「バイロイトの第九」新音源!

“「レコード芸術」2007年9月号(P.70?74、P.211?214)で大きく取り上げられ、同じく「レコード芸術」10月号と11月号などでもとりあげられたバイエルン放送音源による「バイロイトの第九」は、フルトヴェングラー・センター会員向け頒布という性格のCDのため、同センターへの入会が必須条件という特殊なものでしたが、キングインターナショナルとORFEOとの粘り強い交渉により、このたび市販流通化が実現することとなりました。”

音楽 情報ニュース/「バイロイトの第九」新音源!/HMV
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もう10年近くもレコ芸は読んでいないのでこんな事が話題になっていたとは知らなかった。たまには図書館でチョックを入れておかないといけないようです。(^^;
さて、こうも大々的に取り上げられ話題になれば、日本ではかなり売れることでしょうね。しかし、「フルトヴェングラーに関心のある音楽ファンなら一度は聴いておきたい大注目盤の登場といえるのではないかと思われます。」などと煽り立てられるとかえって覚めてしまうのがユング君の悪い癖でしょうか。
復刻盤の録音状態についての些末な違いで大騒ぎをして、それもネタ切れになるとこういう「何だかよく分からない」ものがリリースされてくると言うのはいかにもフルトヴェングラーらしい「いかがわしさ」を感じてしまいます。
『この事実は、どちらかが2種のテープの継ぎはぎをしたということを示すことにほかならないため、1955年に商品として発売されたEMI盤が、「より良い状態にするための編集」というレコード会社がよく採用する方法論を反映したものであるという仮説が有力とも思われます(ブルックナー8番の例も)。しかし、明確な証拠が無い以上はやはり断定は難しいところですし、しかもバイエルン放送のテープの箱には、「放送に使用することは禁止」という文言も記載されているということなので、さらに事情はややこしくなります。』
・・・うーん、「仮説が有力」「明確な証拠が無い」「断定は難しい」「さらに事情はややこし」い等という曖昧表現の連続が実にいかがわしいと思いませんか?
個人的にはフルトヴェングラーのベートーベンを聴くならばイタリアEMIによる復刻盤のセットがあれば基本的には十分だろうと思います。あれを聞いてさらに別のものを聞いて演奏そのものに対する評価が変わると言うことはあり得ないと思います。
でも、コアなフルトヴェングラーファン(これがまた多いのが日本の特徴でしょうが・・・^^)なら見逃せないリリースなんでしょうね。

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