久しぶりにオーケストラを聴きにいってきました。

今日は久しぶりに大阪交響楽団のコンサートを聴きに行きました。
いわゆる「名曲コンサート」なのですが、プログラムがかなり面白かったので出かけてきました。

  1. モーツァルト:ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調 K.271「ジュノム」
  2. モーツァルト:セレナード 第6番 ニ長調 K.239「セレナータ・ノットゥルナ」
  3. モーツァルト:交響曲 第36番 ハ長調 K.425「リンツ」
1777年のモーツァルトの肖像画(「ジュノム」を作曲した頃)

これで「名曲コンサート」はないだろう・・・(^^;というくらいに面白いプログラムでした。
指揮者は「ドイツ・エルツゲビルゲ歌劇場」というところで音楽監督をしている「高橋直史」なる人です。「ドイツ・エルツゲビルゲ歌劇場」というのはよく分からないのですが、いわゆるヨーロッパにおける典型的な地方の歌劇場なのでしょう。そこで、年間60回の公演をこなしているというのですから、ある意味では昔ながらのたたき上げタイプなのかも知れません。

そう言う資質が一番面白い形で発揮されたのが「セレナータ・ノットゥルナ」だったのかもしれません。

このモーツァルトのセレナードを「コンチェルト・グロッソ」の形式で演奏して(もう少し丁寧に説明すると、合奏を担当する管弦楽と独奏を担当する4人[ヴァイオリン2人、ヴィオラとチェロが各1人]に分けていました。)、第3楽章ではこの独奏部の演奏家に好き勝手やらしていました。
その好き勝手とは何かと言えば、この独奏のの4人とティンパニーにソロの場面を用意して、おそらくはラヴェルのツィガーヌやヴィヴァルディの「冬」なんかを演奏させていたのです。
まあ人によっては悪ふざけがすぎると思う人もいるかも知れませんが、こういう劇場的なセンスは日本のオケには滅多にないので、私は十分にありだと思いました。

そして、モーツァルトの時代におけるこういう機会音楽では、おそらく腕利きのメンバーが多くの招待客にとって耳に馴染んでいる音楽なんかをアレンジして披露することで拍手喝采を浴びていたのかも知れないなと思わせるだけの説得力はありました。

それと比べると、後半の交響曲は、おそらくはピリオド演奏からの成果を取り入れたスタイルと言えるのでしょうが(強弱のメリハリをつけた強めのアタック)、どこか生真面目にすぎて私の好みではありませんでした。
しかし、モーツァルトの音楽は美しい音で演奏しなければならないという点に関しては十分に満足のいくものでした。

最後に、「ジュノム」の弾き振りに関しては、第3楽章で独奏ピアノがおそらくは反復にはいるべき部分でそのまま前に進んでしまいそうになったのでしょう。
楽譜をめくろうとした手が一瞬止まって反復に舞い戻ったのですが、おそらくは1秒の半分の半分程度だったと思うのですが音楽が一瞬止まりかけたときはドキリとしました。(^^;

それでも、深い感情に包まれたアンダンティーノなんかは実に美しくて、生では滅多に聞く機会がない音楽なので得難い時間でした。
と言うことで、個人的には「セレナータ・ノットゥルナ」は◎、「ジュノム」は○、「リンツ」はちょっと辛いかも知れませんが△で、総合的には十分楽しめたので○です。

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