“フィンランドのピアノ作品で綴る24節気”
店主ラスコルの視聴記 第38号(9)
おそらくシベリウスにとってピアノ作品はメインの作品群ではありませんね。彼の本質は誰が何と言ってもシンフォニーにこそあります。
しかし、そのほとんどが小品であるシベリウスのピアノ作品は他にはない「魅力」があふれていることも事実です。
私の手元にも、一組の全集があり、それはいつでもiPodの中に入っています。小品ですから、どの作品をどこから聞き始めてもいいですし、どんな順番で聞き始めてもいいです。仕事で疲れたときなどは、帰宅の車の中で重い作品を聞くのはちょっと辛いので、そう言うときはシベリウスの小品をよく聞きます。
疲れた心をクールダウンするにはピッタリです。
そんなシベリウスのピアノ作品をこんな切り口でオムニバスにするという手があったのかとホントに感心させられました。まさにコロンブスの卵ですが、暇があればユング君版のオムニバスでも構成してiPodに詰めてみようかというチャレンジ精神をかきたてられました。
フィンランドのピアノ作品で綴る24節気
<小寒> シベリウス:エレジアコ 作品76-10
<大寒> パルムグレン:粉雪 作品57-2
<立春> パルムグレン:ロマンス 作品73-1
<雨水> ハンニカイネン:ドビュッシーのシルエット 作品20-4
<啓蟄> パルムグレン:星はまたたく 作品72-1
<春分> ハンニカイネン:問い 作品11b-4
<清明> パルムグレン:黄昏の幻想 作品73-3
<穀雨> シベリウス:即興曲 作品5-5
<立夏> パルムグレン:5月の太陽は微笑む 作品102-5
<小満> パルムグレン:5月の夜 作品27-4
<芒種> シベリウス:踊りの歌 作品34-2
<夏至> シベリウス:ピヒラヤの花咲く時 作品75-1
<小暑> シベリウス:白樺 作品75-4
<大暑> シベリウス:金魚草 作品85-4
<立秋> シベリウス:つりがね草 作品85-5
<処暑> シベリウス:ソナチネ第2番第2楽章 作品67-2
<白露> パルムグレン:とんぼ 作品27-3
<秋分> シベリウス:ソナチネ第1番第1楽章 作品67-1
<寒露> パルムグレン:別れ
<霜降> パルムグレン:歌あそび
<立冬> シベリウス:ソネット 作品94-3
<小雪> シベリウス:道化芝居 作品76-13
<大雪> シベリウス:もみの木 作品75-5
<冬至> パルムグレン:地に平和 作品102-12