なんと苦い弥生朔日

この世の中には、信じられないと言うしかないようなことも起こるものだと思い知らされました。
そう言えば、「おこる可能性があることは必ずおこる」という言葉があるようです。
なるほど、いかにロシアが軍事的圧力をかけていようと実際に侵略するようなことはないだろうなどと言うのは、あまりにも甘い考えだったのです。

それにしてもプーチンの行動と言葉はすでに常軌を逸しています。果たして、まともな精神状態を保ているのかすら危ういように見えます。

そう言えば、トランプ政権の末期においてもトランプの精神状態がまともでないと見て、軍の高官が中国に対して大統領がどの様な発言をしようと軍事力は行使しないと言うことを秘密裏に伝えていたという話でした。
果たして、今のロシアにそれだけの理性が残っていればいいのですが、プーチンの核による恫喝もまた「おこる可能性があることは必ずおこる」という言葉の正しさを証明するような事にならなければいいのですが・・・。

そして、この「おこる可能性があることは必ずおこる」という言葉に照らし合わせるならば、私たちの国の安全保障もどうあるべきなのかを真剣に考えなければいけないときがきているようです。

アメリカ一辺倒の外交姿勢で安全は守れるのかと言えば、おそらく答えは「ノー!」でしょう。
しかし、だからといって不戦の旗印をかかげるだけでは安全は守れないこともまた事実と認めざるを得ないようです。

いろいろ意見はあるでしょうが、おそらく憲法9条の規定は国の安全保障を考えれば、マイナス面よりはプラス面の方が大きいと思われます。ただし、それをかかげているだけではプーチンのような人物が現れればそれもまた無意味だと言うことを思い知らされました。
しかし、だからといって軍備を強化し核武装化をするというのは、今の危機的状況を再生産するだけです。
今さら確認するまでもないことですが、核戦争に勝者はなく、あるのは滅亡だけです。

とは言え、そう言う滅亡しかもたらさない手段をちらつかせて恫喝することに躊躇いを見せない人物が現実に登場してしまうと、果たしてどうすればいいのかと頭を抱えてしまいます。

なんと苦い弥生朔日


いや、正直に言えば、私のような年寄りはもういいのです。例え、この愚かな男によって人類が破滅したとしてももう十分に生きました。
欲を言えばきりがありません。
戦争などと言うものとは一切無縁のままに還暦をこえることが出来たのは幸せだったと言うしかありません。

しかし、そう言う自分だけが幸せだった世代が生み出した負の遺産を次の世代にそのまま押しつけて、「はい、さようなら!」と若い世代まで道連れと言うことになればあまりにも申し分けなさすぎます。

おそらく、年寄りだから出来ることもあるでしょう。
何とか次の若い世代に絶望のバトンを渡さずにすむように、出来ることがあるはずです。

それにしても、なんと苦い弥生朔日でしょう。

2 comments for “なんと苦い弥生朔日

  1. toshi
    2022年3月2日 at 11:03 PM

    プーチンのやっていることは、かつてのヒットラーのやっていることと
    変わりはないので、正気の沙汰とは思えないです。
    それに、ゲルギエフがミュンヘンフィルを解雇されるという、おまけつき。
    良い指揮者だけれど、ゲルギエフはしばらくは西側のオケは振れないでしょうね。

  2. yung
    2022年3月3日 at 9:31 AM

    プーチンのやっていることは、かつてのヒットラーのやっていることと
    変わりはないので、正気の沙汰とは思えないです。

    確かにそうですね。ただし、ヒトラーは核は持っていなかったですが、プーチンは持っていると言うところがさらに恐いところですね。
    ゲルギエフはソ連崩壊の危機の中でロシアの音楽界を守るために奮闘したのですが、どこでどう間違ってプーチンと接近してしまったのでしょうね。せめて、今回のウクライナ侵略に関して何か発言して欲しいですね。

toshi へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です