カラヤン・シンフォニー・エディション(38CD)

“カラヤン・シンフォニー・エディション 定評のある70年代の録音を中心にCD全38枚からなる交響曲集です。”

カラヤン・シンフォニー・エディション(38CD)
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以前、こんな事を書いたことがあります。
「まず始めに断っておきますが、私はカラヤンの良い聞き手とは到底言えません。おそらく家中探してもカラヤンのレコードは50枚に満たないでしょう。それも、大部分が60年代までの古い録音ばかりで、70年代以降のものとなると数えるほどしかないはずです。
最近になってようやくにして彼の業績をきちんと振り返ってみようという気になり、まずは50年代のフィルハーモニア管弦楽団との仕事を聞き込んでいる段階です。」
そんな人間にとって、70年代の、いわゆる「カラヤン美学」に貫かれた録音を聞いてみようか・・・と思ったときにこれほど便利なセット物はありません。何しろ、彼の70年代の録音はほとんど手もとにないのですからいわゆる「ダブリ」はほとんどありません。おそらくはこの中ではチャイコフスキーなんかが何枚かあるだけです。
アンチカラヤンだった人が、一度は彼の業績を真面目に振り返ってみようか・・・等と奇特なことを思い立ったときには絶対に「買い」のセットだと思います。何しろ、1枚あたり250円程度です!!
でも、「カラヤン美学」って何なのでしょう。ユング君は「カラヤン美学とは徹底したレガート奏法と、ピッチを高めに調整した弦楽器群の輝かしい響きによって聞き手を陶酔させることを何よりも大切にした美学だったと言えます。(うーん、ちょっと大雑把すぎるかな・・・?)」なんて書いたことがありますが、Googleで「カラヤン美学」と検索してみても、そのほとんどは何の説明もなしに使われているのが一般的です。評論家先生なんかも、あまり厳密な定義もしないで雰囲気だけで使っている人も多いようです。
そろそろ、ユング君も50?60年代のカラヤンだけでなく、いよいよ本丸の70年代のカラヤンについて真面目に取り組む時期が来たとの「天からの啓示」がこのセットかもしれません。
取りあえずは注文しておきましょう。


<収録内容>
カラヤン、1970年代のベートーヴェン交響曲全集
CD1
・交響曲第1番ハ長調 Op.21
・交響曲第4番変ロ長調 Op.60
・『エグモント』序曲 Op.84
CD2
・交響曲第2番ニ長調 Op.36
・交響曲第7番イ長調 Op.92
CD3
・交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』
・『レオノーレ』序曲第3番 Op.72b
CD4
・交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』
・交響曲第8番ヘ長調 Op.93
・歌劇『フィデリオ』序曲 Op.72c
CD5
・交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』
・『コリオラン』序曲 Op.62
・『プロメテウスの創造物』序曲 Op.43
・『アテネの廃墟』序曲 Op.113
CD6
・交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』
 アンナ・トモワ=シントウ(S)
 アグネス・バルツァ(M)
 ペーター・シュライアー(T)
 ジョゼ・ヴァン・ダム(B)
 ウィーン楽友協会合唱団
 ヘルムート・フロシャウアー(合唱指揮)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
 録音:1975-77年(交響曲)、1965&69年(序曲)
ブラームス:交響曲全集(3CD)
CD1:
交響曲第1番ハ短調作品68
交響曲第3番ヘ長調作品90
CD2:
交響曲第2番ニ長調作品73
交響曲第4番ホ短調作品98
CD3:
・悲劇的序曲作品81
・ハイドンの主題による変奏曲作品56a
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
 
