超辛口・・・!!!

昨日紹介したのは、「Britain’s Got Talent」といイギリスの番組らしいのですが、この番組の審査委員の「サイモン・コーウェル」の超辛口は有名なようです。
とにかく周囲に迎合しないその態度はすごいです。
例えば、これをご覧あれ!!

誰が何と言っても「駄目なものは駄目!」そして、その批評眼は極めて正確で徹底的にプロ目線です。
このオーディション番組から出てきたのが、最近とみに有名になっている「ポール・ボッツ」です。
彼の最初のオーディションも感動的です。

何を歌いますか?と言う問いに「オ・・・、オペラ」としどろもどろで答えるところで、聴衆も審査員もウンザリという雰囲気が手に取るように分かります。
ところが、昨日のスーザン・ボイヤーと同じで、最初のワンフレーズで、そう言うありとあらゆる「マイナス」を一気にひっくり返します。まるで、オセロのように、盤面いっぱいに広がっていた「黒」が一気に「白」にひっくり返っていく感動。
彼はその後セミファイナルを勝ち抜き、ファイナルへと出場し、優勝を飾ります。
これがファイナルの時の様子です。

音楽は本当に凄い力をもっています。
そして、音楽は決して「技術」が全てでないこともあらためて教えられます。例えば、ドミンゴの「誰も寝てはならぬ」

確かにめちゃくちゃ上手いです。でも、こういう演奏にはない「何か」がこの時のポール・ボッツの歌にはあります。それを「心」と言ったのではあまりにも軽すぎる何かが人を感動させます。そして、人が音楽に求めるものは「技術」ではなくてその「何か」であることも事実なのです。
実に色んな事を考えさせられます。
<追記>
私が「Elaine Paige」を凄いと思ったのは、彼女の歌からもその「何か」が伝わってくるからでしょう。あの「メモリー」はホントに凄い。

1 comment for “超辛口・・・!!!

  1. 2009年4月22日 at 8:49 AM

    再びmicchaです。
    私は後悔しています。KYではなかったかと。yungさんのおっしゃる「何か」が少しでも理解できた今となっては。「こころ」と言って、使い込まれ擦り切れた言葉によって、わかったような気になる危険を回避する誠実な姿勢に頭が下がります。私も「Elaine Paige」のCDを注文しました。

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