“合唱曲ボックスに続くEMIの注目盤。今回は主要なオーケストラ作品がまとめられています。演奏内容が素晴らしいものが多いのもポイントです。”
シューマン生誕200年記念ボックス 交響曲、管弦楽曲、協奏曲編(4CD)
昨日は、EMIのマーラー・エディションを「何の統一感もポリシーも感じられないごった煮のボックス」と貶したのですが、こちらはそれなりのポリシーは感じられます。
そのポリシーと這うまでもなく、シューマンの生誕200年を記念して彼の全業績をしっかりとした形で振り返ってみようというものです。
ちなみに、この前にリリースされた
シューマン:合唱作品集(9CD)
もなかなかにしっかりとしたボックスで、録音の少ない作品群だけに価値としてはこちらの方が大きいかもしれません。
しかし、このボックスも交響曲全集にサヴァリッシュ&ドレスデンの録音を配するなど、なかなかに心憎いチョイスです。・・・等と書きながら、EMIにこれ以外にめぼしい録音がカタログにあったかな?と考えてみたのですが、思いつきませんでした。(^^;
クレンペラーじゃ古すぎるでしょうね。(それに、あまり上手くいっているとも思えない)
新しいところではハンス・フォンクのものがあったけれど、やや役不足ですし(でも、あれは意外とよかった!!!)、協奏曲も交響曲もぜんぶハンス・フォンクでは面白味に欠けます。
まあこれしか選択肢がなかったと言うことのようです。
でも、マルチバイ特価で1757円!!、悪くないセットだと思います
<収録情報>
CD1
・交響曲第1番変ロ長調作品38『春』
・交響曲第4番ニ短調作品120
・『序曲、スケルツォとフィナーレ』作品52
シュターツカペレ・ドレスデン
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮
録音時期:1972年9月1-12日
録音場所:ルカ教会、ドレスデン
録音方式:ステレオ(セッション)
CD2
・交響曲第2番ハ長調作品61
・交響曲第3番変ホ長調作品97『ライン』
シュターツカペレ・ドレスデン
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮
録音時期:1972年9月1-12日
録音場所:ルカ教会、ドレスデン
録音方式:ステレオ(セッション)
・『メッシーナの花嫁』序曲作品100
フィルハーモニア管弦楽団
リッカルド・ムーティ指揮
録音時期:1978年7月10日
録音場所:キングズウェイ・ホール、ロンドン
録音方式:ステレオ(セッション)
CD3
・ヴァイオリン協奏曲ニ短調
フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)
ケルン放送交響楽団
ハンス・フォンク指揮
録音時期:1992年6月16,17日
録音場所:フィルハーモニー、ケルン
録音方式:デジタル(ライヴ)
・チェロ協奏曲イ短調作品129
トゥルルス・モルク(チェロ)
ケルン放送交響楽団
ハンス・フォンク指揮
録音時期:1994年3月10-12日
録音場所:フィルハーモニー、ケルン
録音方式:デジタル(セッション)
・『マンフレッド』序曲作品115
ケルン放送交響楽団
ハンス・フォンク指揮
録音時期:1992年5月25-30日
録音場所:フィルハーモニー、ケルン
録音方式:デジタル(セッション)
・『ヘルマンとドロテーア』序曲作品136
フィルハーモニア管弦楽団
リッカルド・ムーティ指揮
録音時期:1978年7月10日
録音場所:キングズウェイ・ホール、ロンドン
録音方式:ステレオ(セッション)
CD4
・ピアノ協奏曲イ短調作品54
クリスティアン・ツァハリアス(ピアノ)
ケルン放送交響楽団
ハンス・フォンク指揮
録音時期:1991年12月13日
録音場所:フィルハーモニー、ケルン
録音方式:デジタル(ライヴ)
・4つのホルンのためのコンツェルトシュテュック ヘ長調作品86
アンドルー・ジョイ、キャスリーン・パットナム
ライナー・ユルキーヴィッツ、ヨアヒム・ペルティ(ホルン)
ケルン放送交響楽団
ハンス・フォンク指揮
録音時期:1993年11月18-20日
録音場所:フィルハーモニー、ケルン
録音方式:デジタル(セッション)
・『ゲノフェーファ』作品81?序曲
ケルン放送交響楽団
ハンス・フォンク指揮
録音時期:1992年5月25-30日
録音場所:フィルハーモニー、ケルン
録音方式:デジタル(セッション)
・『序奏とアレグロ・アパッショナート』 ト長調作品92
ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ指揮
録音時期:1974年6月3-5日
録音場所:アビー・ロード・第1スタジオ、ロンドン
録音方式:ステレオ(セッション)