新年あけましておめでとうございます。

昨年は思わぬ体調不良に見まわれ大変な一年でしたが、多くの人からお見舞いや励ましの言葉をいただきありがとうございました。
幸いにして、若干の体調の波はあるものの基本的には回復の方向に着実に向かっています。

今年もよろしくニャン

現在は、クラシック音楽を聞く仲間の集まりやアナログ・レコードのコンサートなどにも出かけ、日本橋の中古レコード店も回れるようになったので、まずまずと言ったところです。

しかしながら、こうして病と向き合うことで得たものも多かったように思えますし、何よりも自分の日々の生活のあり方を根本的に見直す切っ掛けにもなりました。もしも、こういうサインが出なければ、相変わらず猪突猛進の生活を続けていてある日ぽっくり逝っていたかもしれません。
そう言う意味では、いろいろありましたが、昨年は基本的にはよい年だったように思います。

そして、家でじっくりと過ごす時間が増えたことで、今まで以上に腰を落ち着けて音楽と向き合うことが出来るようになりました。
さらに言えば、著作権法の改訂に伴って新しい音源がパブリック・ドメインとなることもなくなりましたので、今までは手が回らなかった古い録音ともしっかりと向き合うことが出来るようになりました。そして、そう言う音楽と向き合うことでクラシック音楽にとって50年代は黄金の時代であり、60年代は銀の時代だったんだとあらためて再認識しました。

今までは、新しい年を迎えるたびに、新しくパブリック・ドメインとなった音源を紹介することに手が取られていたのですが、これからはその黄金の時代と銀の時代の本質をじっくりと見極めていきたいと思います。

井の中の蛙大海を知らず。されど天の青さを知る。

私の大好きな言葉です。
そして、この「されど天の青さを知る」からこのサイトを「Blue Sky Label」と名づけました。

今年は我が儘にいくぜ!!

今年は聞き手の方には時には申し訳ない事もあるかと思うのですが、今まで以上に我が儘に、自分が聞いて気に入った音楽や演奏史的に見逃せない録音を自分の言葉でしっかりと語って紹介していきたいと考えています。

皆様にとっても、今年がよい年でありますように。

2 comments for “新年あけましておめでとうございます。

  1. katotaku
    2020年1月24日 at 9:51 AM

      今年も期待しています。
      でも、あまり無理せず、自分のペースを保ち、できる限りの「Blue Sky Label」の音楽発信をお願いします。健康第一でお願いします。
      元々バロックが好きで、歳とともに、今では現代まで幅広く楽しんでいます。これは、退職後「Blue Sky Label」を見つけたことにより、おかげさまで一層幅が広がったように思います。
      一つの交響曲をいろいな演奏で聞けることが、一番の楽しみです。
    そして、解説を読みながら、その違いが何となく分かったとき、「なるほど、そうなんだ」と、一人喜んでいます。

      いつも素晴らしい音楽を紹介いただき、ありがとうございます。
      どうぞ、健康第一でお願いします。

    • yung
      2020年1月25日 at 9:20 AM

      昨年はほんとうに体調不良と向き合う一年でしたが、幸いにして今は良い報告に向かっています。日常生活は言うまでもなく、色々なコンサートなお芝居などにも普通に出かけて楽しめるようになってきています。
      ただし、体調の「波」というのはあるようで、少し落ち込んだときには「ケアレスミス」が多くてご迷惑をかけています。(^^;
      ただし、そう言うときも「優しく」ご指摘いただける方が何人もおられて大変有り難く感じています。

      今年は、今までは取り上げる余裕のなかった古い録音もしっかりと聞き直してみて、「紹介する価値あり」と思えれば積極的にアップしていきたいと思います。

      そして、病と向き合ってひしひしと感じたのは兼好法師が徒然草で語っていた言葉です。

      友とするに悪き者、七つあり

      1. 一つには、高く、やんごとなき人
      2. 二つには、若き人
      3. 三つには、病なく、身強き人
      4. 四つには、酒を好む人
      5. 五つには、たけく、勇める兵
      6. 六つには、虚言する人
      7. 七つには、欲深き人

      彼が7つの内の一つに「病なく、身強き人」を入れたことの意味が身にしみてよく分かるとともに、今までの己の生き方を大いに反省させられた一年でした。「若き人」も「たけく、勇める兵」も同じ文脈かもしれません。
      「高く、やんごとなき人」「虚言する人」「欲深き人」は今の時代を見透かしていたかのような言葉です。
      ついでながら、私はあまりお酒は飲まないので「酒を好む人」、いわゆる酔っぱらいは嫌いです。

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