“ ペルルミュテール／モーツァルト：ピアノ・ソナタ全集。
マニア垂涎のオリジナル仏盤は中古店でも極めて希少でかなりの高値が付いている（昨年聞いた話では、全集セットだと百万に近いという）。”
第３８号単発セール（２）
いろんなところがこの録音の復刻を要請していたらしいのですが、本家VOXは全く相手にしなかったそうです。それが突然に、４枚セットで３０００円という格安価格でリリースされることになったとのこと。
さて、その経緯なのですが、実は隣接権が切れて他のレーベルが板起こしで復刻したのが腰の重いVOXを動かしたらいいのです。さらに、アリアＣＤの店主に言わせると
「これまでまったく動こうともしなかったのに、他レーベルでリリースされ人気が高いと聞くや急にリリースを決定するというその根性が気に入らない。あまりにも品性下劣。アインザッツの製作者の方とは面識はないが今回の復刻にかけた意気込みを思うと、そして第１巻を購入して第２巻を予約されたお客さんの気持ちを考えるとなんともやるせない。」
と言うことになるような代物らしいのです。
ただし、アインザッツ盤の方は一枚２５００円という価格ですから、パブリックドメインとなった音源の復刻としてはいかがなものか？と言う値付けですから、私としてはあまり同情する気はおきません。確かに、他レーベルの先行リリースで売れそうだというので急遽リリースというのも何とも言えずえげつない話ではありますが、ユーザーとしては本家のレーベルできちんと復刻してもらった方が安心感はあります。
まあ、お金に余裕がある人なら両方聞き比べて、ペルルミュテールへの愛情がどちらの方が深いものなのかを聞き比べてみるのも一興かもしれません。
すでに、アインザッツ盤の第１巻を購入してしまっているユング君としては、そんな負け惜しみを言いながらこちらの本家盤の方も注文することにしました。”/(*▽*) イタイノダ