EMI マーラー全集(16CD)

“マーラーの交響曲全集を中心に、歌曲や室内楽まで収めた全集の登場。EMIは今回の全集に力を入れており、価格とヴォリューム感だけでなく、内容も実に面白いものとなっています。”

マーラー・コンプリート・エディション(16CD)
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CDというパッケージメディアの終焉を前にして、大手メジャーレーベルは在庫の音源をボックス化してたたき売ろうとしている・・・と言うような話がまことしやかに囁かれる昨今ですが、こう言うのを見ると、あながち否定もしきれなくなります。
それにしても、何という組み合わせでしょうか?
宣伝コピーには「ついで注目すべきはやはり交響曲全集の豪華な顔ぶれでしょうか。1番:ジュリーニ、2番:クレンペラー、3番:ラトル、4番:ホーレンシュタイン、5番:テンシュテット、6番:バルビローリ、7番:ラトル、8番:テンシュテット、9番:バルビローリ、10番:ラトル、『大地の歌』:クレンペラー、さらに「花の章」はパーヴォ・ヤルヴィといった具合で有名どころが揃っています。」となっているのですが、何の統一感もポリシーも感じられないごった煮のボックスです。
しかし、これだけそろってマルチバイ特価で4000円を切るとなると、「一度マーラーを聴いてみようか!」なんて人にとっては悪い話ではありません。
でも、たとえばテンシュテットの全集盤は37500円も出して買ったんですよ。クレンペラーやバルビローリだって一枚2000円以上もしたんです。
何だか涙目になってしまいますね。


