今週の一枚(8) チャイコフスキー:「くるみわり人形」から「情景~雪片のワルツ」

台所では いつも正確に朝昼晩への用意がなされ
用意のまえにはいつも幾たりかの
あたたかい膝や手が並んでいた。
ああその並ぶべきいくたりかの人がなくて
どうして女がいそいそと炊事など 繰り返せたろう?

[私の前にある鍋とお釜と燃える火と]より(石垣りん)

一人暮らしの人は寿命が短いそうです。食事が疎かになるのが一番の理由だそうです。
確かに、食事の準備というのは終わりなく毎日繰り返されるから大変です。
食べさせる口がなくて、そして、食べ終わった後に「ごちそうさん」と言ってくれる人もいないのに、ただ自分のためだけにその繰り返しができる人は真に尊敬にあたいします。

人のために力を尽くすのはそれほど難しいことではありません。
本当に難しいのは、自分のためにつくすことです。

ですから、自分を犠牲にして人のために尽くしているように見える人はどこか信用できません。人の世話を焼く前にまずは自分を大切にしなさいよ、などと思ってしまいます。

他人というのはいい加減なもので、気遣ってあげないとすぐに文句を言います。しかし、自分というのは実に辛抱強くて、少々手荒く扱っても文句を言い立てません。
他者優先というのは、結局は文句を言われるのが嫌で右往左往しているだけのことが多いのではないでしょうか。
でも、大切なものは文句を言い立てなくても大切にしなければいけません。

ですから、私も思いきって、パワーアンプを買い換えることにしました。3(-_^;)はぁ?
Rotel RB-1592 TM2

Rotel

日本独自にチューンナップした限定50台と言うことで、自分を大切にしてあげるために、買っちゃいました。納品は3月上旬ということです。
今月は思いっきり自分を大切にしたので、来月からは少しは他人に優しい人になれるかもしれません。

アンセルメ指揮 スイス・ロマンド管弦楽団 1959年録音

滅多に雪の降らない大阪でも昨日は雪が積もりました。
猫も炬燵の入ったケージの中から一歩も外に出てきません。

1 comment for “今週の一枚(8) チャイコフスキー:「くるみわり人形」から「情景~雪片のワルツ」

  1. 原 響平
    2014年2月18日 at 9:37 PM

    アンセルメの指揮するバレー音楽は、当たり外れが少なく、この演奏もすこぶる上出来である。しかし、この演奏を凌駕する録音が有る。それは、プレビン指揮ロンドン交響楽団の演奏。特に、バレー音楽には正確なテンポとリズム感が必須になるが、プレビンは更に、上品な感情移入を随所に施している為、聴き終わった後の心地よい満足感は計り知れない。私の好きな指揮者で、ライナー指揮シカゴ交響楽団の演奏も重厚で良いが、やはり、この曲のベストの演奏はプレビンで決まり。

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