくクラシックの勉強をさせていただいてます
    個人的には、マーラーは4番よりも1番を勧めたいです。
    理由は1番は4番よりも緩徐楽章が短くまとまっていて、終楽章が派手なので比較的聞きやすいと思うからです。

    • yung

      個人的には、マーラーは4番よりも1番を勧めたいです。

      そうですね、それは悩んだポイントでもあります。
      それからブルックナーに関しては削ってしまったのですが、それも突っ込みどころでもあるでしょうね。ただし、そこを削ったところに今回の「第2案」のポイントがあります。

      個人的にはマラ4の第3楽章の美しさが捨てきれないのと、声楽を伴った交響曲にマーラーの特長を感じるのですが、どんなものでしょうか?

      • htam

        確かに悩みどころですね
        4番も1番同様そこまで長くなく、また美しいメロディに溢れていますので、最後の決め手は人によって変わってしまうのかもしれません。

        ブルックナーについては私も削ったほうが良いともいます。

  • Накаян

    はじめまして、Накаян(Nakayan)と申します。いつもこのサイトには大変お世話になっております。第2案を一見した所、いささか交響詩のジャンルが寂しい気がしますので、今までこのサイトでは取り上げられていませんが、デュカスの「魔法使いの弟子」を加えてみてはいかがでしょうか。「ファンタジア」等で耳にした事がある人も多いと思いますし、交響詩についてのとっかかりとしても良いと思います。素人意見ではありますが参考になればと思います。

    • yung

      今までこのサイトでは取り上げられていませんが、デュカスの「魔法使いの弟子」を加えてみてはいかがでしょうか。

      あれ?サイトでも取り上げていなかったですか?なんだか自分では勝手にアンセルメの録音はアップしたつもりになっていたのですが・・・調べてみたら取り上げてませんね。(^^;
      50曲にノミネートするかどうかは思案しますが、サイトの方では上げておかないと駄目ですね。

      貴重なアドバイス感謝します。

  • 古川賢一

    こんにちは。いつもお世話になっています。
    第二案を見ると、第一案にあったヘンデルが落ちていますね。
    ヘンデルフリークの私としては大変残念です。
    ”初めてクラシック音楽に親しもうという人を想定”に変更されたということですが、
    なおさらヘンデルの例えば管弦楽曲としての”水上の音楽”などは
    初めての人でもクラシックの楽しさを味わえるのではないかと思うのですが。
    私もそうでしたから。

    • yung

      第二案を見ると、第一案にあったヘンデルが落ちていますね。

      ここもあれこれ考えた上なのですが、当然ながらもう少し熟慮が必要。でやっぱり入れるとなっても、全体のバランスから言えば合奏協奏曲かな?などとも持ってしまいます。

  • rb_ヒデ

    いつもありがとうございます。
    第2案、なんとかより・・・ が多いですねぇ(笑)
    なんとか愛奏曲集とか、アダージョなんとかとかいうのなら意味もわかりますが・・・
    四季なら四季全曲をノミネートしてはじめて入門曲じゃないでしょうかね
    和声と創意の試み全曲とはいいませんが
    より・・・が嫌いなもので、すみません(笑)

    • yung

      第2案、なんとかより・・・ が多いですねぇ(笑)

      これは、かなり「わざ」とやっています。何故そんな事をやっているのかは、実際の「ここから聞き始めたい50曲」(略して「ここ聞き50」)の中で明らかにしていきたいと思っています。
      ただし、その理由は「アダージョなんとかとか」などとは全く違います。きわめて簡潔に言えば、クラシック音楽のコンサートというのはもともとそう言うものだった、と言うことです。

  • 題名のない子守唄

    もう2案目が出てましたか・・・

    ベルクのヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」 を削除して
    モーツァルトのセレナード No.13 ト長調 K.525 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」

    ドヴォルザークの弦楽四重奏曲「アメリカ」 を削除して
    ボロディンの 弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調

    • yung

      モーツァルトのセレナード No.13 ト長調 K.525 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」

      作曲家一人に付き上限3曲なので残念ながらNG.

      ボロディンの 弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調かドヴォルザークの弦楽四重奏曲「アメリカ」 かはポピュラリティという点では塾量が必要。

  • 題名のない子守唄

    もう1つ。

    バルトーク の弦楽四重奏曲 第6番 を削除して
    ブラームスのハンガリア舞曲(第1番)

    • yung

      バルトーク の弦楽四重奏曲 第6番 を削除して・・・

      これは個人的にはあり得ない。(^^;
      ここは私の独断で死守!!

  • 題名のない子守唄

    >>作曲家一人に付き上限3曲

    なるほど。
    ところで、ロドリーゴのアランフェス協奏曲は入らないのでしょうか?
    ベルクのヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」のクレーメル盤を今聴いてますが、
    これよか、プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番(シェリング盤)の方が好きですし、
    エルガーのチェロ協奏曲も捨てがたいですよね。良いですよ、エルガーの深遠な世界。

    >>バルトーク の弦楽四重奏曲 第6番 を削除して・・・
    >>これは個人的にはあり得ない。(^^;
    >>ここは私の独断で死守!!

