ワンダ・ランドフスカ/ヨーロッパ録音集

“これがチェンバロ!? 信じ難いまでの表現力が、
最新リマスタリングで鮮やかに蘇った。これこそ人類の宝!
ワンダ・ランドフスカ[1879-1959]は、ほぼ絶滅していたチェンバロという古楽器を20世紀に復活させた立役者にして、この楽器の女王。彼女がチェンバロで奏でるバッハを聴き、ショックを受けた有名人にはブゾーニ、トルストイ、チュルリョーニスといった鋭敏な感受性を持つ芸術家も多く、世の中への多大な影響という点で、まさにチェンバロ革命を行なったと申せましょう。”

ワンダ・ランドフスカ/ヨーロッパ録音集1928?1940(8CD)【CD】-オムニバス(チェンバロ)/音楽/HMV
icon

20071202-772.jpg

これもまた予約すべきかどうか悩んでいたのですが、悩んでいるうちに(^^;、無事にリリースされたようです。噂によるとかなり音質は改善されているようです。
確かに、このレーベルは保存状態の良好なLPやSPをもとに復刻しているのですが、その復刻はかなり丁寧で上質なモノが多いのでこれもまた期待できます。
一般的にワンダ・ランドフスカはチェンバロの復活とロマン主義的に歪曲されていたバッハを救い出した人として評価されています。しかし、だからといって彼女の演奏は昨今のピリオド演奏との関連でとらえてはいけません。さらに言えば、戦後の新即物主義による演奏とも比べてはいけません。
今となって彼女の演奏を振り返ってみれば、それはまさにランドフスカワールドもとも言うべき独自の世界を堪能すべきモノのように思えます。
貴重なセットです。


<収録曲>
CD-1:1928?1930年
?J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988
?バード:ウォルシーの荒野
?J.S.バッハ:イギリス組曲第3番より「ガヴォット」
?ランドフスカ:オーヴェルニュのブレー第2番
?ダカン:かっこう
?J.S.バッハ:ファンタジー ハ短調 BWV 906
?J.S.バッハ:イギリス組曲第5番より「パスピエ」
?クープラン:恋のうぐいす
?スカルラッティ:ソナタ ニ短調 L.413
 録音:
 ?1933年11月18,19,20日、???1928年4月、???1930年4月
CD-2:1934年
クープラン:クラヴサン曲集より
?第8組曲より「パッサカリア」
?第3組曲より「お気に入り」
?第6組曲より
「収穫をする人々」「心地よい恋やつれ」「さえずり」「牧歌(ロンドー)」「おしゃべり女」「羽虫」
?第11組曲より
「貴族とメネストランディーズ会員」「ヴィエール弾きと乞食」「熊と猿を連れたジョングルールと軽業師と大道芸人」
?第13組曲より
「純潔」「恥じらい」「希望」「忍耐」「媚」「年老いた伊達男と時代後れの守銭奴」「気のよいかっこう」「無言の嫉妬」「狂乱、または絶望」
?第15組曲より
「子守歌、またはゆりかごの中のいとし子」「居酒屋のミュゼット」「花咲く果樹園」
?第18組曲より「修道女モニク」
?第19組曲より「信心男と信心女、または小屋芝居の一こま」
?第20組曲より「タンブラン」
ラモー:
?クラヴサン曲集第3組曲より「歓喜」(ロンドー)
?第5組曲より「トリコテ」「メヌエット」「雌鶏」「未開人」
シャンボニエール:
?チャコーナ ヘ長調
?ロンドー ヘ長調
ダカン:
?クラヴサン組曲第1巻、第2組曲より「つばめ」
リュリ(ダングルベール編):
? Les Songes Agreables d’Athis
 録音:
 ??1934年4月 ????1934年4月10日 ?1934年4月10日、6月27日
CD-3:1934年のスカルラッティ/1935年のヘンデル
?スカルラッティ:20のソナタ
 ト長調L.232 /ト短調L.488 /ハ長調L.104 /ヘ短調L.438 /イ長調L.132 /ヘ長調L.384 /ヘ短調L.475/ロ短調L.263/ニ長調L.463/嬰へ短調L.294/ニ長調L.208/ホ短
調L.257/嬰ハ短調L.256/ホ長調L.375/ト長調L.527/ト短調L.338/変ホ長調L.142 /ホ長調L.23 /ヘ長調L.474 /ヘ長調L.479
?ヘンデル:組曲第2番ヘ長調
?ヘンデル:組曲第5番ホ長調
 録音:
 ?1934年9月10、11,12日 ?1935年2月25日 ?1935年2月25,26日
CD-4:1935年のヘンデル/1936年のバッハ
ヘンデル:
?組曲第7番ト短調
?組曲第10番ニ短調
?組曲第14番ト長調
J.S.バッハ:
?パルティータ第1番変ロ長調BWV825
?6つの小プレリュードBWV933-938
?半音階的幻想曲とフーガBWV903
 録音:
 ?1935年2月1日 ?1935年2月26日、3月1日
 ?1935年3月1日 ?1935年7月9日、1935年10月17日
 ?1935年7月11,16日 ?1935年7月17,10日
CD-5:1936年のバッハ
J.S.バッハ:
?トッカータ ニ長調BWV912
?フランス組曲第6番 ホ長調BWV817
?イタリア協奏曲 ヘ長調BWV971
?小プレリュード ハ長調BWV 924
?小プレリュード ハ長調BWV 939
?プレリュード ハ短調 BWV 999
?小フーガ ハ短調 BWV 961
?イギリス組曲第2番 イ短調BWV 807
パッヘルベル:
?第2旋法によるマニフィカト(ト短調)
?第8旋法によるマニフィカト(ト長調)
 録音:
 ?1936年9月28日 ?1936年9月24日 ?1936年9月25,26日、1935年7月17日
 ???1936年9月25日 ?1936年9月23,25日 ?-?1936年9月26日
CD-6:1937年―協奏曲集
?ヘンデル:チェンバロ協奏曲op.4-6 変ロ長調
 ウジェーヌ・ビゴー指揮
?ハイドン:チェンバロ協奏曲Hob.XVIII-11 ニ長調
 ウジェーヌ・ビゴー指揮
?モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番『戴冠式』K.537 ニ長調
 (カデンツァ:ランドフスカ)
 ワルター・ゲール指揮
 録音:
 ?1937年4月21日 ?1937年4月19日 ?1937年3月
CD-7:1937年?1938年
?ヘンデル:アリアと変奏 変ロ長調
?ハイドン:ソナタ 嬰ハ短調Hob.XVI.36(第49番)よりメヌエット
?ハイドン:Ballo Tedesco (Hob. Gr. IX no.22)
?モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397
?ラモー:組曲ホ短調
?J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲第1番 ニ短調 BWV 1052
 ウジェーヌ・ビゴー指揮
 録音:
 ?-?1937年4月21日 ? 1937 年3 月
 ?1938年7月5,6日 ?1938年12月2,5,6日
CD-8:
・スカルラッティ:20のソナタ
ニ長調L.206/ロ短調L.449/ニ長調L.213/ハ長調L.102/イ短調L.138/ヘ短調L.382/ヘ長調L.suppl.20/ニ短調 L.422/ト短調L.49/ニ短調L.423/ニ長調L.418/ニ長調L.14/ニ長調L.461/変ロ長調L.497/ヘ長調L.228/ヘ短調 L.187/ト長調L.103/ハ長調L.255/ニ長調L.56/変ロ長調L.97
 録音:1939年1月9,11,12日、1940年3月8,9日

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です