古い録音コーナー

1950年代も中頃を過ぎると録音の質が一気に向上しますね。さらに、ステレオ録音もどんどんとパブリックドメインになってきますから、こういう状態の中で音質に難有りの歴史的録音をアップするのは躊躇いが出てきます。
もちろん、すでにアップしている音源の中にはかなり「音質に難有り」のものもあります。しかし、私がこのサイトでこのような試みを始めた頃は、アップできる録音が30?40年代のものに限られていましたから、「まあ、タダで聞けるのはこんなモンだろ。」という雰囲気もありました。
しかし、「新着音源」が50年代の中頃のものが中心になってくると、さすがにそう言うパチパチノイズ満載の音源をアップすることには躊躇いが出てきます。
もちろん、音質に難はあっても歴史的に意味のある演奏というのはまだまだ残っています。そして、そう言う音源にも興味を示していただけるユーザーがおられることも事実です。
そこで、この問題を一気に解決すべく(大袈裟な・・・)、古い録音に特化したコーナーを立ち上げることにしました。
古い録音コーナー
出来るだけ更新には手間をかけたくないので、音源のファイルをサーバーにアップすればそれで最低限の公開が出来るというシステムを使っています。手間をかけない分多少は味気ないですが、骨董品売り場で掘り出し物を探し出すような雰囲気を楽しんでいただければと思います。
なお、コーナーの中では基本的にストリーミング再生しか出来ないようにしています。気に入った録音があれば、MP3データベースからダウンロードしてください。


<「zina」というシステム>
音楽ファイルをサーバーにプッシュすれば自動的にページが生成されるようなシステムはないものかとあれこれ探していて見っけたのがこの「zina」と言うスクリプトです。
Postnuke/PHPNuke/Xoops・・・なんどのCMSのモジュールとしても動くのですが、今回は単独で動かしてみました。
スクリプトのダウンロードはこちら。zina
スクリプトの本体はディレクトリ直下の「index.php」です。4500行程度もあるファイルで、基本的な操作は全てこのファイルに詰め込まれています。最近は、個々の機能を別々のファイルに記述して、それらを必要に応じて呼び出すというのが一般的だと思うのですが、このように一つのファイルに全てを詰め込むというのは最近は珍しいのではないでしょうか。
ただし、設置にはデータベースがなくても可能なので、ダウンロードしたファイルを解凍してアップするだけで動きます。
基本的な手順は以下の通りです。


  1. アップしてから、親ディレクトリとキャッシュファイルの入るディレクトリのパーミッションを書き込み可に変更する。これを忘れると以下の操作で「warning」がでます。

  2. プラウザでアクセスしてログインをする。

  3. 管理者のパスワードを変更する。最初は「asmin」「password」なので、忘れずに、素早く変更する。

  4. パスワードの変更し終わったら、その他あれこれの設定を自分用に変更する。かなり細かい設定が可能ですので、自分の好みに合わせてあれこれチェンジしてみるといいと思います。

  5. テーマの選択で外観は選択できますが、それ以上の細かい見映えの変更は「zina/_zina/themes」に入っているファイルを変更します。しかし、この中の「template-main.html」というファイルを変更しても何故かそれが反映されません。あれこれやってみたのですが、・・・駄目でした。原因は分からずじまいです。しかし、cssファイルの変更は反映されます。これだけでも見映えはかなり変わります。
    わたしは、「sockCrystal」というテーマを選んで、背景などをサイト全体の印象になじませるために淡い色に変更しました。

  6. お約束の「文字化け・・・^^;」対策。

  7. やはり、予想したとおりあちこちで文字化けが起こりました。これは仕方がないですね。
    以下に書く内容はあくまでもユング君のサイトにおける話であって、その対策がどれほど汎用性があるのかは分かりませんので、ご自分のサイトで対策を行うときはあくまでも自己責任でお願いします。

    • MP3ファイルのタグを読み出すときに文字化けが起こりました。これはスクリプト全体をEUCからSift_jisに変更することで解決しました。言語ファイルの「zina/_zina/lang/ja.php」には一部不都合もあるので、それを直すついでに3行目を「$z_charset = “Shift_JIS”;」に変更して、「Shift_JIS」で保存します。
    • プラウザから各ページの内容が編集できるのですが(このプラウザからの書き込みを可能にするには、音楽ファイルを入れたディレクトリのパーミッションを書き込み可にする必要があります。何故なら、プラウザから編集した内容は「index.txt」と言うファイルの形で保存されるからです。)、これもまた、ものの見事に文字化けします。
      原因は「index.php」の中で「htmlentities()」が使用されているためです。ですから、これを全て「htmlspecialchars()」に置き換えると解決できました。
      これがややこしいと言うときは、手動で「index.txt」作成してアップロードしても結果は同じ事になります。


  8. アップロード、またはプラウザから作成された「index.txt」の改行マークは自動的に<BR>に置き換えられます。
    Adsense等を貼り付けたいときはこれが足を引っ張りますので、この機能をオフにする必要があります。対策は簡単で、「index.php」内の「nl2br()」を削除すればOKです。
    ただし、これをやると改行マークは全部自分で記述する必要があります。


なお、音楽ファイルの置き場所は設定ファイルで指定できますので、zinaの直下に置く必要はありません。
なかなかに使い勝手のいいスクリプトだと思います。

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