 録音:1977,78年(ステレオ)
 ハイドンの主題による変奏曲のみ1964年(ステレオ)
ブルックナー:交響曲全集(9CD)
CD1&2:
・交響曲第1番ハ短調(1981年デジタル)
・交響曲第5番変ロ長調(1976年ステレオ)
CD3:
・交響曲第3番ニ短調(1980年デジタル)
CD4&5:
・交響曲第2番ハ短調(1980,81年デジタル)
・交響曲第8番ハ短調(1975年ステレオ)
CD6:
・交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』(1975年ステレオ)
CD7:
・交響曲第6番イ長調(1979年ステレオ)
CD8:
・交響曲第7番ホ長調(1975年ステレオ)
CD9:
・交響曲第9番ニ短調(1975年ステレオ)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
メンデルスゾーン:交響曲全集(3CD)
CD1
・交響曲第1番ハ長調 op.11
・交響曲第5番ニ長調 op.107『宗教改革』
CD2
・交響曲第2番変ロ長調 op.52『賛歌』
CD3
・交響曲第3番イ短調 op.56『スコットランド』
・交響曲第4番イ長調 op.90『イタリア』
 エディト・マティス(S)op.52
 リゼロッテ・レーブマン(S)op.52
 ヴェルナー・ホルヴェーク(T)op.52
 ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団op.52
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
 録音:1971&72年(ステレオ)
ハイドン:6つのパリ交響曲と12のロンドン交響曲集(7CD)
CD1
・交響曲第82番ハ長調『熊』
・交響曲第83番ト短調『牝鶏』
・交響曲第87番イ長調
CD2
・交響曲第84番変ホ長調
・交響曲第85番変ロ長調『王妃』
・交響曲第86番ニ長調
CD3
・交響曲第93番ニ長調
・交響曲第94番ト長調『驚愕』
・交響曲第100番ト長調『軍隊』
CD4
・交響曲第95番ハ短調
・交響曲第96番ニ長調『奇蹟』
・交響曲第97番ハ長調
CD5
・交響曲第98番変ロ長調
・交響曲第99番変ホ長調
CD6
・交響曲第101番ニ長調『時計』
・交響曲第102番変ロ長調
CD7
・交響曲第103番変ホ長調『太鼓連打』
・交響曲交響曲第104番ニ長調『ロンドン』
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
 録音:1980-82年(デジタル)
モーツァルト:後期交響曲集
 1965年録音の第29番、第33番をカップリング。
CD-1
・交響曲第32番ト長調 K.318
・交響曲第33番変ロ長調 K.319
・交響曲第35番ニ長調 K.385『ハフナー』
・交響曲第36番ハ長調 K.425『リンツ』
CD-2
・交響曲第29番イ長調 K.201(186a)
・交響曲第38番ニ長調 K.504『プラハ』
・交響曲第39番変ホ長調 K.543
CD-3
・交響曲第40番ト短調 K.550
・交響曲第41番ハ長調 K.551『ジュピター』
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
 録音:1965,75-77年(ステレオ)
シューマン:交響曲全集
CD1
・交響曲第1番変ロ長調op.38『春』
・交響曲第2番ハ長調op.61
CD2
・交響曲第3番変ホ長調op.97『ライン』
・交響曲第4番ニ短調op.120
CD3
・序曲、スケルツォとフィナーレ
・交響曲第4番ニ短調op.120
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(CD3:交響曲第4番)
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮) 
 録音:1971年(ステレオ)
 CD3の交響曲第4番のみ、1987年デジタル・ライヴ録音

チャイコフスキー:交響曲全集

CD1
・交響曲第1番ト短調op.13『冬の日の幻想』
・交響曲第2番ハ短調op.17『小ロシア』
CD2
・交響曲第3番ニ長調op.29『ポーランド』
・スラヴ行進曲
・イタリア奇想曲
CD3
・交響曲第4番ヘ短調op.36
・交響曲第5番ホ短調op.64?第1楽章、第2楽章
CD4
・交響曲第5番ホ短調op.64?第3楽章、終楽章
・交響曲第6番ロ短調op.74『悲愴』
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
 録音:1975-79年(ステレオ)
 スラヴ行進曲、イタリア奇想曲は1966年(ステレオ)

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