交響曲第4番『ロマンティック』、他 テンシュテット&LPO(ライヴ)

“白熱のマーラー5番(TFMC.0015/16)に引き続き、1984年テンシュテットが手兵ロンドン・フィルを率いた初の来日公演のドキュメントがリリース!  テンシュテットのブルックナー4番といえば、ベルリン・フィルとのスタジオ盤もありましたが、やはり実演でこそ本来の実力が発揮される指揮者だけに、ライヴ盤の登場が待ち望まれていたものです。演奏は期待通り、恐ろしく濃厚かつ激しいもので、まさに「生物的な、無数の環状生物がもつれ合っているような演奏」。”

交響曲第4番『ロマンティック』、他 テンシュテット&LPO(ライヴ)
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「昔はよかった」などとあまり言いたくないのですが、こういうシリーズが出ると、思わずそう言う言葉が口をついて出てきます。70?80年代のFM東京はベームやテンシュテットという大物演奏家による来日コンサートを「TDKオリジナルコンサート」として放送していたのです。FM放送の地盤は大幅に低下していますから仕方がないのでしょうが、隔世の感です。
ユング君はこのテンシュテットの初来日の初日と二日目を大阪のフェスティバルホールで聞いています。初日のメインはマーラーの5番で二日目はブラ1でした。
テンシュテットはその指揮姿を「石を投げつけられたコウノトリ」と揶揄されていましたが、コンサートで見たテンシュテットの姿はまさにその通りだったことを懐かしく思い出します。
テンシュテットは西側に亡命したときはまずはブルックナーで評価されて人でした。そのブルックナー解釈は実にはっきりしていて、ブルックナーなんて所詮は後期ロマン派の一人という割り切ったものでした。神秘性の欠片もなく、まさにマーラーと同じような嘆き節がのたうちまわるもので、ユング君はそんなブルックナーが大好きでした。まさに、フルトヴェングラーと同じライン上にあるブルックナーでした。
ですから、日本のブルックナー愛好家からは評価されるはずもなく、いつの間にかテンシュテット=マーラー指揮者という図式が定着してしまいました。
でも、こんなブルックナーも有りだと思うのですが、なかなか日本では教祖様の威光が強くてホントに相手にされないですね。
ロマンティックにシューベルトの未完成と30分のリハーサル風景がついて1050円ぽっきりという馬鹿安なので、一度は騙されたと思って聞いてみてはいかがでしょうか。


<収録作品>
・シューベルト:交響曲第8(7)番ロ短調 D.759『未完成』
・ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調 WAB.104『ロマンティック』 [ハース版]
・【ボーナス・トラック】リハーサル
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 クラウス・テンシュテット(指揮)
 録音:1984年4月11日、東京簡易保険ホール(ライヴ)

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