さて、この一文を書こうかどうしようかと悩んだのですが、一度はきっりと私の考えを表明しておいた方がいいだろうと言うことで、「書く」方を選びました。
まず始めに確認しておきますが、私のサイトに訪れていただき、そこでお聞きになった演奏に対してご自分の貴重な時間を割いていただいてコメントをいただけるというのはとてもありがたいことだと思っています。ですから、基本的に頂いたコメントに関しては感謝の気持ちを持ってサイトで公開させていただいています。
しかしながら、こういうサイトをそれなりに管理されておられる方ならば理解していただけると思うのですが、世の中にはいろいろな方がおられます。
私がこのようなサイトを始めたの1998年のことです。それから15年を超える年月がたったのですが、サイトを立ち上げた当時にやりとりがあったサイトで今も運営を続けておられるところはほとんどありません。その大部分は多かれ少なかれいろいろなトラブルに遭遇して嫌な思いをされたようで、それが原因の全てではないでしょうが、次々と閉鎖をされていきました。
こういうサイトを運営していますと、本当に驚くほどに、いろいろな嫌がらせに遭遇します。それは、単なる嫌がらせのメールから始まって罵詈雑言、誹謗中傷、果ては脅迫かと思えるような内容も希には混じってきます。某巨大掲示板にスレッドを立てていただいて、そこでありとあらゆる誹謗中傷を書き込んでもらったこともあります。v(^o⌒)-☆
ただ、こういう事を15年も続けているとそう言う事には耐性ができてしまうので、最近はあまり気にならなくなりました。人生修行だと思えば腹も立たなくなってきました。o( ̄^ ̄)oぐっ
困っているのはサイトへの攻撃とコメント欄への書き込みです。
サイトへの攻撃に関しては管理人のスキルを上げて対処するしかないので、これは私個人に関わる問題です。最近は、できる限りサーバーは分散させて攻撃が成功したとしても被害をできる限り小さくするように配慮しています。
と言うことで、果てさてどうしたものかと悩んでいるのがコメント欄への書き込みです。
はっきり書きますと、中味のない、もしくは薄いコメントが同一人物から一日に何通も送信されるケースをどのように取り扱うかに苦慮しているのです。
これが私への悪口雑言や配信している録音や演奏家に対する根拠のない誹謗中傷ならば無視すればすむ話ですし、たび重なればアクセス制限をすればすむ話です。
困るのは、善意なのか悪意なのかが分かりづらいのですが、どうにも掲載することに躊躇いがでるような内容が同一人物から多数おくられるケースです。
例えば、1960年代の初頭にカラヤンが録音した田園に対して「この演奏を聴いていると、田園地帯をスポーツカーで颯爽と走りぬけるカラヤンの姿が目に浮かびます。」なんて言うような内容のコメントを次々と読まされると、おそらくほとんどの方がげんなりされると思います。手垢でまみれたという言葉さえも憚られるほどのステレオタイプのカラヤン批判です。
そこで、このコメントはサイトに掲載しなかったのですが、そうするとこの方同一内容のコメントを何度も送りつけてきます。その背後に「なぜに掲載しないんだ!!」と言わんばかりの抗議が感じられて、やはりげんなりさせられます。
結果として申し訳なかったのですが、この方に頭を冷やしてほしいと思ってコメント欄を一時閉鎖したのですが、そうすると全く関係のない方々から「私のせいでしょうか」などと声をかけられました。長年のサイト運営の知恵から、こういう事はあまり詳しく書かない方がもめ事に巻き込まれずにすむという判断だったのですが、結果としてはあまりにも言葉足らずであったと反省しています。
実にもって、申し訳ない限りでした。
そんなこんなで、全く関係のない方からのみご心配をいただくという予想外の展開になってしまったのですが、まあ、そのやりとりを見ていただけば件の方も頭を冷やしていただけただろうと言うことで、コメント欄を再開しました。
しかし、結果としては、全く理解していただけなかったようで、今度はお名前を変えられて同じように一日に何通もコメントをおくってこられます。ただし、私が掲載を拒否したのがカラヤンへの批判が原因だと思われたようで、内容的には「褒める内容」ばかりに変化はされたのですが、それは全く関係ないことは他に掲載されている方の内容を読んでもらえれば納得ができるはずです。
私が愚であることも大きな理由なのですが、新しくアップする録音に付するコメントを書くという作業は、時には休日の半分を割くほどの時間を要することがあります。
「井の中の蛙大海を知らず されど天の青さを知る」
これが私のサイトのポリシーです。
私は自分が所詮は井の中の蛙であることは十分に承知しています。承知しているがゆえに、自分の耳で聞き、自分のハートで感じ、そしてその感じたことを自分の頭で考えて文章にすることは最低限のモラルとして自分に課しています。そして、その内容がいかに拙いものであっても、それが私が見た「空の青さ」だと開き直って15年間このサイト運営してきました。
ですから、一日に何曲も演奏を聞き込んで、それに対するコメントを何通もおくってこられるというのは、私のレベルでは到底考えられないのです。
