新ウィーン楽派の弦楽四重奏曲集 ラサール四重奏団

“弦楽四重奏の世界に新風を巻き起こした大胆なグループ、“ラサール四重奏団[1949?1987]”の偉大な業績を代表する優れたセットで、新ウィーン楽派の弦楽四重奏曲を11曲集めています。  レコーディングにあたっては、各人が楽譜を筆写するという、なんとも気合の入った準備ぶりがすでに伝説ともなっています。こうした努力が近現代音楽のカリスマとして彼等を君臨させることになったのかもしれません。  ここでの演奏にも厳しい練磨のあとは如実に現われており、単にドライに演奏するだけのシンプルなスタイルは敢えてとらず、作品を血肉化したことの証ともいえる濃やかな表現が、シェーンベルクたちを聴き手に近づけてくれるのが嬉しいところです。日本でも初登場時にレコード・アカデミー大賞を受賞した、まさにラサール弦楽四重奏団による不滅の金字塔と言うべき一組です。”

新ウィーン楽派の弦楽四重奏曲集 ラサール四重奏団
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今時この作品を「現代音楽」と呼ぶ人はいないと思います。いわゆる、ブレースなどに代表される「現在音楽」=「前衛音楽」と混同されないように、20世紀に生み出された偉大な古典音楽と位置づけた方がいいと思います。
これらの作品は、全く持って意味不明の愚かな行為にしか過ぎなかった「前衛音楽」とは全く異なります。もしも、音楽コンクールの作曲部門などで毎年入賞するあの愚かな作品群をもって「現代音楽」と思われておられる方がいるならば、是非とも一度は耳を傾けて欲しいものです。
一見すると、人間的な感情を拒絶しているように見えて、実はその奥に人の心の琴線に触れてくるものが感じられるはずです。
ラサール弦楽四重奏団も、そう言う20世紀の古典を演奏にするに相応しいスタイルをとっており、まさに20鋭気の録音史に残る最上の演奏です。
そんな極上の録音が4枚セットで2000円ですから、ホントにお買い得です。(昔は高かった・・・遠くを見つめる目・・・??v)

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