秋海棠という花は、一般的には庭の片隅でひっそりと咲いているというイメージがあります。
おそらく、この岩湧寺のような大群落は珍しいのではないでしょうか。
なお、第1駐車場よりもさらに上にも駐車場があるのですが、基本的にはキャンプ場利用者のみの利用となっています。
第1,第2駐車場から秋海棠の大群落まではゆっくり歩いても10分程度です。
途中には名水として有名な「長命水」もあって、多くの人が水を汲みに来ていますから、それをポットに詰めて持ち帰るのもいいでしょう。
また、緩やかな登りとなっている参道の道野辺にも秋海棠は咲いていますので、それを楽しみながら徒歩で岩湧寺に向かう方がいいでしょう。
岩湧寺の直下で少し登りはきつくなるのですが、そこを越えると斜面一面に咲き誇る秋海棠の大群落です。
この景観の転換は車で岩湧寺横の駐車場に行ってしまったのでは味わえません。
今日も9時過ぎに岩湧寺に着いたのですが、既に多くの先客がいて、中には三脚を据えて本格的に写真撮影をされているグループもいました。
ねらい目は、国の重要文化財にも指定されている多宝塔とのコラボレーションでしょうか。
ベストポジションと思われる場所では、何人もの方が三脚をセッティングされていました。
しかし、個人的には石畳の道と秋海棠の群落のコラボがお気に入りです。
ただ、少し残念だったのは二日前の大雨で、ほとんどの花が下を向いてしまっていたことです。花の真ん中の黄色い部分がつんと上を向いていると一番見栄えがするのですが、そう言う花は少なくて、ほとんどが下を俯いてしまっていました。
この岩湧寺のすぐ下に「四季彩館」という建物があって、この土日(9月16/17日)には「森のカフェ~秋海棠に包まれて~」というイベントがあるそうです。
ただし、台風接近で大荒れが予想されていますから、どうなるでしょうか。
もしかしたら、台風が直撃すると、それで今年の秋海棠は終わってしまうかもしれませんので、もしかしたら明日が好天のもとで秋海棠を楽しめる最後の日となるかもしれません。
岩湧寺へ
岩湧寺は岩湧山の登山口に位置する小さなお寺です。
辺り一帯は河内長野市の「岩湧の森」に指定されているのですが、バスの終点にあたる「神納」から道は非常に狭くて、車で行くにはかなりの注意が必要です。
対向車があればすれ違うのは不可能なところが多いので、前方をよく注意して、対向車があれば少し広い場所で待機する必要があります。
ただし、お互いが慣れていれば問題はないのですが、こちらが対向車なしと判断して進んでも、遅れて狭い道に入った対向車がきちんと待機してくれない時があります。そう言う不慣れな車は運転にも不慣れなことが多いので、少しバックしてくれれば簡単にすれ違えるのに、そのバックが出来ないので大騒ぎになったりします。
8月下旬から9月中旬にかけて、秋海棠が咲く時期になると訪れる人も多くなるので、車で行くときは本当に注意が必要です。
とは言え、バスの終点から歩けば1時間以上はかかりますし、そのバス自体も本数が少ないので、どうしても車を利用することになります。
「岩湧の森」に入れば第1から第6まで駐車場が用意されているので駐車スペースに困ることはないので、やはり、気を使いながらも車で行くというのが正解でしょうか。