生意気な言い方になって申し訳ないのですが、一日に何通もおくってこられるそう言う中味の薄いコメントを無批判に掲載し続けることは、サイトのクオリティを維持する上で私個人としては容認できません。
しかし、過去に送付した数百通に上るコメントを一気に削除されるという酷い仕打ち(私としてもいささかやり過ぎだったかという反省もあります)を受けながら、それでも、再び名前を変えて同じようにコメントをおくられるという姿を見ていると、それはどう考えても悪意にもとづくものとは思えません。
そうなると、その方に何か特別な事象があるのではないかと、逆にこちらの方が心配になってきています。
正直言って、そこまでの労力を他人のサイトのために割くのならば、ご自分でサイトを立ち上げればいいのにと思ってしまいます。今は無料で利用できるブログのサービスは巷にあふれていますから、それだけの労力を割けばすぐに立派なサイトが出来上がって、そこでまた新たな交流も生まれるのではないでしょうか。
これは決して嫌みでいっているのではなくて、本当に年寄りの老婆心だと受け取ってください。
しかしながら、どんな事情があるにせよ、今のように一日に何通もコメントを送付されるという状況が続くようでしたら、やはりサイトに掲載することは躊躇いがでます。
できるならば、もう少しじっくりとご自分の耳とハートでお聞きになって、じっくりとご自分の中でその音楽を発酵させ、そして何か書くべき内容があって、それをこんなサイトにでもおくってやろうという思いがあるのでしたら送付してください。
そう言うペースの中でお付き合いできれば、私にとっては有り難い限りです。
ただし、掲載するかどうかの最終判断は管理人が行います。
掲載されないからと言って同じ内容のメールを何度も送りつけられると、やはり善意を疑わざるを得なくなります。
いささか言葉がきつくて不快に思われたならばお詫びいたしますが、しかしながら、上で述べたことは私の率直な思いです。
悪意に満ちた攻撃には慣れましたが、こういう微妙なケーズは、いろいろな想像をしてしまうので実にもって困ってしまいます。
今週はこれで時間を食ったので、「今週の一枚」はお休みします。
私の考えでは、ユング君さんはいい人過ぎます。自分の気に入ったコメントだけ載せていれば良いのではないでしょうか?偏見でもなんでもいいと思います。私の尊敬する吉田秀和だって、偏見者の部分は否定できません。ユング君さんの感性が勝れているのは、証明済みですし、ユング君さんのサイトから恩恵を受けている人は、かなりにのぼると思われます。どうしてもユング君さんに認められたい、困ったチャン達は、放置すればよいのです。そうでないと大変過ぎますし、ユング君さんのお宅に私たちはお邪魔しているようなものなので、入れたくない人は入れなければ良いと思います。困ったチャン達は、ユング君さんに嫌われてしまったストーカーです。それだけユング君さんのサイトは魅力的なのです。勝れた人に悪い事をする人々が多いのは世の常です。残念ですが。
いつも利用するだけ、お礼もコメントもせず申し訳ございません。内容水準ともかく十数年続けている数少ないサイト仲間でございます。ご苦労が絶えませんね。心労慮って余りあります。
世の中にはいろんな方がいらっしゃいます。人気サイトこその気苦労も多いことでしょう。先にコメントあったように、ヘンなコメントは遠慮なく削除無視したらよろしいですよ。
お元気で、これからの永い継続を願っております。
追記、私のコメントに無理して返事をくださらないでください。余計状況が悪くなってしまっては申しありませんので。ただこの手の問題は、無視することが一番だと私はかんがえています。反応してくれるだけで、困ったチャン達は嬉しいのですから。
これは難しい問題ですね.とにかくコメントを載せたい,というだけの人なら,amazonにでも投稿してもらえばいいのですが..マナーの悪い人(自分は棚上!)は,どこにでもいます.yung様のサイトは,yung様の基準で選別していただけばよいと考えます.クラシックファンには,いっぱしの評論家気取りの人もいますし,自分の感性だけがたより,という人もいます.前者はやはり自分の言葉では無く,有名評論家の表現を使いまわすのではないでしょうか.私は何十年聴いていても,演奏の善し悪しの評価はできず,部分的な好き嫌いしか言えません.それが私の能力の限界と諦めています.クラシックの初心者(失礼!)の方のコメントで,どこかで聞いたような表現を見つけても,「ホッホッホ」と思うだけです.自分も若い頃,同じようなことを言っていたかもしれない,と赤面することもあります.カラヤンが好きでも嫌いでもいい,そうやって(多分)若い人がクラシックを聴いてくれるだけでも有り難いです.カラヤンの名前すら知らない若者のほうが多いのですから.
たまに演奏会に行くと,還暦も近い自分より年上の客ばかりで,愕然とします.クラシックファンの人口ピラミッドを作ってみたら,凄いことになるはずです.演奏家は若い人がどんどん出て来て,レベルも上がっているのに不思議なことです.