写真は6月13日に撮影したものです
6月は紫陽花のシーズンです。
しかし、フルタイムで働いているときはこの6月というのは不思議なくらいに忙しく、さらにはたまの休みも雨がふっていることが多くて、その雨の中をわざわざ紫陽花を見るために出かける気にはなりませんでした。
それに、住宅地ならば、あちこちの家の庭に紫陽花は結構たくさん咲いていて、「わざわざ紫陽花でもないだろう」という気になってしまいます。
しかし、こうして時間が出来てしまうと、このシーズンに見るべき花と言えば菖蒲や杜若、それから紫陽花と言うことになります。そして、菖蒲や杜若の方は高野山周辺の町石道を歩いているうちに見所の時期を逃してしまったようです。
そうなると、残るは紫陽花と言うことになります、しばし、紫陽花の追いかけをしたいと考えています。
まずは手頃な近場から紫陽花を訪ねました。
花の文化園は府立の施設ですが、昨年から管理業者が住友林業に変わったようで、少しずつ雰囲気が変わっています。その変化がいい方向に向いているのかどうかは判断が難しいのですが、季節が来れば花は美しく咲くので、「大阪の文化大革命」で廃止されないことを祈るだけです。
文化園の紫陽花は入り口ゲートを入った右手の一番奥にあります。
この右手には文化園では一番人気のバラ園があります。
6月に入ってもバラ園の方はまだまだ元気でたくさん花をつけています。
文化園の一番の強みは強力なボランティア部隊がいることです。
このボランティア部隊は申し込めばすぐに参加できるという簡単なものではなく、年に一回開催される「花いっぱいの街づくりボランティア養成講座」に参加しなければいけません。この講座は月1回で合計10回あるのですが、それにすべて参加して初めてボランティアに参加する資格が得られます。
この質量ともに強力なサポート部隊が1年を通して花の世話をしているので、この文化園はいつ行ってもきれいに花が咲いています。
バラ園も枯れた花は丁寧に摘み取っているので、6月の上旬を過ぎてもまだまだ見ごろといっていいほどなのです。
エリザベスの名を戴くこの品種などはままさに今が見頃でした。
また、そのバラ園の奥にはクレマチス園があるのですが、そこでも壁いっぱいに花をつける「プリンス・チャールズ」という品種が見頃をむかえていました。親子で今が一番の見頃のようです。(^^;
このバラ園の奥に紫陽花が咲いているゾーンがあるのですが、こちらのほうは咲き始めたばかりのようです。
文化園の紫陽花は大きな木の陰に咲いているので、公園のような場所で紫陽花だけが咲いているところとは雰囲気がずいぶん異なります。特に、直射日光には当たらないので、花が日に焼けて変色することがありません。
ガクアジサイなどは、近くに寄ってみると宝石のような美しさがあると思うのですが、それが日に焼けて変色していたりすると興醒めです。
同じ文化園でも、入り口からの通路沿いに咲いている紫陽花には日焼けしているものもあるので、やはり紫陽花は日陰で育つ花だなと納得させられます。
この紫陽花園を上がっていくと小さな東屋があって、一休みできます。
このまわりはシャクナゲがたくさん植えられているので、4月の下旬から5月の上旬にかけては見事な花が楽しめます。しかし、紫陽花はシャクナゲほどの華やかさはありませんが、それでもここに腰を下ろして紫陽花の花を眺めているのもいいものです。
今日はとても天気がよかったのですが、こういう東屋で雨に濡れた紫陽花を眺めているのも悪くないと思います。
それから、こういう文化園の役割として、非常に多くの品種の紫陽花が育てられていることも付け加えておかなければなりません。そう言う品種の中には、派手さはないけれども本当に美しい姿をしたものがあります。そう言う小さな宝石のような花を探しながら散策するのも、こういう文化園を訪ねる楽しみの一つです。
花の文化園へ
文化園の入り口に「奥河内くろまろの郷」という施設ができましたので、南海高野線の河内長野駅からもバスが出ています。しかし本数は少ないので車で行った方が便利です。
「奥河内くろまろの郷」には広い駐車場が完備されていて駐車料金も無料です。文化園の入り口にも駐車場(無料)はありますがやや場所が分かりづらいですし、道もいささか狭いので「くろまろの郷」に駐車した方がいいでしょう。
ゴールデンウィークや特別なイベントがある日には駐車場への入場に渋滞が発生する事もありますが、車の出入りが頻繁なので少し待てば問題なく駐車できるはずです。そう言う特別な日以外は休日でも全く問題はありません。
文化園は「くろまろの郷」の駐車場から橋を渡り階段を上がればすぐに入り口です。徒歩2~3分と言うところです。
なお、文化園には入場料が540円必要です。ちなみに私は2200円の「年間パスポート」をいつも買っています。