“名ピアニスト、クララ・ハスキル[1895-1960]の1950年代の録音から、得意のモーツァルト、ベートーヴェン、シューマン、バッハなど人気の高いものを集めたコレクション。 音源には、PHILIPS, EMI, SONY, WESTMINSTERレーベルでの録音に加え、ベルリン(RIAS)、ジュネーヴ(TSR)、ルートヴィヒスブルク(SWR)での放送録音が使用されています。 収録された演奏は、ハスキル最充実期のものだけにどれも素晴らしい内容で、すでに高い評価を得ているものばかり。音質も1950年代のモノラル録音ということで安定しており、加えてDocumentsレーベルの定評あるリマスターもあってたいへん聴きやすい水準にあります。 ハスキルの豊かで繊細な芸術を十分に味わえるクオリティとヴォリュームで、この価格はお買得です。”
クララ・ハスキル ポートレート(協奏曲集、ソナタ集)(10CD)
Documentsの廉価盤ボックスはお値段は本当に安いのですが、録音の方も本当に古いものが多くて、筋金入りのヒストリカル・マニアでなければ「苦しい」ものばかりでした。
しかし、ここにきて50年代のモノラル録音全盛時代の音源をまとめたものが出始めました。そうなると、10枚セットで1000円というのはかなりの魅力です。
このハスキルのセットも、ハスキルという名前に魅力は感じるものの、録音の古さ故に躊躇していた人に「エイヤッ!」と思い切らせる魅力は十分に持っています。
演奏の素晴らしさは折り紙付きですが、録音関してもノイズの間から音楽を聞き取るというようなものはほとんどないと思います。
これはかなり注目のアイテムです。