サーバーを移転します。

この8月にサーバー機の不調に見舞われました。
ただし、こういう事はいつかは起こるだろうと頭の片隅では想定していました。ですから、そう言うトラブルが起こったときの被害をできる限り小さくするための「対策」も頭の片隅では考えていました。
ただし、そう言う「災害」を想定した「対策」というものは、実際に「災害」が発生してからでないと実施されないものです。
「愚か」と言えば「愚か」なのでしょうが、それでも「対策」が頭の片隅であっても想定されていれば、それは想定されていないときよりははるかに早く実行に移すことができます。

今回もトラブルが発生してから1週間程度で、取りあえずの応急復旧を行いました。
現状はこの応急復旧の状態でサイト運営を行っています。しかしながら、この状態でサイト運営を続けていると、再び同じようなトラブルに見舞われることは確実です。

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歩きつづける彼岸花咲きつづける  種田山頭火

ですから、これをいい切っ掛けとして、かねてから考えていた「対策」を実行に移すことにしました。
それはサーバーの分散と外部委託です。

実は、このサイトは長きにわたって自前でサーバーを立てて管理してきました。ただし、年を重ねるにつれて、それを自前で管理し続けていくのはしんどくなってきました。
こういう形で長くサイト管理をしていると、外部から攻撃されることは想定しておく必要があります。そして、そう言う攻撃に対してサーバーがダウンするならば、それは基本的に管理している側が「アホ」なのです。

攻撃する側に人としての真っ当な倫理観を要求するのは肉屋に行って野菜を求めるようなものです。
人の社会において、そう言う類の悪意が水や空気のようにごくありふれたものとして存在している以上は、それに対応できる備えは必要不可欠なのです。

ですから、自前でサーバーを立てて管理していくならば、そう言う攻撃に対しても対処できるスキルと時間が求められるのです。

記憶が曖昧なのですが、1998年にこのサイトを立ち上げた数年後にレンタルサーバーから自前のサーバーに移行しました。
今から考えれば嘘みたいな話なのですが、月に2万円を超えるレンタル料を払っていた専用サーバーだったにも関わらず転送量オーバーでアクセス制限をかけられたのです。正確なデータは残っていないのですが、おそらく月間転送量が200Gbを超えたくらいだと思われます。
アンタ、年間25万円のレンタル料を払っている専用サーバーが、月間転送量200Gbを超えた時点でアクセウス制限ですよ!!
今だったら、笑い話にもならないブラックジョークみたいな世界です。

21世紀に入ったばかりのネット・インフラなんてそんなものだったのか、もしくは契約していた業者がよほど悪辣だったのかは判断しかねますが、それを切っ掛けに自前でサーバーを運用することになったのです。

ただし、これ以後強いられたサーバー運用の経験と知識は、PCオーディオに取り組んでいくときに大きな助けとなりました。
とりわけ、MPDの登場でPCオーディオの主流がWindowsからLinuxに舵を切っていくときに、ほとんど何の戸惑いもなく取り組めたのはこの経験があったからでした。

しかし、そう言う思わぬメリットはあったものの、外部からの攻撃のスキルは年々進歩を続けているので、片手間の趣味的対応だけでは対応しきれなくなってきていると感じていました。
そして、数年前にFlacファイルを公開するためのサイトを立ち上げるときに、お試しと思ってサーバーをレンタルしてみました。その業者を選んだ決め手は「月間転送量無制限」という「売り」でした。

これも調べてみると、大部分の業者は「月間転送量無制限」とうたっていても、実際は一定の転送量を超えると制限がかかることが多いようなのです。しかし、「ABLENET」だけは本当に制限がないという評判を聞いたからです。
こういうサイトをやっていると「転送量」に対する制限には神経質になるのですが、「ABLENET」は評判通りに本当に無制限のようでした。

数年にわたってFlacファイルを公開するためのサイトを運用しているのですが、月間転送量が5Tbを超えても大丈夫でした。
21世紀初めの頃と較べてみると、ネット・インフラの状況は随分と改善されたようです。
この状況を受けて、ぼちぼち本家サイトの方もレンタルサーバーに移した方がいいだろうなと思うようになっていました。そして、それが最初に書いた「トラブルが起こったときの被害をできる限り小さくするための対策」だったのです。

しかしながら、Flacファイルを公開するサイトのように、全く新しいサイトを新しいサーバーで立ち上げるのとは違って、既に20年近くも運用してきたサイトを別のサーバーに移すのはかなりの手間が必要です。その手間を考えると、それなりに問題なく稼働しているサーバーを閉鎖してまで移行する気が起こらなかったのです。
つまりは、「災害」を想定した「対策」というものは、実際に「災害」が発生してからでないと実施されないものなのです。

しかしながら、今回このような「災害」に遭遇することで「対策」を実行に移す踏ん切りがつきました。
20年近くもサイトを運用してきた結果として、サイト全体の規模ががかなり大きくなってきていますので、それを幾つかのサーバーに分散することにしました。
それで、どこか一つのサーバーに障害が発生しても、サイト全体に致命的なダメージが発生しないはずです。

さらに、今まで自前のサーバーとして運用してきたPCをバックアップ機として活用することで、最悪の事態に備えることにしました。もっとも、データに関しては業者の方でも2重にバックアップをとっていると言うことなので倒産でもしない限りは大丈夫だとは思うのですが、それでも最悪の状態は想定しておくべきでしょう。

9月15日からサーバーの移管作業を始めて本日18日をもって私の方の作業は完了しました。
あとは、ドメインの移管作業が終了して「DNS情報の変更」が行われれば移行完了です。

長年気になっていた作業が完了してサーバーの運用という煩わしい作業からは解放されて、これからはサイトの更新だけに集中できそうです。(^^v



2 comments

  • Seiji

    Yungさま おはようございます。
     サーバーのお引越し:
      お疲れ様でした。
      サーバダウンなどアクシデント
       多年のご苦労、お察しいたします。
     引き続き運用されるよう;嬉しいです。

    思えば、
     パソコンで音楽を楽しむことを
    ご教示くださいました。

     お蔭さまで、
      オーディオ趣味から卒業できて
     音楽に向き合う時間ができました~
     
    日頃より利用させていただき、
     心より感謝しております。
    一言;お礼もうしあげたくて

     

    • yung

      Yungさま おはようございます。
       サーバーのお引越し:
        お疲れ様でした。

      まだ引っ越しは完了していなくて、やっとこさ本日の夕方頃にDNS情報の切り替えが終わったところです。この切り替えが完全にネット上に行き渡るには早いところで数時間、遅いところでは72時間程度かかるとのことです。
      その間は、古いサーバーと新しいサーバーが混在した状態になります。

      サイトにアクセスしてもらって
      「9月15日記:サーバーの移転作業を行います。場合によっては多少の不都合が起こるかもしれませんのでご容赦ください。m(_ _)m 」
      と表示されるときは古いサーバー、

      「フルトヴェングラー、ワルター、バックハウス、ホロヴィッツなどの偉大な指揮者、ピアニストによる数多くの歴史的名演がお聞きいただけます。 」
      と表示されたときは新しいサーバーに接続しています。

      取りあえず、今週中は古いサーバーも稼働させ、日曜日あたりに停止させようかと考えています。

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