キット屋さんの試聴会

今日はキット屋さんの試聴会なるものに行ってきました。
大阪で試聴会があるのは5年ぶりと言うことで、非常に楽しい時間を過ごさせていただきました。
まず、これほどまとめて真空管のアンプを聞いたのは初めてだったので、「なるほど、真空管アンプというのはこういう音がするんだ!!」と言うことを知ることができました。それから、一番有意義だったのは、「そうか、私はシャープでクールな音が好きなんだ」と言うことがあらためて分かったことと、もう一つは、「現在の私のシステムもなかなかいい線いっているんだ」という自己満足が得られたことです。(*´σー`)エヘヘ
とは言え、現在使っているアキュフェーズのプリとパワーは4半世紀も使っているものなので、さすがにへたってきているのは明らかです。昨年あたりから、これに変わるアンプを物色しているのですが、なかなかピンと来るものがなくて「買い換え」は先延ばしになっていました。
今日の試聴会は、その「買い換え」の具体的な候補が見いだせれば嬉しいなと言う思いもあったのですが、その点についてはいささか「微妙」だなと言う思いが残りました。
今日聞いた感じでは、「SV-2」と言うのが一番いい感じに聞こえたのですが、視聴に使った音楽がボーカルやチェロ、ピアノなどがメインで、オーケストラだとどんな感じになるのかが確認できませんでした。
20110604-sv-2.jpg
最近は年のせいか、室内楽を聞く事が増えてきてはいるのですが、それでもメインはオケなのでこれが少しばかり気がかりです。
後半は「プッシュプル」のアンプで何曲かオケの音が聞けたのですが、そのうちの一曲がピリオド楽器によるオケだったのであまり参考になりませんでした。残りの一曲もバッハのヴァイオリン協奏曲だったので、できれば大編成のオケがどのように鳴るのかが聞ければ嬉しかったです。
ただ、そのような楽曲ではあったのですが、予想したとおり、「SV-2PP」はいい感じでオケを鳴らしていました。
20110604-sv-2pp.jpg
ただし、あの大きさと、何よりも「発熱」を考えると(高音になっているので手で触れないようにという注意書きがありました^^;)どうしても選択肢から外さざるを得ないです。
となると、選択肢として残るのは「SV-4 アーカイブ」かな?という気がします。
20110604-sv-4.jpg
少しほの暗い雰囲気が特徴的なアンプですが、オケの鳴らし方はなかなかに魅力的でした。
それともう一つ残念だったのは、プリの方が全て「SV-192A/D」だったことです。
20110604-SV-192A.jpg
少しでもいいので「SV-310III」の音が聞きたかったですね。
20110604-sv-300.jpg
ただ、実物は見ることができて、大きさも手頃な感じだったので、あれこれの評判も考え合わせると、プリはこれでいいかもしれないと思いましたね。
「SV-192A/D」も悪くないとは思いましたが、私にとっては不必要な機能が多すぎます。その点で言えば、「入力:ライン4系統 (フォノ入力なし)」という「SV-310III」のシンプルさは私のニーズにぴったりです。
と言うことで、最終的には「SV-310III」+「SV-4 アーカイブ」か「SV-310III」+「SV-2」というのが一つの選択肢として浮かび上がってきました。
導入したならば、できれば長く使ってあげたいという思いがありますので、しばし熟考しましょう。
最後に、スピーカーなのですが、これは買い換える予定は当分ないのですが、あらためて現用の「エレクタ・アマトール」の能力の高さを確認することができました。
ただ、魅力的だったのは「10インチ Coaxial in WE cabinet」というスピーカーです。
20110604-SS00576-F1.jpg
試聴会はほとんど「MID」を使って行われたのですが、私個人の好みは明らかに「10インチ Coaxial in WE cabinet」でした。そして、このスピーカーの音の傾向は現用の「エレクタ・アマトール」とよく似ていました。
パッと見た感じは正直言って冴えないのですが、音は本当に魅力的でした。大橋店主が「ナローレンジの美」と言われていましたが、まさに言えて妙です。
このスピーカーがわずか15万円程度という事なので、もしも「エレクタ・アマトール」がへたってしまっても、これに買い換えれば十分に満足できるなと思えるほどに魅力的でした。
つまり、私は高解像度でエッジが立って、さらに中音域重視で音像ががっちりしているという音が好きらしいのです。
別に、そう言うことが自分の中で明確になっていて、それに向けてシステムをチューニングしたわけではないのですが、結果としては今のシステムはそのような音になっていました。当たり前と言えば当たり前なのですが、自分の好みに正直になると言うのはとても大切なことのようです。
でも、やっぱり、「SV-310III」+「SV-2」で決まりかな・・・^^;

2 comments for “キット屋さんの試聴会

  1. 2011年7月17日 at 12:02 AM

    yungさん
    今晩は
    掲示板で質問していたPhoeniciaです。
    キット屋さんの大阪試聴会にいらっしゃたんですか。と言う事は関西圏にお住まいなんでしょうか。私も偶然3コマ目に参加してました。
    真空管アンプは機種毎に色々音が変化して面白いですね。今度は試聴室でじっくり聞いてみたいと思いました。と言っても買う予定は全くないんですが。

  2. BIWAKO
    2013年3月11日 at 5:08 PM

    10インチ Coaxial in WE cabinetは、よさそうですね。

    将来入手したいと思っています
    電話で聞いたところでは、往年の名機タンノイ III LZのレプリカとのことですので、いい音がしても不思議ではありません。

    ところでこういったSPの場合、専用のスタンドはないと思いますので、どんなスタンドをかったらいいのでしょうか?

    御教示願えれば幸甚です。

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