井の中の蛙

井の中の蛙、大海を知らず。
こう言われると、私などは思わず縮こまってしまいます。 一応はクラシック音楽のサイトなどを管理運営していて、あれこれと偉そうなことを書いたりしているのですが、「井の中の蛙、大海を知らず!!渇!!」などといわれると、「ははーっ!」となってしまいそうです。
でも、そんな私に力を与えてくれる人がいました。 誰かは存じ上げませんが、この言葉のあとに一言付け足してくれた方がいるのです。

井の中の蛙、大海を知らず。されど、空の青さを知る。

何と素晴らしい言葉でしょうか。 私はこの言葉をはじめて目にしたとき、これを私のサイトのポリシーにしようと思いました。

たしかに、狭い井戸の中で一生を終える蛙は、広い海のことは知らないかもしれません。 
しかし、そのせまい井戸の底から一心にながめ続けてきた空の美しさについては誰よりもよく知っているはずです。

考えてみれば、人間などと言うものはどれほど偉そうにしていても、しょせんは井戸の底にへばりついて一生を終える蛙とどれほどの差があるでしょうか。 
そう思えば、知ったかぶりをして広い海のことを語ってみても胡散臭い限りです。それならば、そういう見栄はキッパリ捨てて、自分が井戸の底からながめ続けて美しいと思った空の青さについて語り続けた方がよほど真実味があります。
あとはその言葉にどれほどの人が共感してくれるかです。そして、その部分においてこそ、自分という存在が「なんぼのもの」かがハッキリします。
サイトを運営していくというのはけっこう怖いことです。

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