リリー・ラスキーヌ/エラート&EMI録音集(14CD)

リリー・ラスキーヌ/エラート&EMI録音集(14CD)
iconハープという楽器は見た目は優雅そうなのですが、楽器の持ち運びが大変でかなりの重労働だという話を聞いたことがあります。
また、音楽の中でも基本は脇役に徹することが多くて、独奏楽器が華麗な名人技を披露する後ろで、ひたすら「ボロロ~ン、ボロローン・・♪♪」と伴奏に徹します。そんなわけですから、ハープのソリストというのはヴィオラのソリスト以上の希少種です。

そして、その希少種の中の最大のビッグネームが「リリー・ラスキーヌ」です。
おそらく、彼女の名前を抜きにしてハープという楽器を語ることは不可能でしょう。

その経歴は「Wikipedia」によると以下の通りです。

  • 16歳でパリ・オペラ座管弦楽団にハープ奏者として入団。オペラ座の歴史上で初めて入団を許可された女性演奏家となる。
  • 1934年にフランス国立管弦楽団が創設されると、ハープの独奏者に任ぜられた。
  • 1950年にハープ奏者としてエラート・レーベルと契約し、音楽活動が新たな局面を迎える。
  • 演奏活動のかたわら、1948年から、レジオンドヌール勲章を受けた1958年まで、母校パリ音楽院ハープ科の教授も務め、また、さまざまな声楽家と共演してレコードや映像も遺した。
  • コメディ・フランセーズのハープ奏者も30年以上にわたって務め上げている。

なるほど、骨の髄まで男社会だったオーケストラの中に食い込んでいく橋頭堡は常にハープ奏者だったのですね。

【収録情報】
Disc1
● ヴィヴァルディ:協奏曲ハ長調 RV.556
● ヘンデル:ハープ協奏曲変ロ長調 Op.4-6
● モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲ハ長調 K.299(1963年録音)
● ゴセック:協奏交響曲ニ長調

Disc2
● クルムフォルツ:ハープ協奏曲第6番ヘ長調 Op.9
● ボイエルデュー:ハープ協奏曲ハ長調
● ボクサ:ハープ協奏曲第1番ニ短調 Op.15

Disc3
● L.E.ジャダン:ファンタジー・コンセルタント ト短調
● ボクサ:アイルランドの歌
● ナデルマン:3つの小品
● ライネッケ:ハープ協奏曲ホ短調 Op.182

Disc4
● ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲(1963年録音)
● ピエルネ:小協奏曲 Op.39
● ジョリヴェ:ハープ協奏曲

Disc5
● ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ
● ラヴェル:序奏とアレグロ
● イベール:三重奏曲
● カプレ:赤死病の仮面
● ピエルネ:自由な変奏とフィナーレ

Disc6
● グリーン・スリーヴス~主題と変奏
● クルムフォルツ:ソナタ ヘ長調
● ロッシーニ:序奏と変奏
● フォーレ:子守歌 Op.16
● イベール:間奏曲
● ダマーズ:ソナタ
● ジャダン:二重奏曲第2番変ロ長調
● ガラ:バリトンとハープのための3つのロマンス
● ダルヴィマール:私の心は溜息をつく
● ナデルマン:アングレース・ロンドレット Op.92
● ダルヴィマール:ロシアの歌と変奏 Op.25-4
● ボイエルデュー:二重奏曲第2番変ロ長調

Disc7
● デュヴェルノワ:夜想曲第2番変ホ長調
● ボクサ:カンタービレ・エスプレッシーヴォ Op.62-21
● ドープラ:スコットランドの歌と変奏 Op.22
● ドープラ:ソナタ Op.3
● ボクサ:変奏曲変ホ長調 Op.72~アンダンテ・ソステヌート
● ペトリーニ:二重奏曲第2番 Op.30
● ダルヴィマール:二重奏曲第2番 Op.31~アンダンテ/主題と変奏

Disc8
● ハイドン:ディヴェルティメント へ長調 HXVIIa:1~先生と生徒
● ウェーバー:「四手のための易しい6つの小品」~ロマンツェ Op.3-2
● ドゥマール:カヴァティーナと変奏
● トマス:グラン・デュオ変ホ短調
● ボクサ:練習曲イ長調
● ボクサ:エチュード=ヴァルス嬰ヘ短調
● アッセルマン:鬼火
● ポエニッツ:シュプークハークテ・ガヴォット
● ラバール~デュパン編:ロンドンデリーの歌
● ツァーベル:泉 Op.23
● トゥルニエ:前奏曲第4番

