セル・エディション(2)

こういうのは「第1弾}と称してリリースされても、永遠に「第2弾」が出ないうちにぽしゃってしまってガッカリさせられることも少なくないのですが、今回は無事に「第2弾」がリリースされるようです。

・ドヴォルザーク&スメタナ UAR 013 (3CD)\3200
 (1)ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」
 (2)スメタナ:交響詩「モルダウ」
 (3)同:交響詩「ボヘミアの森と草原より」
 (4)ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲ト短調Op.33
 (5)同:スラヴ舞曲集Op.46より第1、3 & 8番、Op.72より第2、3番
 (6)同:スラヴ舞曲集Op.46(全曲)
 (7)同:スラヴ舞曲集Op.72(全曲)
・ベートーヴェン:交響曲第4&5番 UAR 014 1CD¥1800
・交響曲第4番「イタリア」 UAR 015 1CD¥1800
・ウェーバー&ワーグナー序曲集 UAR 016 1CD¥1800

注目はなんと言ってもドヴォルザークでしょう。特に新世界よりはステレオ録音による59年盤がこの作品の一つのスタンダードにもなっているのですが、セルファンの間ではモノラル盤の方が上だと言われてきました。はてさて、今回はどの様な形で復刻されているのかとても楽しみです。
ユング君はかつてこのように書いたことがあります。

“60年代後半にいたって、クリーヴランドの機能性は頂点を極めました。
 そして、セルの高度な要求にも余裕を持って応えられるようになったために、セル自身も強引にオーケストラをドライヴする事は少なくなりました。そのことが、最初のような誤解を招く原因になっているのですが、ユング君は最初の頃の必死さが消えている晩年の演奏は、凄いと感じながらも50年代の録音の方が好きです。
 未だ誰もが為しえなかった高いレベルの演奏を目指して、指揮者とオケが必死に音楽づくりに挑んでいる姿が感じ取れる50年代の録音は、晩年の録音にはない魅力があふれています。”

これらの演奏からは、その様な必死の姿を感じ取ることが出来れば、本当に素晴らしい復刻だと言えます。

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