“マリア・カラス/『ルチア』『ノルマ』『椿姫』『トスカ』『カヴァレリア』全曲(10CD) マリア・カラスがEMIでセッション収録した全曲録音4つと、ライヴ録音1つを組み合わせたセット。”
マリア・カラス/『ルチア』『ノルマ』『椿姫』『トスカ』『カヴァレリア』全曲
オンライン価格1739円だそうです。さらに、私はHMVのまわし者ではありませんが(ここをクリックしてユーザーの方が購入されても私には一銭もはいりません。Blogでは純粋にCD紹介に徹しています・・・^^;・・・これはホントです)、現在輸入盤を三点注文すると二五%オフなので、それが適用できれば1449円です!!
10枚セットで1500円を切るのです!!
それも音質も演奏も劣悪な怪しげなセット物ではなく、全盛期のカラスの姿が刻み込まれた歴史的名演の10枚セットなのです!!
この中で一番の聞きものは言うまでもなく「トスカ」です。
パブリックドメインになっているのでユング君のサイトでも聴くことができます。
S:マリア・カラス サバタ指揮 ミラノスカラ座管弦楽団 ステファノ・ゴッピ他 1953年録音
実はこのレコードは最後の最後までEMIはフルプライスで売っていました。つまり、隣接権が切れるまで一切の値下げをしなかった録音なのです。しかし、それだけの値打ちは絶対にあります。
全盛期のカラスがいかに凄かったかをこの録音は教えてくれます。かつて私はこんな風に書いたことがあります。
「カラスの生涯については様々な噂やゴシップなどが入り乱れて、どれが真実でどれが嘘なのかを見極めるのは大変です。もしかしたら、その様なゴシップにうんざりして、カラスの録音から距離を置いている人もまじめなクラシック愛好家には多いかもしれません。
しかし、彼女の生涯がどれほどのゴシップにまみれた毀誉褒貶の激しいものだったとしても、全盛期の彼女の歌は20世紀を代表する大ソプラノの名に恥じない素晴らしいものです。そして、この53年に録音されたトスカの演奏は、その様な偉大なカラスの芸術が刻み込まれています。」
さらに、『ルチア』『ランメルモールのルチア』『カヴァレリア・ルスティカーナ』もEMIがきちんとセッションを組んで録音したものです。唯一『椿姫』だけがライブ録音ですが、これも数あるカラスのライブ録音の中では最も有名なものです。
これが一昔前なら、このセットで2万円近くはしていたでしょう。
その事を思えば、「いい世の中」になったというよりは「怖い世の中」になったような気すらします。
<収録作品>
CD 1 & 2
・ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』全曲 (2CD)
ディ・ステーファノ、ゴッビ、他
フィレンツェ五月祭管弦楽団&合唱団
トゥリオ・セラフィン(指揮)
録音:1953年(モノラル)
CD 3- 5
・ベッリーニ:歌劇『ノルマ』全曲 (3CD)
フィリッペスキ、スティニャーニ、他
ミラノ・スカラ座管弦楽団
トゥリオ・セラフィン(指揮)
録音:1954年(モノラル)
CD 6 & 7
・ヴェルディ:歌劇『椿姫』全曲
マリア・カラス(ヴィオレッタ)
ジュゼッペ・ディ・ステーファノ(アルフレード)
エットーレ・バスティアニーニ(ジェルモン)、他
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
録音:1955-5(ライヴ、モノラル)
CD 8 & 9
・プッチーニ:歌劇『トスカ』全曲 (2CD)
ディ・ステーファノ、ゴッビ、他
ミラノ・スカラ座管弦楽団
ヴィクトル・デ・サバタ(指揮)
録音:1953年(モノラル)
CD 10
・マスカーニ:歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』全曲 (1CD)
ディ・ステーファノ、パネライ、他
ミラノ・スカラ座管弦楽団
トゥリオ・セラフィン(指揮)
録音:1953年(モノラル)