“オーパス蔵は1999年設立ですのでこの9月で10周年を迎えます。
少し早いのですがCD市場の元気づけも兼ねて、区切りの年のバーゲンを開催します。20点ほど選びました。サービスしすぎの目玉もあります。下に紹介した海外で賞をもらったCDも含んでおりますので是非この機会をご利用ください。(2月の予定)”
オーパス蔵 22タイトル特価
その優れた復刻技術で注目を集めていた「オーパス蔵」ですが、難点は「単価」が高いこと。ところが、今回、何とも思い切った値下げで、もしかしたら閉店叩き売りセールかと思ったのですが、同社のサイトを見てみると、レーベル設立10周年記念のバーゲンとのことです。
「サービスしすぎの目玉」というのはきっとこの2アイテムのことでしょう。
バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲 カザルス
バッハ:マタイ受難曲、チャイコフスキー『悲愴』 メンゲルベルク
カザルスの無伴奏は2枚セットで定価が4085円、メンゲルベルグのマタイと悲愴は3枚セットで定価が4820円でした。それが、今回はともに1050円という事ですからこれは目玉です。
オーパス蔵については今までも何枚か購入したことがありますが、いわゆるノイズキャンセリングはほとんどしていません。しかし、SP盤が持っている中音域の豊かさは見事に再現しています。
古い録音につきものの「パチパチノイズ」はどうしても我慢できないという方はさけた方がいいと思われますが、「音楽・音質を最優先に考え、スクラッチノイズを敢えて残している。せめて ‘盛大なノイズの中に・・・’と言われることのないレベルにしたつもりである。演奏の質さえ高ければ1分もすれば耳は慣れるという昔からの言を信じている。 」と言うことです。
復刻に関するポリシーに関するくわしい事はこちら。
オーパス蔵の音
実際に耳で確認したい方はこちら。
サンプル音源
カザルスのバッハの無伴奏チェロ組曲(2枚組)を買いました。確かに魂消るような音色で、カザルス氏が目の前で演奏しているような生々しさがあります。
すぐ売り切れたようで、今見たら中古品が1点、3万という値札がついていました。
これに味を占めて、リパッティのグリークのピアノ協奏曲も購入しました。これもビックリです。そのピアの粒たちの良さ、我が家の書斎で1948年の昔にタイムスリップした感じがします。
あと、メンゲルベルクのマタイ受難曲と悲愴の3枚組、これも素晴らしい復刻版です
SPやLPがこんなに音がいいとは、知らなかったですね。
私も先日、カザルスの無伴奏を購入しました。
ステレオ世代ですのでSP盤はリアルタイムではありませんが、学生の頃から「復刻盤」をいろいろと聞いており、カザルスの無伴奏もすでに別メーカーのものを所有しておりました。
オーパス蔵は知人から勧められていまして、廉価だったこともあって軽い気持ちで購入しました…が、予想以上にイイ音が飛び込んできて驚きました。ホントにSP盤に「ここまでの音が入っていたとは」という衝撃(実際、かなりの透明感があり、ダイナミックレンジも広さを十分に感じる)で、とても実りある買い物ができたと喜んでおります。