<収録情報>
CD1
・『嘆きの歌』
 ヘレナ・デーゼ(ソプラノ)
 アルフリーダ・ホジスン(メゾ・ソプラノ)
 ロバート・ティアー(テナー)
 ショーン・リー(バス)
 バーミンガム市交響楽団&合唱団
 サイモン・ラトル指揮
 録音時期:1983年10月12,13日、1984年6月24日
 録音場所:バーミンガム、タウン・ホール
 録音方式:デジタル(セッション)
・ピアノ四重奏曲イ短調(未完成)?第1楽章
 ドーマス
 録音時期:1988年4月
 録音場所:聖バルナバス教会、ウッドサイド・パーク、ロンドン
 録音方式:デジタル(セッション)
CD2
・さすらう若人の歌(全4曲)
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 フィルハーモニア管弦楽団
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
 録音時期:1952年6月24,25日
 録音場所:キングズウェイ・ホール、ロンドン
 録音方式:モノラル(セッション)
・交響曲第1番ニ長調『巨人』
 シカゴ交響楽団
 カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
 録音時期:1971年3月30日
 録音場所:メディナ・テンプル、シカゴ
 録音方式:ステレオ(セッション)
CD3
・交響曲第2番ハ短調『復活』
 エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
 ヒルデ・レッスル=マイダン(メゾ・ソプラノ)
 フィルハーモニア管弦楽団&合唱団
 オットー・クレンペラー指揮
 録音時期:1961年11月22-24日、1962年3月15、24日
 録音場所:キングズウェイ・ホール、ロンドン
 録音方式:ステレオ(セッション)
CD4
・春に
・冬の歌
・緑野の5月の踊り
 イアン・ボストリッジ(テナー)
 アントニオ・パッパーノ(ピアノ)
 録音時期:2010年2月19日
 録音場所:セント・ジュード=オン=ザ=ヒル、ハンプステッド、ロンドン
 録音方式:デジタル(新録音)
・春の朝
 クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ)
 ジェラルド・ムーア(ピアノ)
 録音時期:1959年5月1、3-5日
 録音場所:アビー・ロード・スタジオ第1、ロンドン
 録音方式:ステレオ(セッション)
・思い出
 カタリーナ・カルネウス(メゾ・ソプラノ)
 ロジャー・ヴィニョールズ(ピアノ)
 録音時期:1998年7月7-9日
 録音場所:聖マイケル教会、ハイゲイト、ロンドン
 録音方式:デジタル(セッション)
・ハンスとグレーテ
 ブリギッテ・ファスベンダー(メゾ・ソプラノ)
 アーウィン・ゲイジ(ピアノ)
 録音時期:1979年10月24-26日、1980年3月11-14日
 録音場所:ゲマインデハウス、ベルリン?ツェーレンドルフ
 録音方式:ステレオ(セッション)
・ドン・ファンのセレナード
・ドン・ファンの幻想
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
 録音時期:1978年2月5-10日
 録音場所:ジーメンスヴィラ、ベルリン
 録音方式:ステレオ(セッション)
・いたずらな子をしつけるために
 クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ)
 ジェラルド・ムーア(ピアノ)
 録音時期:1959年5月1、3-5日
 録音場所:アビー・ロード・スタジオ第1、ロンドン
 録音方式:ステレオ(セッション)
・私は緑の森を楽しく歩いた
 カタリーナ・カルネウス(メゾ・ソプラノ)
 ロジャー・ヴィニョールズ(ピアノ)
 録音時期:1998年7月7-9日
 録音場所:聖マイケル教会、ハイゲイト、ロンドン
 録音方式:デジタル(セッション)
・外へ、外へ
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
 録音時期:1978年2月5-10日
 録音場所:ジーメンスヴィラ、ベルリン
 録音方式:ステレオ(セッション)
・たくましい想像力
 ブリギッテ・ファスベンダー(メゾ・ソプラノ)
 アーウィン・ゲイジ(ピアノ)
 録音時期:1979年10月24-26日、1980年3月11-14日
 録音場所:ゲマインデハウス、ベルリン?ツェーレンドルフ
 録音方式:ステレオ(セッション)
・シュトラスブルクの砦に
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
 録音時期:1978年2月5-10日
 録音場所:ジーメンスヴィラ、ベルリン
 録音方式:ステレオ(セッション)
・夏に小鳥はかわり
 カタリーナ・カルネウス(メゾ・ソプラノ)
 ロジャー・ヴィニョールズ(ピアノ)
 録音時期:1998年7月7-9日
 録音場所:聖マイケル教会、ハイゲイト、ロンドン
 録音方式:デジタル(セッション)
・別離と忌避
 ブリギッテ・ファスベンダー(メゾ・ソプラノ)
 アーウィン・ゲイジ(ピアノ)
 録音時期:1979年10月24-26日、1980年3月11-14日
 録音場所:ゲマインデハウス、ベルリン?ツェーレンドルフ
 録音方式:ステレオ(セッション)
・もう会えない
 アリス・クート(メゾ・ソプラノ)
 ジュリアス・ドレイク(ピアノ)
 録音時期:2002年12月19-21日
 録音場所:ポットン・ホール、サフォーク
 録音方式:デジタル(セッション)
・うぬぼれ
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
 録音時期:1978年2月5-10日
 録音場所:ジーメンスヴィラ、ベルリン
 録音方式:ステレオ(セッション)
CD4-18?CD5-1
・交響曲第3番 ニ短調
 ビルギット・レンメルト(コントラルト)
 バーミンガム市交響ユース合唱団
 バーミンガム市交響女性合唱団
 バーミンガム市交響楽団
 サイモン・ラトル指揮
 録音時期:1997年10月5-7日
 録音場所:シンフォニー・ホール、バーミンガム
 録音方式:デジタル(セッション)
・花の章
 フランクフルト放送交響楽団
 パーヴォ・ヤルヴィ指揮
 録音時期:2007年5月
 録音場所:hrゼンデザール、フランクフルト
 録音方式:デジタル(セッション)
CD6
・交響曲第4番ト長調
 マーガレット・プライス(ソプラノ)
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮
 録音時期:1970年11月23,24日
 録音場所:バーキング・タウン・ホール、ロンドン
 録音方式:ステレオ(セッション)
CD7
・交響曲第5番 嬰ハ短調
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 クラウス・テンシュテット指揮
 録音時期:1988年12月13日
 録音場所:ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ロンドン
 録音方式:デジタル(ライヴ)
CD8?CD9
・亡き子をしのぶ歌(全5曲)
 キャスリーン・フェリアー(コントラルト)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ブルーノ・ワルター指揮
 録音時期:1949年10月4日
 録音場所:キングズウェイ・ホール、ロンドン
 録音方式:モノラル(セッション)
・リュッケルト歌曲集
 ジャネット・ベイカー(メゾ・ソプラノ)
 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 ジョン・バルビローリ指揮
 録音時期:1969年7月17,18日
 録音場所:ワトフォード・タウン・ホール、ロンドン
 録音方式:ステレオ(セッション)
・交響曲第6番イ短調『悲劇的』
 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 ジョン・バルビローリ指揮
 録音時期:1967年8月17-19日
 録音場所:キングズウェイ・ホール、ロンドン
 録音方式:ステレオ(セッション)
CD10
・交響曲第7番ホ短調『夜の歌』
 バーミンガム市交響楽団
 サイモン・ラトル指揮
 録音時期:1991年6月21,22日
 録音場所:スネイプ・コンサート・ホール、スネイプ
 録音方式:デジタル(オールドバラ・フェスティヴァル、ライヴ)
CD11?CD12
・『子供の不思議な角笛』からの歌曲集(全12曲)
 エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 ロンドン交響楽団
 ジョージ・セル指揮
 録音時期:1968年3月8,9日
 録音場所:キングズウェイ・ホール、ロンドン
 録音方式:デジタル(セッション)
・交響曲第8番変ホ長調『千人の交響曲』
 エリザベス・コネル(ソプラノI)
 イーディス・ウィーンズ(ソプラノII)
 フェリシティ・ロット(ソプラノIII)
 トゥルデリーゼ・シュミット(コントラルトI)
 ナディーヌ・ディニーズ(コントラルトII)
 リチャード・ヴァーサル(テナー)
 ヨルマ・ヒュンニネン(バリトン)
 ハンス・ゾーティン(バス)
 デイヴィッド・ヒル(オルガン)
 ティフィン・スクール少年合唱団
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
 クラウス・テンシュテット指揮
 録音時期:1986年4月20-24日、1986年10月8-10日
 録音場所:ウォルサムストウ・タウン・ホール、ウェストミンスター・カテドラル、ロンドン
 録音方式:デジタル(セッション)
CD13
・大地の歌
 クリスタ・ルートヴィヒ(コントラルト)
 フリッツ・ヴンダーリッヒ(テナー)
 フィルハーモニア管弦楽団、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 オットー・クレンペラー指揮
 録音時期:1964年2月19-22日、11月7,8日、1966年7月6-9日
 録音場所:キングズウェイ・ホール、アビー・ロード・スタジオ第1、ロンドン
 録音方式:ステレオ(セッション)
CD14
・交響曲第9番ニ長調
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ジョン・バルビローリ指揮
 録音時期:1964年1月10,11,14,18日
 録音場所:イエス・キリスト教会、ベルリン?ダーレム
 録音方式:ステレオ(セッション)
CD15
・交響曲第10番嬰ヘ短調
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 サイモン・ラトル指揮
 録音時期:1999年9月24,25日
 録音場所:フィルハーモニー、ベルリン
 録音方式:デジタル(ライヴ)
CD16
・リュッケルト歌曲集
 トーマス・ハンプソン(バリトン)
 ヴォルフラム・リーガー(ピアノ)
 録音:1996年3月19-21日、アビー・ロード・スタジオ第1、ロンドン(デジタル)
・私はこの世に捨てられて
 ジャネット・ベイカー(メゾ・ソプラノ)
 ハレ管弦楽団、ジョン・バルビローリ指揮
 録音:1967年5月4日、アビー・ロード・スタジオ第1、ロンドン(ステレオ)
・私はこの世に捨てられて(LPからのニュー・リマスター)
 クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ)、ジェラルド・ムーア(ピアノ)
 録音:1957年11月、アビー・ロード・スタジオ第1、ロンドン(ステレオ)
・私はこの世に捨てられて
 クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ)
 フィルハーモニア管弦楽団、オットー・クレンペラー指揮
 録音:1964年2月17-19日、キングズウェイ・ホール、ロンドン(ステレオ)
・私はこの世に捨てられて
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
 録音:1978年2月5-10日、ジーメンスヴィラ、ベルリン(ステレオ)
・私はこの世に捨てられて
 トーマス・アレン(バリトン)
 イギリス室内管弦楽団、ジェフリー・テイト指揮
 録音:1988年5月16,17日、1989年10月16日、アビー・ロード・スタジオ第1、ロンドン(デジタル)
・私はこの世に捨てられて
 ブリギッテ・ファスベンダー(メゾ・ソプラノ)
 アーウィン・ゲイジ(ピアノ)
 録音:1979年10月24-26日、1980年3月11-14日、ゲマインデハウス、ベルリン?ツェーレンドルフ(ステレオ)
・私はこの世に捨てられて
 カタリナ・カルネウス(メゾ・ソプラノ)、ロジャー・ヴィニョールズ(ピアノ)
 録音:1998年7月7-9日、聖マイケル教会、ハイゲイト、ロンドン(デジタル)
・原光(交響曲第2番?第4楽章)(子供の不思議な角笛)
 アリス・クート(メゾ・ソプラノ)、ジュリアス・ドレイク(ピアノ)
 録音:2002年12月19-21日、ポットン・ホール、サフォーク(デジタル)

