シベリウス:交響曲第1番他 渡辺暁雄&ヘルシンキ・フィル

“1982年ヘルシンキ・フィル初来日シベリウスチクルス 「渡辺暁雄はすばらしい指揮者だった、あの演奏はすごかった。といった時、ホント?という人がいたら、このCDを渡せば納得するだろう。」池田卓夫(日経新聞編集委員)”

交響曲第1番、悲しきワルツ 渡辺暁雄&ヘルシンキ・フィル(1982年ライヴ)
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ヘルシンキフィルによるシベリウスチクルスがこんな価格でリリースされるようになるとは夢のような話です。
当時大学生だったユング君は和歌山、大阪と聞ける限りのコンサートを追いかけました。そして、その地味な響きから立ち上る音楽の真実は何故にカラヤンが駄目なのかを教えてくれました。ユング君にとっては本当にかけがえのない貴重な体験でした。・・・詳しくはヘルシンキ・フィルとオッコ・カムの思いでをご覧ください。
戦後の日本を代表する日本人指揮者と言えば朝比奈隆・山田一雄・渡辺暁雄の3人でしょう。しかし、有名になったのは最終的には朝比奈一人です。朝比奈には今もって信奉者が多くいるのに、山田も渡辺も次第にその存在は忘れ去られてきています。しかし、この3人をそれなりに聞き続けていた一人として断言できますが、渡辺と山田は決して朝比奈に劣るものではありません。しかし、評価されなければ録音が出回ることも少なくなり、録音が少なければどうしても再評価されることは難しいという悪循環に陥ります。
そんな時に、まさに渡辺の最良の業績とも言うべきヘルシンキフィルとの録音がこういう形で世に出たことはめでたさの限りです。
あとは山田一雄ですが、彼に日が当たるときは来るのでしょうか。彼のライブはホントに凄かったですから、何とか再評価の日が来ることを祈るばかりです。
シベリウス:?交響曲第1番
      ?悲しきワルツ
      ?渡辺暁雄インタビュー&リハーサル
渡辺暁雄(指)ヘルシンキ・フィル
余談ながら、この時のヘルシンキフィルのクラリネットを吹いていたのが、今をときめくシベリウス指揮者のオスモ・ヴァンスカです。


ヘルシンキフィル初来日の時のシベリウスチクルスのその他のCD

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シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 op.43
シベリウス:交響詩『フィンランディア』 op.26
オッコ・カム(指)ヘルシンキ・フィル
1982年2月4日、大阪フェスティバル・ホールでのデジタル録音(ライヴ)

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シベリウス:交響曲第3番 ハ長調 op.52
シベリウス:交響曲第6番 ニ短調 op.104
オッコ・カム(指)ヘルシンキ・フィル
1982年1月22日、東京厚生年金会館でのデジタル録音(ライヴ)

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シベリウス:?交響曲第4番
      ?交響曲第7番
ヘルシンキ・フィル 渡辺暁雄(指)
録音:1982年1月28日福岡サンパレス・ライヴ

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シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調 op.82
シベリウス:『悲しきワルツ』 op.44-1
オッコ・カム(指)ヘルシンキ・フィル
1982年2月4日、大阪フェスティバル・ホールでのデジタル録音(ライヴ)
<最後にどうでもよい余談>
こんなメールをもらいました。
「管理人さんのあまり好きではない「のだめ」でクラシックを聴いてみる気になりました。」・・・・(^^;私がのだめにふれたのはこのブログだけですから、おそらくはこちらを読まれたのでしょう。この文を読んで私がのだめを嫌っていると読み取る人もいるんですね。
その原因は私の文章の拙さでしょうか、読み手の読解力の問題でしょうか・・・?

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