リリー・クラウス

“「リリー・クラウス モーツァルト:ピアノ・ソナタ&小品集」は1956年にモーツァルト生誕200年を記念してモーツァルト弾きとして最高の評価があったリリー・クラウスのピアノ演奏で、名手アンドレ・シャルランによって録音されました。極上の香り漂う理想のモーツァルト演奏として録音から50年経た今日でも常に高い評価を受け続けています。
今回の発売におきまして、最新技術によるリマスタリングを実現。前回発売の魅力をそのまま活かしつつ、低音から高音まで広い音域でゆとりのある特性を持ち、マスターテープの持つリアリティを加味した独自の美しさを引き出しました。”

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買ってしまった!!
リリー・クラウス/モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集と言えば、60年代後半にCBSでもう一度レコーディングしていて、一般的にはそちらの方が広く世間に流通していました。しかし、誰に聞いても音楽の出来はこの56年盤の方が上だといいます。
実はこの全集は98年に新星堂が復刻してリリースしたのですが、その時は見送ってしまい、そのまま入手不可能になってしまっていました。それを今回再びリニューアルして再発してくれたのですが、ユング君はぼんやりしていてその事に長く気づかないでいました。
もしも、この56年盤の全集をお探しの方がおられましたならば、今「ゲット」しておかないと、またまた大変な苦労を強いられるかもしれません。(ユング君は決して新星堂のまわし者ではありません・・・^^;)


なお、この録音でもう一つ注目なのはフランスの伝説的録音技師アンドレ・シャルランが録音していることです。
ご存知の方もおられると思いますが、彼がおこしたレーベルの中古LPは今や数万円の値段で取引されています。それは、シャルランが制作した音楽録音史上に残る貴重なマスター・テープをフランス税関吏が「無価値」と判定して海洋投棄されてしまい、サブ・マスターしか残っていないからです。
ですから、良質の装置で再現すると尋常ならざる音楽空間を生み出すというワンポイント・マイクによって収録された空前の音質は今やその中古LPの中にしか求められないからです。
とはいえ、サブ・マスターからであっても、そこから丁寧にデジタル・リマスターされたCDはやはり魅力的です。
なお、現在ユング君のサイトでアップしているナットによるベートーベンのピアノソナタ全集もシャルランの手になる録音です。左手の冴え冴えとした響きは昨今の最新録音でもなかなか聴くことのできない素晴らしさです。
今から届くのが楽しみです(^^v

1 comment for “リリー・クラウス

  1. koseki
    2009年6月12日 at 9:09 AM

     最近このサイトにたどり着きました。
     パソコンの記事はほとんどわかりませんが、
     シャルランのCDがないことを不思議に思っていたところでした。
     当時も高かったので買うことはできませんでしたが、
     残念なことです。

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