“ドイツの廉価盤レーベル「MEMBRAN」より、往年の名演奏家たちによる協奏曲録音を中心に収めた100枚組のボックスセット。「DOCUMENTS」シリーズでもその良質な復刻がおなじみの同社だけに、モノラル録音がほとんどながら、たいへん聴きやすい音質となっています。 100枚のCDは、バッハからヴィエニャフスキまでアルファベット順の79枚と、オムニバス形式の協奏曲アルバム21枚から構成されています。有名協奏曲はほぼ網羅できるのではないかとさえ思わせる大量の曲数と、往年のビッグネーム中心に、マニア好みのアーティストまで収めた演奏家陣が実に豪華。”
協奏曲ボックス(100CD)
基本的にはヒストリカル音源のマニア向けのセットだと思われますが、それぞれの作品の演奏史を概観する上で無視できない録音も多数収録されています。
そう言う部分まで含めて一度は聞いておきたいと思うならば、一枚あたり80円ちょっとですからこれはかなりお買い得です。
独断と偏見で概観すれば、
・バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番
メニューイン(ヴァイオリン)
フルトヴェングラー&フィルハーモニア管 1953年(EMI原盤)
・バルトーク:管弦楽のための協奏曲
ライナー&シカゴ響 1956年(RCA原盤)
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番
グールド(ピアノ)
カラヤン&ベルリン・フィル 1957年
・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
ヌヴー(ヴァイオリン)
シュミット=イッセルシュテット&北ドイツ放送響 1948年
・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
ロストロポーヴィチ(チェロ)
ターリヒ&チェコ・フィル 1952年(スプラフォン原盤)
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番『ジュノーム』
ハスキル(ピアノ)
ザッヒャー&ウィーン響 1953年(?)
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第19番
ハスキル(ピアノ)
スヴォボダ&ヴェンタートゥール響 1950年
・モーツァルト:ホルン協奏曲第1番、第3番、第4番
ブレイン(ホルン)
カラヤン&フィルハーモニア管 1953年(EMI原盤)
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
ホロヴィッツ(ピアノ)
ライナー&RCAビクター響 1951年(RCA原盤)
・シューマン:ピアノ協奏曲
リパッティ(ピアノ)
アンセルメ&スイス・ロマンド管 1950年
・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番
チェルカスキー(ピアノ)
R.クラウス&ベルリン・フィル 1955年(DG原盤)
・エルガー:チェロ協奏曲
カザルス(チェロ)
ボールト&BBC響 1945年(EMI原盤)
等々が目白押しです。
まあ、こういう音源に食指がそそる人ならばダブリも多いでしょうが、それでもこのお値段ならGetでしょうか?