1 comment for “EMI マーラー全集(16CD)

  1. orange_fiber
    2010年3月25日 at 11:55 PM

    こんばんは、いつもこちらのページにはお世話になっております。
    >何の統一感もポリシーも感じられないごった煮のボックスです。
    管理人さんもお嘆きのこの企画ですが、わたしもあまり感心しません。同じ演奏家でまとめるのならまだしも、これでは・・・
    >「一度マーラーを聴いてみようか!」なんて人にとっては悪い話ではありません。
    私なら、そのつもりなら、どの演奏家が良いか物色してから図書館で借ります。
    こういう企画で一番心配なのは、ある程度ウンチクのある人が分かって買うならいいのですが、知らない人が値段で買うとそのうち唯のゴミ(捨てないまでも家で埋もれる)になってしまう可能性が大きいのではないか、ということです。
    ここしばらく感じていることですが、売上げを上げることだけを目的としているのではないか、と感じられる企画が目に付くような気がします。(音楽業界だけではないですが)
    もう少し企画者の情熱(ここを見て欲しいみたいな)が込められてこないと、結局印象にも残らず一過性のもので終わってしまうような気がします。
    >クレンペラーやバルビローリだって一枚2000円以上もしたんです。
    自分にも言えることですが、その分、大切に聞いてきたと思います。盤の扱いも丁寧にしてましたし。
    価格が安くなること事態に反対はしませんが、価値がおとしめられるとしたら、もう少し考えることがあるのでは・・・

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