カラヤン/チャイコフスキー’71年録音

“名盤DISKYが廃盤になり、音質の良い韓国EMI盤が廃盤となり、国内盤でようやくリリースされていたカラヤン&ベルリン・フィル71年のチャイコフスキー。ようやく輸入盤で登場。カラヤンが残したレコード芸術の最高傑作のひとつである。
 名演には「さあ、いっしょに感動しましょう」的な同調型名演と、相手の首根っこを捕まえて地べたにたたきつけて「これでもか、これでもか」と揺さぶる脅迫的名演があるが、今回の演奏は間違いなく後者。”

EMI GEMINI
カラヤンは何度このチャイコの交響曲を録音しているのでしょうか?
カラヤンの良い聞き手とはとうてい言えないユング君ですからこの質問には答えられないのですが、どこかで聞いた話では「悲愴」に関しては6回録音しているということです。
そんな数ある録音の中で、この71年の録音は最も市場に流通しなかった録音だったようです。それは、スタイリッシュなカラヤンのイメージからは最も遠くへだった内容だったからだという話を聞いたことあります。
ですから、一般的には75?76年にレコーディングスタジオで密室制作した究極の作り物録音か、最晩年の84年にVPOとムジークフェライン・ザールで録音したものが出回っています。そして、そう言う後の録音とこの71年盤は雰囲気が全く違うというのです。
とにかく、野性味満点の演奏で、「超精力絶倫演奏」とか「脳天カチ割り大サーカス・フェスティヴァル演奏」などと言う形容詞が飛び交う演奏らしいです。
そして、聞き終わった後に訳もなく「バカだなあ・・・あははは」と笑いが止まらなくなる演奏らしいです。
そう言う演奏が「EMI GEMINI シリーズ」からリリースされるとのことです。
2CDで1290円。まだ聞いていない人は買うしかないでしょう。

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