仏像の様式を追う(8)~貞観仏(3)

平安初期の特徴の一つは空海や最澄によって純正な「密教」がもたらされたことです。その「密教」は仏を形作るときの約束事をより厳密に規定するようになるのですが、不思議なことに、出来上がった仏たちの姿はより多様なものになります。

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仏像の様式を追う(7)~貞観仏(2)

国家から個人へ 国家事業として寺院が建設され仏像が制作される時代が終わったことは、仏教は国家を護るものであるという側面は持ちながらも、それよりは一人ひとりの人間を救うものとしての側面が重視されることにつながりました。 そ

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仏像の様式を追う(6)~貞観仏(1)

「貞観仏」という用語があります。 「飛鳥仏」→「白鳳仏」→「天平仏」と来て、その次が「貞観仏」です。 時代区分的には平安時代の初期に作成された仏像群を一括してその様に呼ぶのですが、専門家はそう言う一群を「貞観」という年号

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仏像の様式を追う(2)~白鳳仏

飛鳥仏から白鳳仏への変容 飛鳥仏はいまだ「蕃神」であった仏を「蕃神」であるがようにかたち取った仏像ではなかったかと思います。もちろん、それは私個人の感覚であるのですが、その姿は異国の神である「蕃神」そのもののように思えま

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仏像の様式を追う(1)~飛鳥仏

自分のための覚え書き 日本という国の根っこには何を持ってしても変わろうとしない「古層」が存在するようです。 政治学者の丸山真男は、それをバッハのシャコンヌにたとえて説明していました。 シャコンヌとは低声部に4つ、もしくは

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