バッハのヴィオリン協奏曲は美しい。それこそ、ため息の出るほど美しい。 とりわけ、この2つのヴァイオリンのための協奏曲のラルゴ楽章は、バッハが書いた美しい旋律のベスト5には入るのではないでしょうか。 だから、どんな様式論議
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バッハのヴィオリン協奏曲は美しい。それこそ、ため息の出るほど美しい。 とりわけ、この2つのヴァイオリンのための協奏曲のラルゴ楽章は、バッハが書いた美しい旋律のベスト5には入るのではないでしょうか。 だから、どんな様式論議
続きを読む »振り返ってみると、50年代というのは素敵な女流ヴァイオリニストが活躍した時代でした。 もちろん、その後もたくさんの素敵な女流ヴァイオリニストは輩出するのですから、そんな事で「昔はよかった」などと言うつもりはありません。
続きを読む »ヴァイオリンという楽器には、他の楽器にはない悪魔性が存在しています。 パガニーニはその超絶技巧ゆえに「悪魔に魂を売った」と言われました。不思議なことに、リストの超絶技巧には「悪魔」のレッテルが貼られることはありませんでし
続きを読む »メニューヒンというヴァイオリニストに対する評価は難しい面を持っています。 10代で神童としてデビューした早熟の音楽でありながら、その後はあれこれの技術的な弱さが指摘される人でした。 しかし、その名声を活用してナチスの戦犯
続きを読む »フェラスは1957年にフォーレのソナタを録音しているのですが、その7年後に、もう一度録音をしています。 フォーレ:ヴァイオリンソナタ第1番 イ長調 作品13 (vn)クリスチャン・フェラス (P)ピエール・バルビゼ 19
続きを読む »チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64 (vn)クリスチャン・フェラス コンスタンティン・シルヴェストリ指揮 フィルハーモニア管弦楽団 1957年6
続きを読む »シャーンドル・ヴェーグと言う名前が始めて私の視野に入ってきたのはカメラータ・ザルツブルクの指揮者としてでした。とりわけ、そのコンビによるモーツァルトのディヴェルティメント集の録音は、今も、心がいささか窮屈になってきたとき
続きを読む »ショパン弾きやモーツァルト弾き、さらにはベートーベン弾きなどと言う言葉はよく使われます。 当然のことですが、演奏者自らがそのような定冠詞を売りにすることは滅多になく、その多くは聞き手の側が尊敬の念を込めて奉るのが一般的で
続きを読む »ジネット・ヌヴーというヴァイオリニストを語るとき私は二つのことを忘れてはいけないと考えています。 まず一つめは、その驚くべき早熟さについてです。 彼女はわずか7歳で、パリのサール・ガボヴォーにてブルッフのヴァイオリン協奏
続きを読む »清冽な響き エリカ・モリーニというヴァイオリニストは残念ながら私の視野には全く入っていなかったヴァイオリニストでした。 唯一、ジョージ・セルと協演したモーツァルトのヴァイオリン協奏曲が記憶に残っているくらいでした。しかし
続きを読む »2009年3月8日 追加 2015年3月17日一部加筆訂正 どうやらバッハの無伴奏というのは「上手」に演奏してはいけないようです。 シゲティ然り、エネスコ然りです。 そして、その事を指摘して批判めいたようなことを口にする
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