kitLS3/5a SE決まる!

毎年この時期に受注生産という形で年一度ご案内させて頂いてきた”kitLS3/5A”ですが、・・・今年は本家本元”Rogers LS3/5a 65th Anniversary Edition”の純正ユニット,純正ネットワークを使用して製品化します!・・・気になる価格はペア59800円税・送料込を予定しております・・・。

本キットはロジャースジャパンさんに製造委託しますので皆さんも私どもも安心です。

引用元: ザ・キット屋 店主のひとりごと:kitLS3/5a SE決まる!.

 

これはまた、今までの批判(中傷と言った方がいいのかな?)へのさらりとした、そして、決定的な反撃ですね。

この「kitLS3/5a」というのは使ってみるとサブシステムのスピーカーとしては実にぴったりで、私も昨年の暮れに予約を入れて寝室のシステムに使っています。とにかく、あの小ささがぴったりで寝室においても全くうるさくならないのがいいです。

ただし、ネット上を拝見すると、このスピーカーに対する風当たりは強いです。曰く、コピー商品、曰く、知的財産権の侵害、果ては、こんなコピー商品を使っているやつの顔を見てみたいという、坊主にくけりゃ袈裟まで憎いみたいな物言いまでがあふれています。ただし、その執拗なまでの物言いは一般ユーザーを装った同業他社からのものも多いのではないかと思ってしまいます。

しかし、今回のキット製品は「本家本元”Rogers LS3/5a 65th Anniversary Edition”の純正ユニット,純正ネットワークを使用して製品化」するそうですし、さらにとどめとして「ロジャースジャパンさんに製造委託」するそうなので、果てさて今度はどういう物言いで批判がくるのかちょっと楽しみです。

そして、堂々とロジャースジャパンサンのサイトにリンクを張っています。

これが正規の復刻版「Rogers LS3/5a (65th Anniversary Edition)」

こちらが、サンバレーさんの「kitLS3/5a」

ただ思うのは、これで価格が59800円なんですね。だとすると、あの正規復刻版の値付けは何だったんだろうと思います。と言うか、調べてみるとロジャースジャパンは今でも復刻版を158000円で販売しているじゃないですか。いやいや、ロジャースジャパンもなかなかに大人ですね。

聞くところによると、外国からの輸入品はディーラーの手数料などが加算されて現地価格の3倍程度になるのが常識らしいです。この馬鹿げた業界の体質がオーディオをハイエンドという名の隘路へと押しやったのではないかと思います。

それにしても、サンバレーさんのキット製品が59800円で、正規の復刻版が158000円というのはこの「噂」の正しさを裏付けているように思います。そして、もしかしたら、ロジャースジャパンの「大人の対応」も、結局は中間に介在して利益を貪っているディーラーに対する異議申し立てなのかもしれません。

私は決してサンバレーさんの製品をすべていいものとは思っていません。壊れてしまったアキュフェーズのアンプの後継機としてサンバレーの真空管アンプも候補としてあげて、6月に行われた大阪での試聴会にも足を運びました。そして、その音を実際に聞いてみて、さらにじっくりと考えて最終的には候補から外しました。やはり、自分の好みの音とは少し違うと思ったからです。

しかし、サンバレーさんのこのような商売のやり方は、メーカーとユーザーの間にディーラーが介在して、そのディーラーがかなり大きな手数料を取ることで価格がつり上がっているというこの業界の体質に風穴を開けるものだと思います。そう言う意味では同業他社(いや、メーカーではなくていわゆるディーラー)にとっては目障りな存在なのだと思います。

おそらく、今回の「kitLS3/5a 」も、「本家本元”Rogers LS3/5a 65th Anniversary Edition”の純正ユニット,純正ネットワーク」を使っているからと言って、音質的には今までの中国製ユニットを使ったものと大差はないと思います。何故ならば、物作りの世界では、もはや中国を馬鹿にすることができないのが現実だからです。今や中国は「世界の工場」になっていますから、質のよいパーツは中国に集まるそうです。

まあ、そのあたりの音質の比較は、リビングのテレビ用に手頃なものを一台探していたので、実際に注文をして今年の暮れにでもじっくりと聞き比べてみましょう。

2 comments for “kitLS3/5a SE決まる!

  1. せきぐち@舘林
    2011年11月7日 at 10:24 PM

    始めまして、館林の関口と申します。
    ロジャースジャパンだから、安心とお思いのようですが、一つだけ 情報を公開させていただきます。
    ロジャースジャパンンさんと カインラボラトリーといういわゆるディーラーさんは 同一の会社なんです。その昔、秋葉原の流通部門では知らない人がいないというほどの いわば”天皇陛下 クラスの方でして、今回 ロジャースジャパンが純正部品で創るから大丈夫というのは、一抹の不安がないわけではありません。
    ある日、”突然しーらないと言って、ケツをまくられる危険がないとは言えません。
    というわけでして、皆様が158,000円と59,800円の差にショックを受けて、嵐のような 事態が起きましたが、納品ができるまでは 安心して見ていられないというのが 本心でございます。

    裏の実態が、どう出てくるか、お楽しみはこれからという感じです・・・

  2. yung
    2011年11月8日 at 7:35 PM

    >ある日、”突然しーらないと言って、ケツをまくられる危険がないとは言えません。

    なるほど・・・。
    しかしながら、結局は「買えなかった」もの(私です・・・^^;)にとっては、それはそれで「どうなるのか」、見てみたいような気もします。
    あまりにも無責任かな・・・とは思いつつ。まあ、完全に外野の野次馬ですから。

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