“1950年5月22日にロンドンで行われたライヴ。そこで行われた「4つの最後の歌」はこれまで様々な形で市場に出回っていたが、全て消失したと思われていたワーグナーの録音が最近になってロンドン、バービカン・ホール内Music Preserved に保管されていることが判明した。これはその状態の良いアセテート盤からの復刻による世界初発売。”
アリアCD
「4つの最後の歌」の世界初演の録音はユング君のサイトのMP3データベースにもとりあえずはその歴史的価値を考慮してアップしてはいますが、その音質はとてもじゃないが聞けたものではありません。まさに最悪です。
ところが、その最悪のはずだった録音が、なんと倉庫の奥から状態のいい「アセテート盤」が発掘されたというのです。まあ、フルトヴェングラーに関してはこのような努力が数十年にわたって続けられてきましたから「ない話」ではないのですが、さすがに最近はその様な「歴史的発見」も少なくなってきていたので、これは結構話題を呼ぶかもしれません。
おまけに、今までは失われたと思われていたワーグナーの演奏もふくまれていると言うことですから、期待は高まります。
なおCDのリリースはフルトヴェングラーの復刻に熱心な TESTAMENTからです。
R・シュトラウス:《4つの最後の歌》(世界初演)
ワーグナー:作品集 ※初出音源
楽劇《トリスタンとイゾルデ》
5.前奏曲
6.愛の死「穏やかに、静かに」(第3幕)
楽劇《神々の黄昏》
7.ジークフリートのラインの旅(プロローグ)
8.ブリュンヒルデの自己犠牲 ラインの岸辺に、大いなる薪を (第3幕) キルステン・フラグスタート(S)
フィルハーモニア管
フルトヴェングラー指揮
聞くところによると、「多くの歴史的録音を聞きなれた人の耳には何も障害がないだろう。音は基本的に明確で、多くのオーケストラ・パートの細部を聴くことができ、なによりもフルトヴェングラーがオーケストラから引き出した音の素晴らしさを一瞬のうちに感じ取ることができるはず。」とのことです。