“ソニーは2月8日、「高級オーディオの設計思想と技術を投入した」というオーディオコンポ「System501」を3月10日より販売開始すると発表した。デジタルステレオアンプ「TA-F501」、SACDプレーヤー「SCD-X501」、ブックシェルフスピーカー「SS-K10ED」で構成されており、価格はそれぞれ9万3450円/7万350円/7万350円(2本1組)。”
ITmedia D LifeStyle:ソニー、“大人のコンポ”「System 501」
こんな言い方をするとソニーさんには失礼だと思うのですが、先日少しばかりふれた「ソニーを壊した成果主義」というのは本当なんだな・・・と実感してしまいます。おそらくは、団塊世代の退職金を狙ったものなんでしょうが、こんな中途半端な商品を買う人はいるのでしょうか?
ある程度オーディオに取り組んだ人ならば、この商品を開発した責任者(ホームオーディオ事業部 事業部長の大津 雅弘氏と言う人)が「第一のコンセプトとしては、リビングに置ける大きさを実現すること。・・・本棚などにも置けるということを前提に、まず奥行きは25?と決めました。」なんて言っているのを聞いただけでパスするでしょう。スピーカーを本棚に押し込むことを前提にしたシステムって、凄いコンセプトです。
でも、もっと凄いのはそれを受けてインタビューの人が「久しぶりにソニーらしい提案が形になりました。コンパクトサイズに新しい技術を投入して、ハイクオリティを実現しています。」とヨイショしているのは笑いを通り越して悲惨ささえ感じます。
私は本棚に押し込んだスピーカーで音楽を聞くぐらいなら、iPodに非圧縮のwaveファイルを放り込んで聞く方を選びます。
とりあえず、こちらの方で、本棚に麗々しくセッティングされたシステムをご覧ください。
もしかしたら、ホントにソニーは死んだのかもしれません。
まあ、「ブックシェルフスピーカー」という言葉自体が「本棚に押し込んで使うスピーカー」という意味ですから、それ自体は間違ってはいませんが……。
もっとアンプやCDDは安価なものにして、スピーカーに注力して欲しかった。
「内部の定在波を最小化」とか」とかおっしゃられても、そう言いながら定在波バキバキのバスレフダクトを視聴者に向けておっぴろげている時点で「ああ、ソニー死んだな」という感想しか持ちえませんでした。
これは本当にダメダメですね。