オイストラフ、ムラヴィンスキー壮年期のウィーン・ライヴ

“ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番は、オイストラフの独奏、ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルにより1955年10月29日に世界初演されました。同じメンバーによる約1年後1956年11月30日レニングラード・ライヴのメロディア音源は名演の誉れ高いですが、その半年前の未知の音源が出現しました。それも西側ウィーン・ムジークフェラインザールでのライヴ。メロディア音源以上に音色は鮮明で、オイストラフならではのつやつやとした美音、ムラヴィンスキーならではの緊張感あふれる大きな音楽作りなど、全盛期の二大巨匠の凄さを改めて実感できます。”

オイストラフ、ムラヴィンスキー壮年期のウィーン・ライヴ
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ムラヴィンスキーと彼の手兵であるレニングラードフィルのコンビが西側に初めてその姿を表したのが1956年のモーツァルト生誕200年を記念した音楽祭でした。その初めてのヨーロッパ公演の途中にチャイコフスキーの3つの交響曲が録音されたことはよく知られています。
しかし、考えてみれば、その肝腎のコンサートの方も録音が残っていて当然であって、今まで出てこなかった方が不思議というものです。
「驚愕! こんな音源が残っていたとは」というコピーはいささか熱くなりすぎで、新しいCDが売れない御時世が続くと、こういう音源が蔵の中から姿を表してくるでしょう。
もちろん、ショスタが大好きな人にとっては絶対に買いの一枚であることは間違いありません。
<収録作品>
・モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 K.219
・ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 op.77
 ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
 レニングラード・フィルハーモニー
 エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)
 録音時期:1956年6月21日[K.219]、23日[op.77](モノラル)
 録音場所:ウィーン、ムジークフェライン・ザール(ウィーン芸術週間でのライヴ)

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