高野山町石道(3) 小さな広場(148町石)~二つ鳥居(121町石)

所々に、町石らしきモノが二つならんで立っているところがある。

例えば、「144町石」のところには石碑が二つ建っている。これは、一つが「町石」、もう一つが「里石」と呼ばれるものである。

144町石と里石

また、「142町石」のところにも二つ石碑があるが、これは片方が「慈尊院」への道標となっている。

142町石と慈尊院の方向を示す道標

これ以外にも、古い町石が破損して新しい町石とならんで立っているところはたくさんなる。しかし、こうやって様々な町石を出来る限りカメラに収めていると、この参詣道と町石がどれほど大切にされてきたかがよく分かる。

143町石

141町石

138町石

ここから道はだらだらと上っていき、「137町石」をこえたあたりで木製の階段となり、ここを一気に登り切れば「136町石」の「六本杉」に到着する。

137町石

136町石

この分岐をそのまままっすぐ進むと天野の里の「丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)」に下ってしまうので注意が必要である。

六本杉の分岐、まっすぐ行くと丹生都比売神社、町石道はここで大きく左に曲がっている

六本杉分岐の道標とプレート

ただし、「丹生都比売神社」は高野山の守り神という位置づけなので、まずはこの神社に詣でてから高野山に向かうのが正しい参詣の仕方だったそうである。
高野山参詣の正しい作法としては、ここはまっすぐ進むのが正しいのである。

しかしながら、「丹生都比売神社」に下って参詣し、さらに「町石道」の「二つ鳥居」に上り返すとなると1時間以上の時間がさらに必要になる。今回は体力的にも時間的にも無理と判断し、ここは大きく左に折れる「町石道」のほうに向かうこととする。

132町石

131町石

130町石

128町石

この六本杉をこえても緩やかな登りが続くのだが、雰囲気はますます古の参詣道を思わせるものになってくる。

127町石、美しい雑木林の中にあります

やがて杉林が尽きて、「127町石」のところに来ると目を奪われるような美しい雑木林へと景観が一変する。時期的にもう少し早ければ新緑はさらに美しかったであろうし、秋の紅葉の時などもさぞやと思わせられる。

126町石

125町石

124町石

そして、この美しい雑木林を抜けた「124町石」がいわゆる「古峠」と呼ばれるところで、上古沢駅に下る最初のエスケープルートになっている。

124町石、古峠への分岐点

しかし、聞くところによるとかなり急な下り坂で1時間程度かかるそうなので、体調が悪くなってエスケープするときは「六本杉」か「二つ鳥居」から天野の里へ下ったほうがいいかもしれない。
天野にはとりあえずコミュニティバスが2時間に一本くらいは走っているので、JR和歌山線の笠田駅に出ることが可能である。

123町石

121町石

そして、この分岐から上りが少しきつくなるのだが、それを登り切ったところが「二つ鳥居」の展望台で、遠く天野の里を望むことができる絶好の休憩ポイントになっている。

二つ鳥居から天野の里を望む

そして、この「二つ鳥居」というのが「丹生都比売神社」の正式な入口を示す鳥居なので、ここからも天野の里に下ることが可能である。

二つ鳥居

なお、この二つ鳥居を過ぎると、右手に延々とゴルフ場が続くようになる。
矢立から大門への「町石道」も高野山に向かう自動車用の道路と並行するようになる。

もちろん、町石道の大部分は深い森の中をぬっていくのでそれほど気にはならないのだが、それでも「二つ鳥居」までの町石道と比べればクオリティが落ちることは間違いない。

「距離」と「体力」と「古の道としてのクオリティ」を総合的に判断すれば「慈尊院ー二つ鳥居」から「天野」に下りてしまうのが、歩く楽しさという点ではベストかもしれない。
そして、天野の里には「客殿カフェ」とか「山荘天の里」みたいな素敵なお店があるので、そこでゆっくりとランチを食べてコミュニティバスの時間を調整するというのも悪くない選択肢である。

しかし、今回はとにかく全行程一気に歩き通すというのが自らに課した課題なので、この展望台でお弁当を半分だけ食べて、「60町石」の矢立に向かうこととする。

なお、ここまでのタイムは以下のとおりである。

慈尊院 展望台 六本杉 二つ鳥居
9時5分 9時45分 10時50分 11時15分

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です