ハンス・フォンク/シューマン交響曲全集&協奏曲集

“1991?94年デジタル録音。ケルン放送交響楽団の機能的でありながらもドイツ的な質実さも感じられるサウンドがシューマンによく合っていると評判だった全集が、EMI TRIPLESから復活です。近現代音楽からモーツァルトまで幅広いレパートリーを持っていたフォンクは、海外ではマーラーとブルックナーに卓越した手腕を発揮していたと評されていましたが、このシューマンでもその語り口のうまさは十分に感じられます。  ハンス・フォンクは難病と闘った悲劇の指揮者でもありました。1988年、ミラノ・スカラ座デビューという華々しい仕事の後に、多発性の根神経炎の一種である「ギラン・バレー症候群」を発症、1年間の治療と休養でなんとか健康を回復し、その後の10年間は現場に復帰して指揮活動を展開していたのですが、2002年になると今度は「筋萎縮性側索硬化症」という難病に罹り、2年間の治療の甲斐なく、病気に命を奪われてしまうことになるのです。”

ハンス・フォンク/シューマン交響曲全集&協奏曲集
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ハンス・フォンクと聞いてどんな指揮者だったか思い出せる人は今ではほとんどいないかもしれません。ユング君も最初は思い出すのに時間がかかりましたが、やがて、EMIのダブル・フォルテシリーズでシューマンの交響曲全集がラインナップされていたことを思い出しました。
CD2枚セットで確か1200円程度でリリ?スされていたので、まあダメ元でもいいかという感じでゲットしてきて、ところが、実際に聞いてみると重心の低いずっしりとした響きで、それでいながら内部の見通しのよい演奏だったのですっかり感心したこと・・・等を思い出しました。
そうか、それ以後この録音は廃盤になっていたんですね。
今回はそれに協奏曲もカップリングされて、値段の方はややお高めの設定ですが、まあそれだけの価値はある演奏です。
もしも、シューマンの交響曲は何を聴いてもピントこないという人で、さらにフォンクのこの録音をまだお持ちでないならば、ゲットしてもいいのではないでしょうか。


<収録作品>
・交響曲第1番変ロ長調Op.38『春』(1993年録音)
・交響曲第3番変ホ長調Op.97『ライン』(1992年録音)
CD2
・交響曲第2番ハ長調Op.61(1991年録音)
・交響曲第4番ニ短調Op.120(1992年録音)
CD3
・『マンフレッド』Op.115-序曲(1992年録音)
・ピアノ協奏曲イ短調Op.54(1991年録音)
・チェロ協奏曲イ短調Op.129(1994年録音)
 クリスティアン・ツァハリアス(ピアノ)
 トゥルルス・モルク(チェロ)
 ケルン放送交響楽団
 ハンス・フォンク(指揮)

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