新年、おめでとうございます、・・・とは言っても、今日はもう5日なのでいささか時機を逸した感があるのですが、まあこれも一つのけじめですから、あらためて、本年もよろしくお願いいたします。m(_ _)m
また、昨年も多くのユーザーの協力によって無事に運営を続けることができました。
あらためてお礼を申し上げます。m(_ _)m
昨年は、思い切ってサイト運営用の回線を100Mから1Gbへと増強しました。
それに伴って月間の転送量の上限が2Tbから5Tbまで引き上がりましたので、MP3データベースのダウンロード規制も基本的には撤廃させていただきました。しかし、お聞きになる範囲で節度を持ってダウンロードしていただくことが長くサイトを運営していくことにつながりますので、引き続きご協力をお願いします。
なお、FLACファイルのデータベースに関してはレンタルサーバーを使って運用していますので、転送量の上限を超えたことにより一時的にアクセスできなくなったり、またはダウンロードが途中で途切れたりという不便をおかけしています。しかし、こちらにかんしては「クラシック音楽の青空文庫を作る」というサイトのポリシーから言えばサブ的な位置づけだと思っていますので、当分は現状の形で運営していこうと思っています。
その代わりに、ユーザー登録などは求めていませんので自由に活用してください。
お願いばかりで申し訳ないのですが、多くの方に協力いただくことで、この15年間で約2000の歴史的録音を紹介することができました。
今年も、正月とともに多くのすぐれた録音をパブリックドメインに迎え入れることができています。それらの中から、後世に残すにたる意味のある演奏と録音を一つでも多く紹介していきたいと思っています。
ここで話はがらりと変わります。(^^;
昨年はアベ自民党政権のもとでTPP交渉が加速され、その中で知的財産権に関する件も重要事項として取り上げられることになりました。
残念なことに、その交渉の中味はほとんど明らかにされることなく秘密裏に折衝が進められています。しかし、漏れ聞くところによれば、アメリカの著作権マフィアの言い分(ミッキーの著作権が1000年続いてどこが悪い!!)に押し切られて著作権及び隣接権の延長(50年→70年)が現実味を帯び始めています。
著作権というものは保護と公開のバランスが取れてこそ、「文化の発展に寄与する(著作権法第1条より)」という法の目的が達成されます。現状でも著しく保護の側面に偏りすぎている著作権(ちなみに、知的財産権のもう一つの柱である特許権は保護期間は30年です)がTPP交渉によってさらに歪められれば、法は本来の目的を離れて「著作権ビジネス」という利権を保護するためのものに成り下がってしまいます。
また、経済的な側面だけに絞ってみても、著作権及び隣接権に関しては著しい輸入超過となっています。マスコミはあまり報道しないのですが、その輸入超過の額は年間10兆円を超え、自動車産業が稼ぎ出す外貨を帳消しにするほどの額に達しています。
このような状況下でアメリカの言い分を丸呑みにして著作権及び隣接権を延長することは、そのような輸入超過の状況を半永久的に固定化するものであり、著しく国益に反する行為です。
とは言え、我々ごときが何を言ったところでどうなるものでもありません。それでも己の立ち位置だけは表明しておきたいと思います。
そして、著作権マフィアの言い分が通れば通ったで、やれる範囲の中で「クラシック音楽の青空文庫」を作るまでです。
しかしながら、そのような国益に反する決定がどのような経緯で行われたのかが「特定秘密」と言うことで闇に葬り去られるようなことになれば笑ってもいられなくなります。
蟹は甲羅に似せて穴を掘ります。国民と政治もまた同じです。
ココロしなければいけません。(^^v