サーバーをレンタルしました

クラウドのサービスも緒についたばかりのようで、なかなかこちらが期待したような働きはしてくれません。
そこで、昔ながらのレンタルサーバーを使ってのサービスも検討してみることにし、いろいろ検討した結果「転送量」に関しては一番緩やかと思われる「ABLENET」に申し込んでみることにしました。
メールでいくつか気になる点を問い合わせたのですが、その内容は以下のようなものでした。
まず一番気になるのは転送量に関してです。これは、表では「転送量無制限」をうたっていても、実際にはある数値を超えると利用を制限されたり、上位のサービスへの移行を強制されたりします。そうなっては困るので、現状を次のように正直に報告して聞いてみました。
「最近になってロスレスファイルによる配布の要望が高くなり、「firestorage」のサービスを使って昨年の11月頃からFLACファイルによる配布を開始しました。
ところが、一貫性のない形でアクセス制限がかかったり、使い勝手もあまり良いとは言えず、できればこちらの方に乗り換えたいと思ってます。
ただ、「firestorage」を使ってのサービスでは一ヶ月の転送量が2?3Tb前後になっています。(現在置いてあるファイル数は200前後で、ファイルサイズは35Gb程度です)
ダウンロードの動きを見ていると、新しいファイルがアップされるとそこへかなり集中しますが、しばらく時間がたつとポツリポツリという感じになりますので、ファイル数が増えてもそれほど大きく増加することはないように思うのですが、こればかりは想像の域を出ません。
ということで、この程度の転送量が予想されるサイトをビジネススイートのサービスで受け入れていただけるものでしょうか。」
これに対しての返答が以下のようなものでした。
「転送量については、今のところ、転送量の数値のみを基準に制限がかかることはございません。実際に、利用実績として、5TB以上/月間が発生した事もございました。
※先月度の実績は(http://www.ablenet.jp/function/func_basic4.html)
但し、この実績をもって、同様の数値をお約束するという事ではございません。あくまでも実績であり、サーバー全体の利用状況などによっては、ここまでの転送量が出ない場合もあり得るという事はご理解下さい。」
と言うことで、転送量に関してはどうやら大丈夫なようです。
また、親切にも、その他留意すべき点としていくつかの点もご指摘いただけました。
「ユーザー様自身が制限内の利用状況であっても、サーバー全体の利用状況によっては、レスポンスが悪い、接続し辛いという事が発生する可能性がございます。」
これは仕方がないでしょう。「firestorage」のようにダウンロード制限がかかるよりはましかもしれません。もっとも、使ってみなくては分かりませんが・・・。
「また、運用形態をお伺いするに、「接続数」に関しては、よりご注意頂く必要があるかもしれません。
上記の通り、共用サーバー故の各種制限の中に、「同時接続数」というものがございます。これは、
・個々のユーザーに対するもの
・サーバー全体に対するもの
の両者があり、設定された同時接続数を超えると、それ以上のユーザーは、接続が解除され、制限数値を下回るまでは、接続することが出来なくなるというものです。
一般的な通常ページでサイト閲覧が発生するだけであれば、接続処理は、ページ更新(読み込み)時の一瞬で終わるため、余程のアクセスが同時発生しない限り、問題になる事はないと思われるのですが、ダウンロードの場合は、ダウンロードが完了するまでの間、接続が継続するため、多くのユーザー(数十人以上など)が同時にダウンロードをする場合は、この制限にかかってしまう可能性が考えられます。」
これはとても貴重な指摘でした。
つまりダウンロード用のファイルはできるだけ小分けにした方がいいと言うことのようです。
ですから、レンタルサーバーに移行すれば、現行のようにzipファイルでまとめるというのはやめにすべきだと言うことです。
オペラなんかも、一幕単位よりも小分けにして配布した方がいいと言うことでしょう。
つまり一人の人がダウンロードにかかる時間を少しで短くして接続数の上限に達するのを防ぐのが大事なようです。
とは言え、使い勝手としては実際に運用してみなくては分かりませんので、一度試してみることにしました。
ただしメールでの対応は非常に親切で、好意がもてました。
サーバーの用意は2日ほどかかるようなので、それまでに準備はしておきましょう。

3 comments for “サーバーをレンタルしました

  1. 猫パンチ
    2011年3月28日 at 3:02 AM

    FLACデータベース利用させていただいています。素晴らしい音楽をありがとうございます。
    私は専ら古楽器演奏ばかりに食指が動いてしまうのですが、ギーゼキングのモーツァルトピアノソナタを聴き、楽器の選択や録音の質を超える何か偉大なものがやはり存在するのだと、いたく感動した次第です。
    音楽配信の現状はよく分からないのですが、他の分野に目を向けますと、容量が大きく人気のあるファイルはBitTorrentで配信するという選択を取る人もずいぶんと増えてきたように感じます。
    新しいファイルはトレントのみで配信して、需要が落ち着いてきたら直接ダウンロードに切り替えるという方策はなかなかに優れていると思うのですがいかがでしょう。
    今回のケースでどの程度効果があるのかは予測不能ですが……

  2. さんだぁ
    2011年3月28日 at 10:23 AM

    >猫パンチ様
    P2Pは確かにリソースを食わないかなり有効な配布方法なのですが、
    あれは一回流れると配布元がuncotrolable になるのが難点かと思います。
    端的に言えば、yungさんがあるファイルの配布を止めようと思っても一度P2Pの海に流れ出たものはどうしようもない、という感じでしょうか。これって配布元としては結構なストレスではないかと推察します。
    この辺僕の知識も中途半端なので詳しい方がいらっしゃいましたら訂正、補足をお願いします。

  3. ユング君
    2011年3月28日 at 8:21 PM

    今までも、いろいろな方から「P2P」を使ってはどうかという提案を頂きましたが、基本的には選択肢からは省いてきました。
    なぜなら、サイトの管理というのは基本的に自分でコントロールできるというのが最低限のモラルであると考えているからです。
    >あれは一回流れると配布元がuncotrolable になるのが難点かと思います。
    全くその通りだと思います。
    また、「P2P」へ放流するのならば、管理人の私がしなくても誰でもできるわけですから、まあ、あえて私がしなくてもいいだろうという思いもあります。
    きょう、サーバーの用意ができたという連絡を頂きましたので、まあ、それで一度試してみたいと思います。
    ただし、配布方法に関してはいろいろ慎重に考えないといけないと思いますので、公開するのは少し先になるだろうと思います。

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