“時代を画したパロット&タヴァナーのモンテヴェルディ演奏を集大成。 マルチパック、16ページ・ブックレット。(EMI)”
パロット&タヴァナー・コンソート/モンテヴェルディ作品集(5CD)
モンテヴェルディの音楽をざっと見渡してみたいと言うときには、まさに最適なセットです。定番中の定番という「聖母マリアの夕べの祈り」は当然のことながら「倫理的、宗教的な森」や「マドリガル曲集」なども含んだ5枚セットで1684円は実にお買い得です。
なお、パロットという人は基本的には「学者」だと思いますので、職業指揮者のガーディナーなどと比べると劇的に作品を盛り上げていくと言う点についてはいささか物足りなさはあるかもしれません。
しかし、モンテヴェルディの音楽様式をしっかりととらえて、その作品の姿を明晰にえがきだしていく手堅さは今でもスタンダードとしての位置は失っていないと言えます。
それに、この録音の魅力はカークビーを筆頭にした独唱者のレベルの高さです。
これは絶対にお買い得だと思いますね。
<収録作品>
CD1-2
モンテヴェルディ:
・『聖母マリアの夕べの祈り』(1610出版)
録音時期:1983年8月、1984年3月
録音場所:ロンドン
録音方式:デジタル
CD3-4
モンテヴェルディと同時代の作曲家たち(ファンティーニ、マリーニ、ロヴェッタ、スカラーニ、ウスペール):
・聖マリア・デッラ・サルーテの饗宴のための荘厳ミサ(1631)
録音時期:1988年5月
録音場所:ロンドン
録音方式:デジタル
モンテヴェルディ:
・ヴェネツィアの夕べの祈りの音楽?倫理的、宗教的な森(1641年出版)より
録音時期:1982年12月
録音場所:ロンドン
録音方式:デジタル
CD5
・戦いと愛のマドリガル曲集(第8巻)(1638年出版)より
録音時期:1991年2月
録音場所:ニュー・ジャージー
録音方式:デジタル
エマ・カークビー(ソプラノ)
ナイジェル・ロジャース(テノール)、他
タヴァナー・コンソート、合唱団、プレイヤーズ
アンドルー・パロット(指揮)