    まぁ、好みもあるかと思いますが、
    バルトークだったら管弦楽のための協奏曲(ライナー盤)の方がポピュラーな気がするのですが・・・

    あとは、ストラヴィンスキーの「春の祭典」やホルストの「惑星」など、色々ありますよね。

  • yung

    色々アドバイスをありがとうございました。
    いただいたご意見も参考にさせていただきながら、ポチポチと「ここから聞き始めたい50曲」(略して「ここ聞き50」)を書いていければと思います。
    最終的に選び出した50曲は私の中にはあるのですが、それもまた書いていく中で変わるでしょう。ですから、あえて「最終案」は示しませんが、少なくともヘンデルは復活させました。
    それから、モーツァルトとベートーベン関してはどう考えても3曲に絞るのは無理があるので、これは制限を外そうと考えています。

    あと、「これは!」といただいた作品の中には著作権の消滅していないものも多いので、それは「取り上げる意味がない」というのではなくて「取り上げることが出来ない」のだと言うことはご理解ください。

    2週間に1作品ずつくらいのペースで、2年間ほどかけて完成できればと考えています。

  • benetianfish

    いつもお世話になっております。

    >そして、「初めてクラシック音楽に親しもうという人を想定」するならば、どこかで一度は耳にしたことがあるような音楽から紹介べきでしょう。そこを入り口にして、少しずつ奥座敷に入ってもらうというのが理想なのかもしれません。
    > と言うことで、タイトルも「これだけは絶対に聞いておきたい50曲」から「ここから聞き始めたい50曲」に変更した方がいいようです。

    遅ればせながら、これには私も大賛成です。第1案を見た後で、「チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は是非!」と考えていたら、第2案にはちゃんと入っていましたね(笑)。また、ドビュッシー好きとしての意見ですが、ベルガマスク組曲はそんなに長いものではないので、この際全部載せてしまってはいかがでしょう?「月の光」以外は極端に知名度が低いというのが難点ですが、ドビュッシーらしさという点では(特に、ちょっとへんてこりんな「メヌエット」とか)、他の3曲も十分紹介する価値があると思います。

  • SOU

    yung様
    このサイトいつも楽しく拝見しております。
    自分の感想としては、やはり、Rシュトラウスの「最後の4つの歌」の代わりに、ストラビンスキーの「春の祭典」か、ショスタコービッチの「交響曲第5」あたりを入れたいですね。

  • 金李朴

    相当に周回遅れのコメントで失礼します。

    実に楽しい企画ですね。凡人にとってのクラシック音楽は、大人だけに許された嗜好品に似たところがあります。初めて口にした酒はとても苦かったし、背伸びをして吸ってみたタバコには激しくむせてしまいました。それでも大人になりたくて、我慢しながら飲酒や喫煙を続けると、次第に酒やタバコの旨さが分かるようになり、いつの間にか中毒にさえなっています。

    楽譜が読めず、楽器の演奏もできない音楽音痴の私が、初めて意識的に聴いたのは、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲でした。偶然耳にした第一楽章のサビ旋律が頭から離れず、全曲を聴いてみようという気になりました。しかし、約30分にも及ぶ音楽を聴いた経験は一度も無かったため、曲全体を楽しめるようになるまでは、根気強く繰り返して聴く必要がありました。初心者にとって比較的受け入れ易いと思われるチャイコフスキーですら、そんな風でした。ブルックナーの第8交響曲の第4楽章冒頭は、それなりにキャッチーで耳に残りますが、もしこの曲を最初に選んでいたら、クラシックファンにはなり得なかったかも知れません。

    初体験がチャイコフスキーであったお蔭で、その後は同じ作曲家の後期3大交響曲に触手を伸ばし、さらにはベートーヴェン、ブラームスへと進むことができました。30年以上を経た今では、マーラー、ブルックナー、バルトークなども楽しめます。最初に何を聴くかは、確かに重要なのでしょう。

    企画の展開を期待しております。

  • Haya

    いつもありがたく拝聴しております。

    シベリウスは元の7番に一票。
    (2番よりむしろキャッチーだとさえ思います)

    あと、ラヴェルの「クープランの墓」と独り言…

  • いつも楽しくHP拝見していおります。

    声楽をやっている者から歌ものについて案を出させていただきます。

    やはりバッハ《マタイ受難曲》~アルトのアリア〈あわれみたまえ〉!
    シューベルトは《魔王》、《椿姫》は〈ああ、そはかの人か…花から花へ〉のほうが、よりそれぞれの世界への核心に迫れ、なおかつ親しみやすい曲ではないかと思います。

    プッチーニは《蝶々夫人》よりも《ラ・ボエーム》の方がアピール力があるのではないでしょうか? そういう意味で《ラ・ボエーム》より〈冷たき手を~私の名はミミ~可愛いお嬢さん〉のくだりを推します。プッチーニのオペラ作曲家としての舞台演出力(本当にここは舞台の進行、芝居、演技までも音楽がすべて語ってくれます。歌い手は音楽の導くままに動けば演技が成り立つ、誠に天才的な部分です)をまざまざと感じさせてくれます。

    いかがでしょうか?

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