“20世紀中盤のフランスを代表するピアニスト、メイエのディスコフィル・フランセ録音を中心とした貴重な録音の、リマスター音源による集大成。
メイエはロンとコルトーに学び、その後リカルド・ビニェスにも師事。コクトー、ピカソ、ディアギレフなどのサークルとも親交を深め、プーランク他の6人組の初演も担当。バロック作品にも関心を示し、シャブリエとラモーの作品を同時期に録音した始めてのピアニストでもあります。またバッハのイギリス組曲第4番は、彼女が初録音しています。カサドシュに続いてラヴェルの主要作品を録音。高度なテクニックを生かしてストラヴィンスキーの録音も実現しています。20世紀のフランス音楽界に大きな足跡を残したメイエのアンソロジーです。”
マルセル・メイエ/スタジオ録音集成1925?1957(17CD)【CD】-ピアノ作品集/音楽/HMV
最近、こういう貴重な録音がまとまった形でリリースされることが増えてきました。このマルセル・メイエというピアニストもほとんど忘れ去られた存在だったと思うのですが、「Tahraレーベル」からある程度まとまった形でリリースされるようになって再び人々の記憶に上るようになってきたようです。
マイナーレーベルが先行(?)してCDをリリースし、それが売れると見るや、本家のメジャーレーベルがまとまった形でリリースするという事が増えてきていますが、これもまたそういう事情なのでしょうか?
ただし、Tahraの方は1枚が2000円以上でしたが、こちらは1枚あたり600円程度です。マイナーレーベルにとっては悲しい話でしょうし、音楽文化を守り育てていくという観点から見ればあまりにも怠惰にすぎると思うのですが、ユーザーという立場から見れば有り難い話だと言わざるを得ません。
<収録作品>
CD-1
シャブリエ:
・3つのロマンティックなワルツ
・絵画風の小曲集、他
フランシス・プーランク(第2ピアノ)
CD-2
ラヴェル:
・亡き王女のためのパヴァーヌ
・水の戯れ
・鏡
・クープランの墓、他
CD-3
ラヴェル:
・ソナチネ;
・高雅にして感傷的なワルツ
・夜のギャスパール
高雅にして感傷的なワルツ(1948年録音、初CD化)
・鏡より3曲(1948年録音、一部初CD化)
CD-4
ドビュッシー:
・喜びの島
・前奏曲集第1巻
・前奏曲集第2巻
CD-5
ドビュッシー:
・『映像』第1集
・『映像』第2集
・マスク
・『映像』第2集より2曲(1947年録音、初CD化)
・前奏曲集第2巻より3曲(1947年録音、初CD化)
・ラモー賛(1947年録音、初CD化)
・ラモー賛(1954年録音、初CD化)
・クープラン:クラヴサン小品5曲(1954年録音)
CD-6
・クープラン:クラヴサン小品9曲
・バッハ:パルティータ第1番、第3番、第2番
CD-7
バッハ:
・半音階的幻想曲とフーガ
・トッカータ ニ短調 BWV913
・イタリア協奏曲
・2声のためのインヴェンション
・3声のためのインヴェンション
CD-8
バッハ:
・イギリス組曲第4番
・トッカータ 嬰ヘ短調 BWV910
・トッカータ ハ短調 BWV911
・トッカータ ニ長調 BWV912
・幻想曲とフーガ イ長調 BWV904
・パルティータ第6番
CD-9
ラモー:クラヴサン曲集第1巻より
・組曲ホ短調
・組曲ニ長調
・組曲イ短調(3曲)
CD-10
ラモー:
・組曲イ短調(3曲)
・組曲ト長調
・クラヴサン小品(1946年録音)
CD-11
・D.スカルラッティ:ソナタ集(22曲)
CD-12
・D.スカルラッティ:ソナタ集(30曲)
CD-13
・D.スカルラッティ:ソナタ集(7曲)
・モーツァルト:ソナタ第8番(初CD化)
・モーツァルト:ソナタ第11番(初CD化)
・モーツァルト:ソナタ第18番(初CD化)、他
CD-14
モーツァルト:
・ピアノ協奏曲第20番
・ピアノ協奏曲第23番
モーリス・エウィット(指揮)
CD-15
・ロッシーニ:ピアノ小品(5曲)
・シューベルト:高雅なワルツ D969
・シューベルト:16のドイツ舞曲(初CD化)、他
CD-16
ストラヴィンスキー:
・ペトルーシュカの3つの楽章
・セレナード
・ソナタ、他
エスプラ:
・ソナタ(ピアノと管弦楽のための)
エスプラ(指揮)、他
CD-17
・R.シュトラウス:ブルレスケ
・ミヨー:スカラムーシュ
・シャブリエ:幻想的なブーレ、他
・ラヴェル:道化師の朝の歌
・プーランク:3つの常動曲
・ストラヴィンスキー:ラグタイム
・ドビュッシー:金魚
・アルベニス;ナヴァラ、他
・ハイドン:ソナタ ホ短調 Hob.XVI/34(初CD化)