貴重な情報ありがとうございました

セル&クリーブランド管によるブラームスのステレオ録音の初出年がなかなか確定できないと書き込んだところから、何人もの方から貴重な情報をいただきました。
結論から言えば、どうやら全て19867年にリリースされていたようで、ギリギリセーフで全てパブリック・ドメインとなっていたようです。

まず、交響曲第1番と第4番に関しては1967年にイギリスで分売されているとの情報をいただきました。
第2番に関しては分売されたかどうかは分からないのですが、のちにCDとして復刻されたときに1967年のPマークがついていることが分かりました。

1967年発行で間違いないようです

そして、一番問題だった「全集盤」なのですが、日本国内では1968年に発行されているのですが、アメリカ本国ではその前年の1967年に発行されたことは間違いないようです。
根拠となったのはアメリカには「アメリカ議会図書館の登録番号」なるもです。

私も全く知らなかったのですが、アメリカ議会図書館管理番号(Library of Congress Control Number、LCCN)とは1898年から使われている整理システムの事で、発行された年とシリアル番号で構成されているようです。
そして、セル&クリーブランド管による全集の米初出盤「D3S 758」の登録番号は「R67-2652」となっている事を教えていただきました。
この「R67」が1967年発行の事を意味するようです。

さらに、私自身ももう一息調べてみると、アメリカの「Billboard誌 – 1967/05/20号の49ページに以下の記述があることを発見しました。

New Action LP’s

Brahms: The Four Symphonies
Cleveland Orc.(szell), Columbia D3L 358(M) D3S 738(S)

1967年の5月に発売されたビルボード誌にセル&クリーブランド管によるブラームスの交響曲全集の「新発売」が告知されていました。

以上のことを全て勘案すれば、セル&クリーブランド管によるブラームスの交響曲全集はパブリック・ドメインと確定して問題ないでしょう。
貴重な情報を寄せていただいた方々には心より感謝申し上げます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です