次はバッハのオルガン作品

ようやくにしてナットによるベートーベンのピアノソナタ全集を全てアップすることができました。個々の作品に対するナットのアプローチについてはもう少し詳しくコメントしたかったのですが、忙しさに負けて手を抜いてしまいました。
ナットの演奏についてはiPodに詰め込んで、通勤の行き帰りに全曲を2回ずつ聴いてみました。録音に関してはこの時代のものとしては十分に及第点に達していると思いますし、演奏の形は明晰そのものです。
レイティングの様子を見ているとユーザーの方々の評価は厳しいようですが、癖がない演奏だけに、ベートーベンのピアノソナタの全体像を把握するためのスタンダードとしての役割は十分果たせる録音だと思います。
さて、これで一区切りがついたので、次はどうするかと思案していたのですが、いろいろ考えた末にバッハのオルガン作品を網羅していくことにしました。
リスニングルームを眺めてみるとバッハのオルガン作品が大きく欠落しているのも理由の一つですが、何よりも、50年代の初めにヴァルヒャが残したモノラル録音が今年で隣接権が切れていることが判明したのが最大の理由です。
いくらリスニングルームに追加したいと思っても、手元にパブリックドメインになっている音源がなければどうしようもないですからね。例えば、マーラーやブルックナーの欠番は何とかしたいとは思っているのですが、これは!と思えるような音源が手元にないのです。最近は50年代以降の録音を中心に追加しているので、録音的に問題があるものはアップしたくないという思いが強くなっているので、その辺の選択がますます難しくなってきています。
その意味では、51年から52年にかけて集中的に録音されたヴァルヒャの演奏は悪くはありません。
もちろん、バッハのオルガン作品ばかりでは飽きが来るでしょうから、適当に魅力的な音源も混ぜながら更新していきたいと思っています。
お楽しみに!!

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