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ベートーベン:ピアノソナタ第4番
シュナーベル 1935年11月11日録音をダウンロード
- ベートーベン:ピアノソナタ第4番 変ホ長調 Op.7「第1楽章」
- ベートーベン:ピアノソナタ第4番 変ホ長調 Op.7「第2楽章」
- ベートーベン:ピアノソナタ第4番 変ホ長調 Op.7「第3楽章」
- ベートーベン:ピアノソナタ第4番 変ホ長調 Op.7「第4楽章」
愛する女 ”Die Verliebte”
若きベートーベンの意気込みがつたわってくるような作品です。作品2の3つのピアノソナタと比べると明らかに規模の大きな作品であり、内容的にも深みを増しています。とりわけ第2楽章のラルゴは、響きの面でも情緒の面でもより充実したものとなっています。
ベートーベンの初期のピアノソナタはあまり聞かれることの少ない作品ですが、聞いていて一番面白いのは緩徐楽章です。ユング君はどこかで”ベートーベンの緩徐楽章は美しい!”と書きました。順を追って、これら一連の初期ソナタを聞いていくと、その美しい緩徐楽章がより美しく、深みをましていく様子が手に取るように分かります。
この第4番のソナタの第2楽章、”ラルゴ コン・グラン・エスプレッシオーネ”を聞くと、作品2のソナタより一段とグレードがアップしているのがはっきりと感じ取れます。そしてシュナーベルの演奏で聞くと、こういう緩徐楽章からこぼれてくる歌心が何とも言えず魅力的です。
なお、「愛する女」というのは、このソナタの発表当時につけられたニックネームみたいなものです。全体に漂う優雅な雰囲気からその様な呼び方をされたのでしょう。
ピアノソナタ第4番 変ホ長調 Op.7
第1楽章
アレグロ・モルト・エ・コン・ブリオ 変ホ長調 8分の6拍子 ソナタ形式
第2楽章
ラルゴ コン・グラン・エスプレッシオーネ ハ長調 4分の3拍子 3部形式
第3楽章
アレグロ 変ホ長調 4分の3拍子
第4楽章
ポーコ・アレグレット・エ・グラッティオーソ 変ホ長調 4分の2拍子 ロンド
*第3楽章はメヌエットともスケルツォとも記されていません。曲想がどちらともつかないために、ベートーベン自身もあえて明記しなかったものと思われます。