この大原三千院も京都の紅葉としては有名どころなのですが、貴船や鞍馬などと同じく山側にあるので、市内よりは紅葉の見頃をむかえるのは少し早めです。
ですから、今回の京都旅行ではここがメインの一つとしていたのですが、最終日にたずねたので予想に反して見頃を過ぎつつありました。
そう言えば、10年以上も前なのですが、ここもまた一度勤労感謝の日に訪れたことがあります。
それはそれは凄まじい人出で、おまけに紅葉はほぼ終わっていて、おまけに帰りは渋滞に巻き込まれて京都市内から脱出するのに3時間以上もかかってしまいました。(夕方の5時前に大原を出発して大阪南部の我が家に帰り着いたのが11時前でした。(^^;
それ以来、その事がトラウマになって大原に出かけることはなかったのですが、今回はピーク1週間前の平日と言うことで、そこまでひどい混雑はないだろうと判断して「勇気」を持って最終日に出かけることにしました。
結果は、大原三千院にしては適度な混雑ぶりで、ゆったりと紅葉を楽しむことが出来ました。
ただし、ここもまた気象庁の予報に反して紅葉の色づきが早くて、すでに茶色く枯れ始めた紅葉や、中には完全に散ってしまっている紅葉もちらほらと見られました。
しかし、その反面、まだ緑色を多く残している木もたくさんあって、見頃のピークは過ぎはじめているもののまだもう少しは見事な紅葉が楽しめそうな雰囲気でした。
それから、蛇足ながら、高速道路が格段に整備されたこともあり、今回は大原から我が家までわずか1時間半で帰り着くことが出来ました。
三千院の入り口からすでに見事な色に染まっています。
また、三千院と言えばもっとも有名な「宸殿」から「往生極楽院」を眺める景色も見事な紅葉にそまっています。
ただし、この苔に覆われた庭の上を真っ赤な紅葉の落ち葉が埋めつくす光景に関しては、その散り紅葉がいささか色あせてきていました。そのあたりが、ドンピシャリの見頃を少し過ぎていると感じた理由です。
とはいえ、ここから階段を上がった先の「慈眼の庭」の完璧に作り込んだ紅葉は見事でした。
また、呂川沿いにある「わらべ地蔵」と紅葉の取り合わせも可愛らしく、そして美しい光景を演出していました。
ですから、明日からの土日であれば十分に三千院らしい紅葉が楽しめると思うのですが、おそらくものすごい混雑は覚悟しなければいけないと思われます。