新年明けましておめでとうございます。

率直に言って、新しい年を迎えてめでたいのかどうか、確信が持てません。私の中にも、正体の分からない漠然とした不安感が姿を消すことはなく、この「不安感」が消えない限りこの国の景気が回復することなんてないだろうなと思ってしまいます。
ところが、お国は緩やかに景気は回復し続けていて、現在は「いざなぎ景気」をこえる戦後2番目の景気拡大だと言い張るのですから開いた口がふさがりません。
「虚言」は何処まで行っても「虚言」です。そこに偉い学者先生たちがもっともらしい理屈をつけても「虚」が「実」に変わる事はありません。
ただし、「民」というものはしぶといものです。戦後の焼け野原から今の日本を作ったのは偉い政治家でもなければ立派な学者先生でもなく、「民」のしぶとさです。そう思えば、今の漠たる不安感が何らかの破滅へと流れ着いたとしても、そこから再び「民」のしぶとさは新しい一歩を踏み出すことでしょう。
願わくば私もまたその様な「しぶとさ」を失いたくないものです。

黄金と銀の時代の全貌を余すところなく伝えろと言う「命」と受け止めるニャン

さて、すでにお知らせしているように、TPP11の発効に伴って著作権法が改定され、今年からは新しい音源をパブリック・ドメインに迎え入れることが出来なくなりました。
ただし、すでにパブリック・ドメインになっている音源に関しては権利が復活するわけではありません。そして、紹介しきれていないパブリックドメイン音源は膨大に残っています。
そこで、今年からは今まで手の回らなかった部分にも配慮して更新していきたいと考えています。とりわけ、以下の3点については月に一点程度は必ず紹介していきたいと考えています。

  1. 歌劇
  2. 歌曲
  3. SP盤時代の古い録音

これ以外にも、今まではほとんどフォローできていなかった作曲家や演奏家もいますので、その辺りの目配せもしていきたいと考えています。

金剛山からの初日の出

著作権法の改訂に伴ってこのサイトの運営がどうなるのかというご心配を多くの方からいただきました。当然の事ながら、1968年以降にリリースされた新しい音源を追加していくことは出来なくなったのですが、いつも言っていますように、クラシック音楽の演奏史において50年代は黄金の時代であり、60年代は銀の時代でした。その銀の時代の末尾がフォローできなくなったのは残念ではあるのですが、それでも紹介すべき音源はまだまだ膨大に残っています。
今回の法改訂もまた「民のしぶとさ」で受け止めて、黄金と銀の時代の全貌を余すところなく伝えろと言う「命」と受け止めて、サイト運営を続けていきたいと考えています。

6 comments for “新年明けましておめでとうございます。

  1. 古川賢一
    2019年1月1日 at 8:13 AM

    明けまして、おめでとうございます。
    過去の優れた音楽遺産の発掘、共有化を図っていただき、大変感謝いたしております。
    そして最近は、万葉集にかかわるエッセイを楽しみにしております。
    どうか、息長く続けて行っていただければ幸いです。
    今後ともよろしくお願いいたします。

  2. S. 佐藤
    2019年1月1日 at 5:40 PM

    一読者としては、本来であればyungさんの1968年発売の音源の解説が読めるかと思うと、法改正は残念だという気持ちはあります。
    もし、法改正がなかったどんな音源をご紹介されたのかがやっぱり気がかりですので、音源の一覧でも簡単な解説でも、何かの機会でご紹介いただけたら嬉しいです。
    (もちろんyungさんの気が向いたらで構いません。あわよくばAmazonリンクでサイト運営代稼ぎとか・・・)

  3. 齊藤
    2019年1月2日 at 5:53 PM

    ユングさんの、おっしゃるように新年ですが、ただ目出度い気分には、
    なれないですね、しぶとく生きないと、いけませんね。
    長年、数々の名演奏を、楽しませて頂いて、ただ、ただ聴かせて、もらって
    本当に感謝・感謝です
    しかもブログに掲載されてる猫さんが、一年ほど前に16歳で亡くなった愛猫を
    思い出して可愛くて仕方がない、たまらずコメントしてしまいました

  4. yung
    2019年1月2日 at 7:45 PM

    新年のご挨拶ありがとうございます。
    定年をむかえて改めて気づいたのですが、毎日、「何かやらなければいけないこと」があるというのはとても大切なようです。
    これに、万葉集関係の講座やクラシック音楽を聞くあれこれの集まりという「どこかへ出かけていかなければいけないこと」が加われば、「仕事を辞めてもすることがない」などと言う愚かな人生にはならずにすみます。

    法律はどう変わろうと、その範囲内でしぶとく更新は続けていきますので今後ともよろしくお願いいたします。

  5. 題名のない子守唄
    2019年1月3日 at 12:47 AM

    あけましておめでとうございます。
    TPPが著作権に絡んでいるとは知りませんでした。
    でもトランプはTPP離脱したので米国は除外じゃないんですかね?
    1968年というと、クレンペラー&ウィーン・フィルのライヴ盤など
    がありますね。セルも最晩年だし、もったいないですね。

  6. Apple
    2019年1月3日 at 5:24 PM

    明けまして、おめでとうございます。長年聞かせて頂いております。
    私は、データーベースを構築して、ユングさんの、解説、CD画像を記録しています。今年になって、項目数を見たら 2844項目になっていました。
    長年のご努力深く感謝いたします。これからも、身体をいたわり末永く
    お続けください。

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