Wikipediaが閉鎖?

すでに旧聞に属するかもしれませんが、Wikipediaの閉鎖の話がネット上を駆けめぐりました。なるほど、そう言われてみれば、Wikipediaのどこを探しても広告などと言うもは存在しません。私も、さんざん利用させてもらっておきながら、このサイトがユーザーの寄付によって成り立っているとは全く知りませんでした。
しかし、さらに詳しく調べてみると、これほどの巨大サイトになると想像を絶するお金が必要なことが分かりました。
What we need the money for – Wikimedia Foundation
私、英語はとっても苦手なのですが、「Monthly expense budget」と言うのが表になっているので、語学音痴のユング君でも何とか理解できます。
カテゴリの一覧を見てみると結構いろんな種類のお金がいることが分かります。サーバーのホスティング料(Hosting)や回線の使用料(Bandwidth)は当然のことながら、サイトを維持運営するための人件費(Payroll)も結構な額になっています。これ以外に、おそらくは事務所の維持費とも思われるような諸経費も計上されていて、合計すると一ヶ月におよそ$75,000(75000×120=900万円!!)が必要だと書かれています。
さらに、とどまるところを知らないアクセス数の増加はハードの増強と回線の使用料を押し上げるようで、そのふくれあがる経費を勘定に入れると、今後半年間のサイト運営に$1,650,000(約2億円・・・!!)が必要だとこのページでは述べられています。
ところが、肝心の寄付金の方はこの必要額に遠く及ばないために、最悪の場合はこの3?4ヶ月でサイトの閉鎖という最悪の事態も起こりうるというのです。
ただし、Wikipediaサイドはその後になって、この発言は「今すぐにもWikipediaが閉鎖するかもしれない」という「誤解」を与えたという「訂正発言」がなされて、「今すぐにそう言う最悪の事態が起こるようなことはない」として、この騒動の「火消し」に躍起になっているようです。
しかし、今回の件は、私のような弱小個人サイトの管理人にもいろいろと考えさせられる出来事でした。
ユング君のサイトでも、Wikipediaのような天文学的な金額とは比べものになりませんが、それでも年間数十万円のお金がサイトの維持のためには必要です。ユング君は暇があると日本橋の中古レコード屋を回っては面白そうな音源はないかと探すのを楽しみにしています。まあ、それが趣味と言ってしまえばそれまでなのですが、それ無しにはサイトの更新は出来ないのですから、それもサイトの維持費だとシビア(?)に考えると結構な金額になります・・・。
現在一番心配しているのは、サーバーの増強を近いうちに迫られるかもしれないことと、転送量のさらなる増大によって回線の使用料がふくれあがるかもしれないと言うことです。
特に、回線の使用については、いつ何時「制限」がかけられるかとドキドキしています。一応は「無制限」となっているのですが、「著しく他のお客様の迷惑となる場合はこの限りにあらず」という但し書きがついているのです。現在の一ヶ月の転送量は500?600Gbという、普通のサイトでは考えられないような量になっているので、「無制限」とはいうものの、この但し書きが頭の片隅から離れません。
確かに趣味でやっているのですから、個人の負担でやれるところまでやればいいのかもしれません。しかし、いつか限界がやってきて突然に「サドンデス」でいいのか、という気もします。「これ以上の負担には耐えられません。趣味でやっていたサイトですから、やめるのも私の勝手です。」では、いくら何でも無責任すぎるような気もします。
やはり、サイトの管理者やユーザーの「善意」だけでは恒常的にサービスを提供していくのは難しいようです。そして、その事がWikipediaのようなサイトにおいても「真実」だとするならば、ユング君のサイトのようなところでも、それなりの経済的基盤を築く必要があるのかもしれません。
この一ヶ月、いろいろな「ご意見」や「罵倒・・・?(^^;」もをいただきましたが、腹をくくって突き進むしかなさそうです。

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