RAMDiskで回転系からの解放?(続き)

PCオーディオの根本的な考え方は、CDプレーヤーでお皿を回すよりは、一度PCで音楽データをリッピングしてHDに収納した方がいいだろうと言うことです。そして、最近は、このリッピングしたデータを再生させるときに、HDから直接読み出すのではなくて個体メモリにいったんコピーしてそこから読み出した方がさらに音質的にはよろしいのではないか・・・ということが言われるようになっています。
そこで注目されるようになったのが、PCの余りある物理メモリをドライブのように扱おうという「RAMDisk」です。
なお、前回も少し触れましたが、それならUSBメモリにコピーしたら簡単だ・・・という声が聞こえてきそうなのですが、どうも結果は余りよろしくないようです。何とも言えず薄っぺらい音がして、どこを比べてもHDから読み出した方が音質的にはすぐれています。
さて、前回、「世間で有名なのは「Gavotte Ramdisk」ですが、何だかユーザー登録しないと落とせなくなっているようです。中国のサイトなので、そこへユーザー登録というのはどう考えても気が進む話ではないのでこれはパス。」と書いたのですが、これはちと早とちり、問題なく落とせるページを発見しました。
Gavotte Ramdisk
中国語のサイトなので、正直不安ですが、調べてみると大陸の方ではなくて台湾の方のサイトのようです。
http://www.chweng.idv.tw/downloads/rramdisk.zipを落としてきます。
解凍して、「ram4g.reg」をクリックしてレジストリを書き換えます。
もしも、OS管理外領域を使うつもりならBOOT.INIを書き換える必要があります。
「マイコンピューター」→「プロパティ」→「詳細設定」タブ→「起動と回復」の「設定」→「編集」をクリックするとメモ帳が起ち上がってBOOT.INIが開きます。
[boot loader]
timeout=30
default=multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS
[operating systems]
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS=”Microsoft Windows XP Home Edition” /noexecute=optin /fastdetect
みたいになっていると思いますので、この末尾に・・・「/PAE」・・・と書き加えて再起動します。
[boot loader]
timeout=30
default=multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS
[operating systems]
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS=”Microsoft Windows XP Home Edition” /noexecute=optin /fastdetect /PAE
「マイコンピューター」→「プロパティ」で以下のようになっているのを確認できれば成功です。
20090301-buturi.jpg
後は簡単で、「ramdisk.exe」をクリックして、起ち上がってきた画面で「Install Ramdisk」をクリックするだけです。
20090301-ramdisk.jpg
まず、DiskSizeですが、基本的にOSが認識していない領域を勝手にRAMDISKとして確保するようです。32bitパソコンならば認識するのは4Gbまでですから、8Gbも積んでいれば自動的に4Gb程度が割り当てられますので、それで十分ならばここでは最小を選んでおきます。
もし、それ以上に必要ならばその必要なサイズを指定します。(5Gb必要ならば5Gbを指定します)
管理外のメモリを積んでいないときは必要なサイズを指定しておきます。
もちろん、その時はメモリがディスクサイズとして流用されますので、その分だけPCのパフォーマンスは落ちます。
ユング君の音楽再生PCのメモリは2Gbなので管理外のメモリは存在しません。そして、最低CD一枚分のディスクは必要なのなので「768Mb」を選択しました。
これで、PCが物理メモリとして使えるのは1.3Gbに低下しますが、音楽再生にしか使わないPCですから、パフォーマンス的には充分です、・・・充分だろうと思います・・・とりあえずそう信じておきましょう・・・積み増そうかな。(^^;
Driver Letterは切り出したドライブに割り当てる文字です。
これは、以前にチューニングしたときに使わないドライブのレターは削除していますので、新規に追加できるレターがないときは復活しておく必要があります。普通はそこまでチューニングしていないと思いますので、一般的には何でもよいと思います。(デフォルトはRです。)
これで、「OK」をクリックして問題なく切り出しが出来れば以下のようなメッセージが出ます。
20090301-Success.jpg
マイコンピュータを開いてみると、RamDiskが認識されているのが分かります。
20090301-ramdisk_1.jpg
なお、「ERAM」では、300Mb以上は上手く組み込めなかったのですが、「Gavotte Ramdisk」だと何の問題もなく切り出してくれました。その意味でも、やはり「Gavotte Ramdisk」に注目がいくのは仕方がないのかもしれません。
さて、使い方ですが、これがいささか面倒くさい。
聞きたい音楽データをいちいちハードディスクからこの「RAMDisk」にコピーして、音楽再生ファイルからそれを読み込む必要があります。
ですから、せめてCD一枚分の容量が欲しかったのです。
でも、考えようによっては、week dayなんかは、仕事から帰ってきて「今日はこれを聴こう」としっかりとチョイスして聞くようになるので無駄がないかもしれません。聞き終われば「今日はここまで」ということで、ダラダラあれこれ聞くと言うことの歯止めになるかもしれません。
もちろん、次を聞きたければ、ディスク上から削除して新しいのをコピーすれば済む話なのですが・・・。
音質に関しては、昨日も書いたように、実に「透明度」の高い音に激変します。正直、これほども変わるのかと驚いています。
ただし、問題は、その「変わる」事が果たしていいことなのかどうかは、これまた日本国の一時の「改革」ブームと同じで、事の本質をしっかりと見極める必要があります。
おそらく、長年なじんできているからなのでしょう、HDから読み出した音楽は低域に重心のあるドッシリとした安定感のある音がして、それはそれで十分に魅力的な音です。おそらく、これだけを聴いていれば何の問題も感じないでしょう。ただし、欲を言えば、これはある意味では「行き止まり」感があります。ここからどういじっても、出口のスピーカーを変えない限りは大化けはしそうにありません。
それに対して、RAMDiskからよみだした音楽は、これをスタートラインとしてスピーカーのセッティングなどでまだまだ詰めていけそうな雰囲気があります。必要ならば、メモリの積み増しもたいした出費にはなりません。(2Gbを4本さして8Gbにしても2万円もかからない・・・かも?)
そんな訳で、しばらく、これで遊んでみたいと思います。
なお、もう一つの選択肢として「SSD」がありますが、これは未だに詰め切れていない分が多そうです。ネット上では何人か果敢な人柱も登場していますが、ユング君としてはしばらく様子見です。