Disc9
● バッハ/サン=サーンス編:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番ロ短調 BWV.1002~ブーレ
● マティエリ:ジーグ、アダージョとアレグロ・モデラート~アダージョ
● タンスマン:子供のために~ささやかな夢想/ぜんまい仕掛けの馬/レコード/小鳥/小さな黒人の子/ダンスのレッスン/パレード
● フォーレ:即興曲 Op.86
● ピエルネ:アンプロムプテュ=カプリース Op.9
● ゴレスタン:ルーマニアのバラード
● ルーセル:即興曲 Op.21
● サン=サーンス:幻想曲イ短調 Op.95
● アッセルマン:泉 Op.44
● シュット:可愛らしい練習曲
● ヘラー/アッセルマン編:練習曲
● セヴラック:ロマンティックなワルツ
● トゥルニエ:演奏会用練習曲『朝に』
● サルゼード編:深い河
● イベール:スケルツェット
● グランジャニー:秋
● アッセルマン:鬼火 Op.48

Disc10
● シューマン:ささやかな子守歌/予言の鳥
● ラモー:メヌエット
● ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女/ロマンティックなワルツ
● ボクサ:練習曲『アレグロ・アジタート』
● モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲ハ長調 K.299(1958年録音)
● ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲(1969年録音)

リリー・ラスキーヌ(ハープ)
マリエル・ノールマン、オデット・ル・ダンチュー(ハープ)
コレット・ルキアン(ヴィオラ)、ベルナール・フォントネ(チェロ)
ジャン=ピエール・ランパル(フルート、指揮)
アラン・マリオン、マクサンス・ラリュー(フルート)
ピエール・ピエルロ(オーボエ)
ジャック・ランスロ(クラリネット
ジョルジュ・バルボドゥー(ホルン)
モーリス・アンドレ(トランペット)
マルセル・ラゴルス(トランペット)
マリー=クレール・アラン(オルガン)
ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(チェンバロ、フォルテピアノ)
ベルナール・クリュイセン(バリトン)
ヴィア・ノヴァ四重奏団
ジャン=バティスト・マリ指揮、ラムルー管弦楽団
テオドール・グシュルバウアー指揮、バンベルク交響楽団
ジャン=フランソワ・パイヤール指揮、パイヤール室内管弦楽団
ジャン=マリー・ルクレール器楽アンサンブル
アンドレ・ジョリヴェ指揮、フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団
ジャン・マルティノン指揮、フランス国立放送管弦楽団

Disc11
● ヘンデル:ハープ協奏曲変ロ長調 Op.4-6(1963年録音)
● モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲ハ長調 K.299(1970年録音)
ルイ・オーリアコンブ指揮、トゥールーズ室内管弦楽団

● ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ(1974年録音)
ミシェル・デボスト(フルート)
イェフディ・メニューイン(ヴィオラ)

Disc12
● モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲ハ長調 K.299(1974年録音)
フランソワ=ジュリアン・ブラン(フルート)
フェルナン・ウーブラドゥ指揮、フェルナン・ウーブラドゥ管弦楽団

● ラヴェル:序奏とアレグロ(1955年録音)
ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
ユリス・ドレクリューズ(クラリネット)
パスカル四重奏団

● Alex Clairmon:三重奏曲(1957年録音)
ローラン・シャーミー(ヴァイオリン)
ジュール・ルメール(チェロ)

● ルーセル:セレナード Op.30(1955年録音)
ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
パスキエ三重奏団

Disc13
● モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲ハ長調 K.299(1947年録音)
ルネ・ル・ロワ(フルート)
サー・トマス・ビーチャム指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

● ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲(1929年録音)
ピエロ・コッポラ指揮、グラモフォン交響楽団

● ビュッセル:ハープと小オーケストラのためのコンサート用小品(1936年録音)
アンリ・ビュッセル指揮、管弦楽団

● ピエルネ:小協奏曲 Op.39(1935年録音)
ピエロ・コッポラ指揮、コンセール・パドルー管弦楽団

Disc14
● ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ(1938年録音)
マルセル・モイーズ(フルート)
アリス・メルケル(ヴィオラ)

● ラヴェル:序奏とアレグロ(1938年録音)
マルセル・モイーズ(フルート)
ユリス・ドレクリューズ(クラリネット)
カルヴェ四重奏団

● フォーレ:即興曲 Op.86(1934年録音)
● ピエルネ:即興的奇想曲 Op.9(1934年録音)
● サン=サーンス:幻想曲 Op.95(1946年録音)
● ポール・ベルナール:鳥がどこかに行ってしまうから(1933年録音)
● 作者不詳:Mon pere veut me marier … Je saute, je danse(1932年録音)



2件のコメント

  1. ハープは優雅で繊細な音色なので、女性のイメージしか思い浮かびません。なので女性奏者が多いのでしょう。その代表的な女性奏者が、このリリー・ラスキーヌですね。演奏は優雅で上品。正にハープのイメージそのものです。

  2. >ハープは優雅で繊細な音色なので、女性のイメージしか思い浮かびません。

    まだ女人禁制を貫いていた時代のウィーンフィルはハープ奏者も男性でしたね。
    ホンマかいな?と思っていたのですが、ニュー・イヤー・コンサートの中継で男性がハープを演奏しているのを見て感心したものです。
    そして、女人禁制の封印が解けたときも、真っ先に進出したのがハープでしたね。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です